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凡才剣士は死に戻りで最強に至る  作者: 結城 からく


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第3話 中編

 リチャードはニーナを連れて家に入った。

 久々の自宅で感傷に浸りそうになりつつ、彼はこれまでの事情を明かす。

 一通り話を聞いたニーナは、信じれない様子で笑う。


「死ぬたびに時間が戻る……って何それ。冗談だよね」


「冗談で魔神を倒せると思うか?」


「そ、それは……」


 ニーナは言葉に詰まる。

 直接は見ていないものの、彼女はリチャードが魔神を倒したことを聞いていた。

 そして現在、彼が纏う雰囲気が以前とは別人に感じるほど豹変していることも察知していた。

 深呼吸をして落ち着いたニーナは恐る恐る尋ねる。


「何回やり直したの?」


「八万六百九十一回」


「!?」


 ニーナは驚愕し、何も言えなくなった。

 暫しの沈黙の後、ニーナは別の質問を投げかける。


「どうして時間を戻せるようになったの?」


「わからない。本当に突然だったんだ。おかげで強くなったから感謝してるけどね」


 リチャードは剣に触れて笑う。

 ニーナは首を傾げて訊いた。


「リチャードはこれからどうするの」


「実は旅に出ようと思う。世界最強の剣士になりたいし」


「もう十分じゃない?」


「まだゴブリンの魔神を倒しただけだ。最強には程遠いよ」


「そっか……」


 ニーナは寂しげに頷いた。

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