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偏在の理想ボーイ幻覚の普通ガール  作者: キャボション
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ハッピークリスマス4

家に帰ると乃木が俺に「少し目を閉じててくれない?」と言ってきた。

「別に良いけど」

目を閉じてすぐゴソゴソと乃木が何かしらの準備をしている音が聞こえる。準備が進んでいくうちに乃木が興奮していっているのもなんとなくだが感じられた。まさか乃木は「私がプレゼントだよ」とでも言うのだろうか。

数分後、乃木が「目を開けて良いよ」と言ったので目を開けてみると乃木は俺の予想の斜め上を行く行動をしてきた。確かに乃木は俺の予想通り乃木は「私がプレゼントだよ」と俺に言った。だが、その格好までは予想できなかった。

「乃木、それは過激すぎるな」

乃木の体に赤いリボンがプレゼントボックスのように巻かれていた。

「乃愛ちゃんはいつでも冷静だね」

「いや、かなり驚いている」

すると乃木は俺の耳元で「私を乃愛ちゃんのものにして良いんだよ」と言い、俺の服を脱がし始めた。

「残念だ。乃木」

「どうして?」

「乃木は既に俺のものだと思ってた」

乃木は驚いた表情をしてそれと同時に赤らめていた。

「俺はだいたい知っている。例えば」

俺は乃木を抱き耳を軽く噛んだ。

「ひゃう!」

乃木はビクンと体を動かした。そのまま俺は乃木をベッドに押し倒した。乃木はいつもと違い、恥ずかしそうに自身の体を隠していた。

「普段は自ら俺に裸を見せるのにどうしたんだ?」

「なんでだろう。私もわからない。クリスマスだからかなぁ」

「乃木、今日はクリスマスイブだ」

俺は部屋の明かりを消した。視界が効かない時はそれ以外の感覚が鋭くなる。つまりいつも以上に乃木を感じられ、乃木は俺を感じている。

「乃愛ちゃん、初めての時も真っ暗だったよね」

「あれは夜這いだったからな。今となればあれはきっかけだったんだなって俺は考えている」

「あの、乃愛ちゃん、、、」

「どうした?乃木」

「優しく、して?」

乃木のあまりの初々しさと可愛らしさに俺は理性を失いかけた。

「乃木、いくぞ」

「うん、、、」

互いの性器が合わさる。それが擦れる度に小さな電流のような刺激が俺と乃木の体に流れる。今俺が乃木としているのは昔の言い方で言えばレズセックスだ。しかし時代は変わった。同性婚法案が可決し、同性愛者への考えが表面上とはいえやっと国際的なレベルになった。つまり俺と乃木がしているのは普通のカップルの普通のセックスだ。

そのお互いの愛の確かめ合いは気が付くと朝まで続いた。隣を見てみると乃木が幸せそうに眠っていた。

カーテンを開ける。窓からはクリスマス本番の朝日が射し込んできた。その光は乃木に当たり、目を覚ました。

「あ、乃愛ちゃんおはよう」

「おはよう、乃木」

「メリークリスマス乃愛ちゃん」

「メリークリスマス、乃木」

とりあえず遅い朝食を済ませ外出をした。

クリスマスツリーの広場はまだ昼だったが賑わっていた。よく聞いたことのあるクリスマスソングが流れクリスマスの雰囲気を作り出していた。

「乃愛ちゃん、寒いね」

俺は乃木の手を握った。

「俺の手は暖かいか?」

「すごく暖かいよ」

「それなら良かった」

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