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どうするー⁉︎オレー‼︎

 勉強と恋の狭間に挟まれたオレ。

 

 …あ〜、穂乃果ちゃ〜ん。

 

 よし‼︎気を取り直して家庭教師のお時間

 

 数学を教えていたのだけれど…

 

「空先生、ここ教えてください」

「うん。どこ?」

「ここです。」

「あー、ここはね、こうしてエックスをここ

 にもってきて、ワイがこうだからー、結局

 こう!わかった?」

 集中して説明したあと、顔を上げると…

 う…うわっ。

 穂乃果ちゃんも説明を聞くためにオレにめ

 っちゃ近かった。

 至近距離で目が合う先生と生徒…

 ガタッ。

 

 オレは慌てて穂乃果ちゃんから離れてた。

 

「ご、ごめん。」

「あ、いえ…わたしが近すぎました。」

 

 二人して照れる。

 あー、焦ったー。

 

 って事で次から気をつけて少し距離を置く

 ことにした。

 

 そして距離を取っていたら…

 

 本日、四回目の質問でまた問題発生

 

「空先生…ここ難題です」

「うん。どれどれ…」

 って‼︎なんすか‼︎

 めっちゃ字ちっさ…

 

 ひとますにどんだけ字詰め込んだのよ…

 

 …これじゃ近づかないと見えない。

 ど、どうする。

 オレ。

 

 焦るオレをジーっと見ている穂乃果ちゃん。

 

 …えっ。

 オレなんか試されてる?

 わざと字小さくしたんじゃね⁈

 

 何が正解なんだ。

 どうすりゃあいいのさ。

 青魚食べててもひらめかないぞ。

 うーん。

 考えれば考えるほどサバのよこ顔ドアップ

 しかでてこないんっすけどー‼︎

 

 あー‼︎どうするー‼︎

 って思ってたら穂乃果ちゃんからのまさか

 の発言…

 

「空先生は、わたしと距離近いのがいやなん

 でしょうか?」

 なんて言ってきた。

 

 …え⁇

 いやじゃない。

 むしろ…

 

 あ〜、むしろとか言ってる場合じゃない。

 ダメだよ。

 カラダはいいってごり押しだけど、脳がダ

 メって言ってんだよ… 

 

 クーッ‼︎

 

 頭がどうにかなりそうだ…

 

「穂乃果ちゃん…一回修の部屋行ってきても

 いいかな?」

「あ、はい…」

 

 クハァ〜‼︎

 

 あー、ヤベー。

 オレの理性がどうにかなるところだった…

 

 廊下でしゃがみ込んでため息をついた。

 

 すると部屋からちょうど修が出てきた。

 なぜかオレはすかさず修をガシッと力いっ

 ぱい抱きしめた。

 

「うおっ…なんだよ空…」

「しゅう〜…」

 トントン。

 修は、オレの背中をトントンして言った。

「うん。わかる‼︎」

 って。

 

 えっ…

 何がわかったんだろう…。

 オレの理性が崩壊寸前って見破られた⁈

 

「修…オレってわかりやすい?」

「うん。心の大安売りセールって感じかな。

 ま、あんまりかたくなになんなくてよくね

 ?」

 なんてあっさり言われた…


「…うん。ありがとな。修」

 とりあえず修に抱きついて理性を落ち着か

 せたはず…

 

 …なんだけどさ。

 なんだけど…

 

 部屋に戻ると…

 

 ほ、穂乃果ちゃん…

 あんまりじっとオレを見ないでください…

 

「ねぇ、空先生」

「は、はい‼︎」

「さっきの返事いただけます?です」

「うー…ん。あんまり近いのは、よくない…

 かなー。うん」

「なぜですの?わたしは、もっと…もっと先

 生と…その…」

 

 え…

 穂乃果ちゃん。

 

「ダメだよ。それは」

 …

「なぜです?なぜいけないのです?」

 穂乃果ちゃんがオレに近づいてきてオレの

 服の袖を引っ張った。

 

 ‼︎

 

「穂乃果ちゃん…」

 オレは思わず穂乃果ちゃんをベッドに押し

 倒して両手で手をついた。

 

「はぅっ…」

 

 恥ずかしそうなちょっと困惑したような顔

 の穂乃果ちゃん。

 

 オレは穂乃果ちゃんの顔をじっとみた…

 

 一、二、三、四、五秒くらい。

 

 か、かわいい…

 このままキスしてしまいたい。

 少しずつ穂乃果ちゃんに近づいて…

 

 グハァー‼︎

 

 オレは穂乃果ちゃんの横にゴロンと転がっ

 た。

 

 あー…あぶねー。

 

 オレは隣に転がったまま穂乃果ちゃんに言

 った。

 

「あんまり男をからかっちゃダメだよ」

 って。

 

 すると穂乃果ちゃんは、

「はい…わかり屋さんです」

 と答えた。

「えっ、わかり屋さん?」

「はい。なんでも屋さんみたいなものです」

 なんて意味のわからないことを言い出した

 から思わず笑ってしまった。

 

 そしたら、穂乃果ちゃんもつられて笑った。

 

 とりあえずなんとか無事本日の勉強も終了

 した。

 

 しかし…

 これからオレは理性を保って勉強を教える

 ことが困難になるのである。

 

 わかり屋さんのおかげで。

 

 続く。

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