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凡才剣士は死に戻りで最強に至る  作者: 結城 からく


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第2話 後編

 リチャードは草原に佇んでいる。

 剣を振ると、間合いに外にいたはずのゴブリンが胴体を切断されて死んだ。

 やってきたニーナは驚嘆する。


「リチャード……今のって……?」


「君のおかげだよ、ニーナ。ありがとう」


 そう述べたリチャードは疲れた笑みを湛えていた。

 少年には似つかわしくない、老獪な雰囲気さえ醸し出していた。

 リチャードは剣を持って村の方角を見つめる。


「ちょっと行ってくる。少し待ってて」


「ど、どういうこと?」


「今度こそ倒せそうなんだ」


 それだけ答えた直後、リチャードは跳躍した。

 彼は空気を蹴ることで加速し、一瞬で村に到着する。

 地面を削りながら滑って着地すると、剣を構えた状況を確認する。


 ゴブリンの魔神が大刀を地面に振り下ろすところだった。

 斬撃によって生まれた衝撃が爆風となって周囲へ拡散する。


「八万六百九十一回目……」


 リチャードは己の魔力で身体強化を発動した。

 素早い動きで配下のゴブリンを斬り殺し、即座に魔神へと襲いかかる。


 リチャードは剣に魔力を流し込み、発光する刃で攻撃した。

 刃は強靭な魔神の皮膚をいとも簡単に切り裂いてみせる。

 激痛に声を上げた魔神はすぐさま反撃に移った。


 大刀による連続攻撃はしかし、リチャードを殺すには至らない。

 リチャードは魔神の攻撃を見切り、すべて掠り傷で済ませるように躱していた。


 そのうちリチャードの割り込ませた一撃が、魔神の首筋を断つ

 鮮血が噴き出し、魔神は慌てて傷口を押さえた。

 ところが出血は止まらない。

 魔神の目に初めて動揺が浮かぶ。


「終わりだ」


 リチャードが放った刺突は、魔神の胸部に深々と突き刺さった。

 刃に込められた魔力が炸裂し、魔神の心臓を破壊した。

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