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今日はなんと、ベッドの真ん中で目が覚めてちょっと驚いた。思ってるよりも慣れてきてるって事だろうか?
そして、なんとなんとサイラスさんがまだ起こしに来る前に起きたらしい。
折角起きたのだし、日々増えていく服達にはもうこの際だ気にしない。でも基本的にはシンプルなワンピースを選んで着ている。楽チンなんだもの、ワンピースって。コーディネートって難しいよね、フルーさんに今度教えてもらおうかな……。あれ、でもフルーさんセクシーなやつしか着てるの見た事ないなぁ。 もしや、お勧めされてもお胸や腰が……ダイエットするべきか? ちょっと腰を触ってみたり胸を確めてみたり、嗚呼、女の子って大変だよね。
気を取り直して、今日は紺色のワンピースにしよう、膝丈の裾がバルーンになってるやつだ。腰の所にあるリボンが可愛らしくレースで縁取りされててちょっと私的には冒険だけど、たまには良いや。靴は小花柄のペタンコシューズにしよう。扉の横にある昨日出現した姿見でもう一度全身チェックして、悪くはない筈だと部屋に戻った。
「……スイ様、そちらにおいででしたか」
「あ、おはようございますサイラスさん」
衣装部屋から出たら丁度部屋に入ってきたサイラスさんが居て、爽やか笑顔でおはようございますと挨拶を返してくれた。ちょっとはこの眩しい笑顔もなれねば……。
「ちょっと前に目が覚めたんです。少しは慣れてきたみたいでベッドの真ん中で起きたんですよ、自分でもなんだか驚きました」
「ああ、それならもう安心ですね。毎朝落ちてしまうんではないかと心配しておりましたから」
「え、あはは心配かけまして……」
改めて言われると気恥ずかしい。落ちそうでひやひやしたとか、もうすいませんって感じだ。ごめんなさい。明日からは多分、隅っこには居ないと思いますから!
取り敢えず、軽く説明をするとの事で執務室へ。城の見学なんて、ちょっとわくわくしてくるなぁ。
「朝食でございます。食べながら説明致しますので」
「はい、分かりました。今日も可愛らしい盛り付けですねぇ、ふふっ私毎朝楽しみなんです!」
「フツキも毎朝楽しそうに作っているそうですよ」
今日の朝食のご飯は猫さん型で、野菜スープに入っている野菜は星やハート型、林檎だろう果物は兎さんにしてある。お子様ランチを作らせたらさぞや素敵なものなるに違いない。いつか、作ってもらおう。フツキさん、強面なのに可愛いもの作りが得意だなんて会った事はないけれど私の中では好感度は高い。
「では、本日はこの中央塔を案内する予定です。中央塔はこの城の心臓部、ひいてはリバルデールの最重要区域でもあります。スイ様の自室や執務室など、統治者の為の塔になりますし重役の集まる大陸の中心部にもなります。一階と二階は大小会議室、三階は食堂、四階がこの執務室と私の執務室、五階がスイ様の自室になっております。他の塔はそれぞれの部隊に必要な施設が入っておりますが、詳しくは見て回る時に。そして話し合いなど、決め事をする時にはそれがどんな些細な事であれ、必ず中央塔の会議室でと決まっております」
私の部屋が最重要区域ってなんか不思議な感じだ、こう……いまいち統治者についての認識が私はサイラスさん達と違うんだろうとは思うけど、そこはまあ追々考えてみよう。まだまだ私は学んでいる最中だもの、色々知ってからじっくり考えても良いだろう。
林檎は普通に私の知ってる林檎でそこは驚きつつ、こんなのもあるんだなぁと他にも知ってるままのやつが出てきたりするかな?としっかり完食して、サイラスさんに小さな紙をもらいメッセージを書かせてもらった。
『いつも美味しい食事をありがとう』とだけなんだけど。
「おや、これは調理場連中が喜ぶでしょうね」
「感謝の気持ち、ですから。その、今の私ではこれ位しか出来る事がありませんし、勿論サイラスさん達にも何か出来たらいいんですけどね……」
「いいえ、私どもはもうスイ様に色々頂いています。見返りなど求めておりませんよ、スイ様が笑っていて下されば私は嬉しいのですから」
「………え、あ、ぅぅ……が、頑張りますぅ……」
それはもうさらりと言われてしまい、赤くなりながら顔を覆った。くすくす笑っているサイラスに、きっと確信犯なんだろうなぁとは思うがどっちみち私は赤くなるに違いない。




