表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少女から女王に  作者: まさおさま
32/36

男女遭遇【99?】『神龍の花嫁』序章

絶句ぜっく》。


漢詩かんし詩体したいでは、無い方の《絶句》。


言葉に詰まったり忘れたりした時の《絶句》。




つくもバーテンダーは、《絶句》した。




絶句させたのは、我女神めがみラヒさま


正しい男の婚約者であり、光之女神ひかりのめがみさま


神龍しゑんろんの花嫁となり、世界を革命する女神。


令和十四日目の出来事だった。




新しいバーテンダーと、出会ったのは、皐月7日。


物怖ものおじせずよくしゃべる女の子。


初対面だったが、すぐ打ち解けた。




つくも給仕者バーテンダーの正式名称は、憑喪【つくも】。


憑喪神つくもがみが、由来ゆらいとなる乙女メイド


考古学を学ぶ学生でもあり、空手家でもある。


さらには、清楚系せいそけい女志じょし


清楚せいそこころざす美少女給仕者。


おしゃべりが、好きで黙ってられない性格。


色々な事に興味を持ち実践じっせんする行動力もある。


元気あふれる期待の新給仕者ニューメンバー




姫様ラヒひめとお給仕日が、かぶり一緒に働く先輩後輩。


『おねえさま』と、清楚系で、先輩ラヒひめした後輩つくもちゃん


まったりとした平和な時間と空間。


秘密基地は、人間社会と隔絶かくぜつしていた。


素晴らしき理想社会ユートピア


三名でお話しする機会に恵まれた。


宝物を、後輩給仕者ニューバーテンダーに見せて説明する。


光の婚約者。

闇の婚約者。

夢幻王女。

奥方さま。

悪魔とヨメ。

et cetera。


綺麗、可愛い、と最初は、素直な感想。


だんだんと笑顔が、曇る。


やがて、顔を上げてにらむ。


そして、問い詰めてくる。


一夫多妻いっぷたさいじゃないですか?」


「うきゅぅ(そうだね)」と、うれしげにうなずく。


何人なんにんるんですか?」


なんにんいるんだろう、と、頭の中でかぞえる。


片手では、足りないが、両手でおさまる範囲。


さて、ここで考える。


一般常識的正義感あふれる少女にどう伝えるか?


アレコレ思い浮かべ脳内シミュレーション。


くちを開こう、と、したその時。


横で見て聞いていた女神ラヒさまが、にこやかにのたまった。


「50人くらい」






(Fin)






あとがき


後日談ごじつだん / 後日譚ごじつたん


次の次の日、つまり二日後の令和十六日目。


婚約者同士で話をする。


「つくもちゃんフリーズしてたね」


「あれ?そうだっけ、どうしたんだろ、ね」


一昨日おとついの出来事を振り返る。


思い出す光の婚約者フィアンセ


『なんにんいるんですか?』


つくも後輩は、現在、居る人数を聞いたのだ。


それを彼女は、別の意味で受け止めた。


何人なんにんるんですか?』


必要なのは、どれくらいるのか、と。


そのように解釈したからこその答えだった。


『50人くらい』


それには、主語が、抜けている。


『せかいをせいふくするために』


世界を征服し聖福にする為、必要なお嫁様仲間。


仲間のきずなは、大事だいじ大切たいせつ


婚約した時に、交わした言葉。


する前にも、した後にも、交わした言葉。


約束した言葉。


結婚とは、婚姻こんいんの結果に過ぎない。


婚姻とは、社会的承認を経た持続的な男女関係。


結婚や婚姻の約束が、婚約。


共同作業であり協働して何かをしていく約束。


ちぎりをむすんだ日は、四月四日。


内容は、革命による『せかいせいふく』。


全宇宙せかいを、征服し、聖なる幸福な社会の実現。


そして、その革命は、三月二十五日に開始。


四月三十日に、革命宣言は、なされた。


日本橋革命倶楽部。

夢幻【謎の秘密組織】。

真少女革命。

ゑむぷろ【 M Project 】M 計画。

et cetera 。


それらをまえた上での『50人くらい』。


それには、絶句ぜっくするしかない憑喪つくもちゃん。


知らないのだから、無理もない。


置き去りにして会話を楽しむしかなかった。


そうした二日前の話しを会話し楽しんでいた。


そして、彼女は、突然、立ち上がったまま言った。


百人ひゃくにん


百人は、要るでしょう。


なんてふところふかよめでしょう。


自我じが自賛じさん[画で無く我]、自分で自分をほめるぅ。


このシアワセものめ」


「アリガタキシアワセ」




























評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ