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第8話 後編③
エレアに問われたリチャードは、なるべく冷静に振る舞って答える。
「俺は……殺した魔神の力を吸収できるんだ。紛らわしくてすまない。でも本当なんだ」
「吸収だと……?」
エレアは眉を曲げて訝しむ。
リチャードは目をそらして緊張したまま反応を待つ。
最悪、殺される可能性も考えていた。
そんな彼の懸念とは裏腹に、エレアは笑みを浮かべて断言する。
「わかった。君の言葉を信じよう!」
「……助かるよ」
「名前を教えてくれ! その洗練された魔力! そして魔神を倒せるほどの実力! 手合わせをせずとも技量が伝わってくるぞ! さぞ有名な剣士なのだろう!」
エレアは期待に満ちた目でリチャードに詰め寄る。
リチャードは思わず後ずさりつつ名乗った。
「俺はリチャード。ただの村人だが、世界最強の剣士になりたいと思っている」
「村人……ではどこにも所属していないのか?」
「ああ、まだ迷っていて……」
リチャードがそう言った途端、エレアが彼の手を掴んだ。
エレアは嬉しそうに提案する。
「だったら私の騎士団に入ってくれ! 君のような強者は大歓迎だ!」
「え?」
リチャードは首を傾げた。




