登場人物・世界構成 (第一部)
※こちらを読まなくても物語はお楽しみいただけますので、
まずは第1話からどうぞ!
魔王城で働く者、暮らす者、なぜか壁から入ってくる者。
本作に登場する人物と、魔王軍の組織を紹介します。
「あの人、誰だっけ?」と思った時に、気軽に戻ってきてください。
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## 魔王城管理部門
巨大な魔王城の修繕、保守、設備点検を担う部門。
壁も扉も階段も、普通に使えることが何より大切。
普通に使えない日が、少々多い。
### 施工班
**シュウ/三崎修平**
種族:人間
本作の主人公。魔王城の施工班で働く青年。
日本ではゲームの不具合を調べる仕事をしていた。
その経験を頼りに、城で起こる奇妙な現象を観察する。
建築も魔法も勉強中。定時で帰って温かい飯を食べたいが、困っている人と気になる不具合を放っておけない。
**ゴルド**
種族:オーガ
役職:施工班監督
強面で寡黙な、施工班の頼れる監督。片方の角が折れている。
どれほど奇妙な現場でも、真面目な顔で状況を説明する。作業員の安全を何より優先する。
元・城塞守備隊隊長。軍務を退いた今も、かつての部下からは「隊長」と呼ばれている。
**トト**
種族:ゴブリン
小柄で器用な施工班員。鍵や扉、細かな金具の扱いが得意。
口は達者だが、仕事も早い。シュウとは軽口を言い合える仲。
勤務終了には敏感。
**ノル**
種族:スケルトン
落ち着いた物腰の施工班の先輩。
経験を生かして仲間を支え、新人の面倒もよく見る。
体の骨は取り外せるが、雑に扱っていいわけではない。
**ピコ**
種族:スケルトン
施工班の新人。素直で一生懸命。
張り切るあまり、一人で何とかしようとすることもある。
ノルたちに教わりながら、仕事を覚えている。
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###設備点検班
**ミラ**
種族:ゴースト
魔王城の設備点検を担当する女性。
穏やかで気配り上手だが、時折いたずらっぽい一面ものぞかせる。
壁を通り抜けることができ、実体を持って物に触れることもできる。
読書とお茶が好き。
### 魔王 王家とその家族
**黒天の覇王
ヴァルゼルギアス・ノクス・グランディオス**
地位:ヴァルディア魔王国 魔王
威厳ある姿と強大な力を持つ、魔王国の統治者。
国と民を大切にする真面目な王だが、予想外の出来事には表情がよく動く。
娘にはとても弱い。母と姉にも、別の意味で弱い。
**ヴァルグレシア・グランディオス**
地位:魔王軍将軍〈現在不在〉
魔王の姉にして、魔王軍最強の戦士。
大剣、闇魔法と炎魔法、驚異的な身体能力を持つ。
豪快で自由を愛し、強い相手を求めて旅をしている。
弟を「愚弟」とからかいながらも、かわいがっている。
窮屈な役目はすっぽかすが、むやみに人を傷つけることはしない。
**リリア・グランディオス**
魔王の娘。五歳。
父親が大好きな、好奇心いっぱいの女の子。
城で働く者たちにも親しみを持ち、何事にも興味津々。
本人の何気ない一言が、黒天の覇王に大きな影響を与える。
**シルヴィア・グランディオス**
先代ヴァルディア魔王国 魔王
優雅な物腰と、息子が思わず背筋を伸ばす威厳を備えた女性。
現在の魔王を「ヴァル」と呼ぶ。
国を治める王も、母の前では息子である。
※魔王には妻もいます。詳しい紹介は、今後の登場に合わせて追加予定です。
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## 魔王軍騎士団
魔王国と、そこで暮らす人々を守る組織。
さまざまな種族が所属し、それぞれの特性を生かして任務に当たる。
### 近衛隊
魔王とその家族の警護、城の重要区画の防衛を担う精鋭部隊。
主な所属種族:上位魔族、オーガ、デュラハンなど。
**リゼ**
役職:近衛隊 隊長/魔王の秘書
魔王の政務を支える、冷静沈着な女性。
簡潔で丁寧な物言いを崩さず、必要なことを的確に伝える。
近衛隊隊長としての高い戦闘能力も備えている。
魔王の威厳と予定を守るため、日々尽力している。
### 城塞守備隊
城門、城壁、見張り塔などの警備と巡回を担う部隊。
主な所属種族:オーガ、ゴブリン、スケルトン、ガーゴイルなど。
**バルト、ドラン**
種族:ガーゴイル
見張り塔を守る、長年の同僚同士。
石の体で城を見守っているが、飾りの石像ではない。
休憩も必要だし、鳥に汚されれば困る。
※ゴルドは、この城塞守備隊の元隊長。現在は魔王城管理部門に所属しています。
### 野戦部隊
城外での防衛や救援を担う部隊。
国境・街道・砦の防衛、巡回、護衛、増援、住民の避難支援などに当たる。
主な所属種族:ミノタウロス、オーガ、獣人、スケルトンなど。
第一から第三までの前線部隊があり、基本的な任務は共通。
部隊番号による強さの順位はない。
**第一前線部隊**
**ダンガ**
種族:ミノタウロス
役職:第一前線部隊 分隊長
大きな体と豪快な声を持つ軍人。
仲間思いで、現場の者への気遣いも忘れない。
食事の時間も大切にしている。
**第二前線部隊**
**アニカ**
種族:ゴースト
役職:第二前線部隊 分隊長
オレンジ色の髪を高く結んだ、活発な女性の槍使い。
ミラの幼なじみで、性格は対照的。
伝令任務で訪れるフィノとも顔なじみ。
人のちょっとした変化に気づくのが早い。
**第三前線部隊**
所属人物は、今後の登場に合わせて紹介予定。
※ダンガとアニカは、それぞれの部隊内にある分隊の長です。
### 魔術部隊
戦闘魔法、結界、通信、魔術的な異常の調査や対処を担う部隊。
主な所属種族:魔族の魔術師、リッチなど。
**ローデン**
種族:リッチ
古い異常現象の記録を管理する、魔術部隊の一員。
膨大な記録に通じているが、分からないことを分かったふりはしない。
長く生きているため、「最近」の感覚は少々独特。
### 偵察・伝令隊
周辺の調査、情報収集、各地への連絡を担う部隊。
主な所属種族:ハーピー、ゴースト、小柄な獣人など。
**フィノ**
種族:ハーピー
緑色の髪と翼を持つ、明るい伝令兵。
飛行を生かした連絡任務をこなし、城内外を忙しく行き来する。
空からの道には詳しいが、地上を歩く時は少し事情が違う。
景色のいい場所や、おいしい物が好き。
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## 城で働く人々
**マルダ**
種族:オーク
魔王城の厨房で働く女性。
料理の現場では、相手が魔王でも伝えるべきことをはっきり伝える。
城で働く者たちの食事を支える、頼もしい料理人。
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## 城の外の人々
**勇者**
種族:人間
アルディナ王国で勇者として活動する青年。
この世界で生まれ育った人間であり、日本から来た人物ではない。
人当たりはよく、本人なりに真剣に行動している。
ただし、移動経路や宝箱について、施工班とは意見が食い違うことがある。
**ロッカ**
種族:人間
セレスタ交易連邦の商人。
商売への熱意と、現実的な判断力を持つ。
荷物にも取引にも責任を持っているが、世界の妙な現象までは予定に入れられない。
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## 舞台となる国々
**ヴァルディア魔王国**
大陸西部に位置する、魔王が治める国。
シュウたちが働く巨大な魔王城がある。
**アルディナ王国**
大陸中央から東部に広がる、人間の王国。
勇者の活動拠点となる国。
**セレスタ交易連邦**
南部に位置する、多種族の交易国家。
東西を海に面し、各地を結ぶ交易が盛ん。
魔王国と王国は停戦下にあり、国境を越えた往来や交易も行われている。
それぞれの国で、人々は働き、食べ、日々を暮らしている。
壁から誰かが入ってきても、翌日の仕事はある。
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## この世界の魔法について
この世界には魔法があります。
ただし、誰もが強力な魔法を使えるわけではありません。剣や槍を扱う者、道具を使う職人、魔法を専門とする者。それぞれの技術が、人々の暮らしを支えています。
### 属性と適性
魔法の属性は、炎・水・雷・土・風・氷・闇・光の八つ。
通常、一人につき一つ、生まれつき得意な属性があります。他の属性も使えないわけではありませんが、その力は微弱です。
得意属性は体質によるもので、鍛錬によって新たに増やすことは、ほぼ不可能とされています。まれに、二つの得意属性を持つ者もいます。
(例:ヴァルグレシアは闇魔法と炎魔法を得意とします)
闇属性は珍しく、光属性はさらに希少です。
ただし、闇が悪、光が善という意味ではありません。どちらも、使う者によって扱い方が変わる力です。
魔王家は強力な闇魔法の適性を受け継いでいますが、実際に扱える術の規模や精度は、年齢や習熟度によって異なります。
### 魔法の得意・不得意
得意属性があることと、強い魔法を使えることは別です。
魔法の能力には、主に三つの違いがあります。
・**属性適性**――どの属性を扱いやすいか。
・**魔力量**――どれほどの規模で、どれだけ長く使えるか。
・**制御技術**――狙った場所へ、必要な強さで作用させられるか。
同じ炎属性でも、小さな火を灯す程度の者から、戦闘用の炎を操る者まで、その能力には大きな差があります。
### 補助魔法
属性とは別に、術の用途による分類があります。
**治癒魔法**
傷の修復や、体の回復を助ける魔法。
**結界魔法**
防壁を作り、一定の範囲や対象を守る魔法。
**強化魔法**
筋力や持久力、感覚などを、一時的に高める魔法。
**弱体魔法**
相手の力や動き、魔法の働きなどを、一時的に弱める魔法。
これらをまとめて「補助魔法」と呼びます。
習得にはそれぞれの知識と訓練が必要であり、得意属性の魔法を使える者が、補助魔法も使えるとは限りません。
### 武器と魔法
魔力量の多さが、そのまま体の丈夫さになるわけではありません。
強い魔術師にも剣や槍は通用し、間合いや足運び、判断力が勝敗を左右します。
大きな魔法ほど準備や集中を必要とし、魔力にも限りがあります。結界にも守れる方向や範囲、耐久力の限界があります。
魔法は強力ですが、武器や技術に代わる万能の力ではありません。
### 暮らしと魔法
建築や修繕でも魔法を使うことはありますが、普段の仕事は道具と職人の技術が基本です。
強化魔法で重い物を持てるようになっても、道具や縄、足場まで丈夫になるわけではありません。細かな作業の腕前も、魔法だけでは身につきません。
魔法が必要な工程では術者の力を借り、それ以外は、それぞれの経験と得意分野を生かして働いています。




