魔法使い
急遽のお泊まりからのデートを満喫した二
人。
しかし楽しいお時間は、あっという間に過
ぎてしまうのでありました。
なのでそろそろバイバイのお時間。
「穂乃果ちゃん、そろそろ送るね」
…ほんとはもっと一緒に居たいけど。
「はいです。名残惜しいですがお時間ですの
ね。馬車がピーナッツになってしまいます
の。」
えっ?
…ピーナッツ⁉︎
「それカボチャじゃん⁇」
「そうでしたかね⁉︎ってか、ピーナッツの方
がくり抜きやすくて時短ですよね!」
「まぁ…そうかな。でもどうせ魔法使うから
さ」
「あぁ、ですよねー。ところで魔法って使え
たら何します?」
「うーん…片付けとか?料理とか?」
「あー、わたしもそれ思いました。でも、よ
く考えたらそれってよくお母さんがしてい
るんですよね。ってことは…お母さんって
もしかして魔法使いの可能性高くないです
か⁉︎」
「あー…」
ってか、魔法じゃなくて自力でやってる気
がする…
「お母さんってすごいですよね。いつか魔法
使っているところを暴きたですね」
「…うん。たしかに。」
…ってか、魔法?なのか⁉︎
「さらに、お母さんってわたしが幼い頃いつ
もわたしより寝るの遅いのに起きるのも早
いんですの。一体いつ寝てるの⁉︎って不思
議だったんですよね」
「あー、わかる」
「母恐るべし魔法使いです」
「うん。…ね」
「ところで空先生は、魔法使いと蛇つかいど
ちらになりたいですか?」
「それはもちろん魔法使いでしょ」
「えっ…即答じゃないですか」
「うん。普通魔法使いでしょ」
「えーっ⁉︎蛇つかいもよくないですか?」
「なんで?あ、もしかして穂乃果ちゃん蛇好
きだったりする?」
「いいえ、大の苦手ですの」
「じゃあ、なんで…」
「だって蛇に遭遇したら向こう行きなさいっ
て言えば噛まれませんのよ‼︎すごくないで
すか⁉︎」
「う…ん。そもそもあんまり蛇に遭遇しなく
ない?」
「ありますよ‼︎二十年に一度のペースで」
…まだそんなに生きてなくない⁇
ってか、二十年に一度のペースって…
「でも…そうか。ま、蛇に噛まれないならそ
っちもあり…かな?」
「ですよねー。迷います」
…うん。
でも…そもそも迷ったところで…ね…。
そんな現実的じゃない話で盛り上がってい
たら目的地周辺まで来てしまった。
「あー、もうおうちに着いてしまいましたの
ね」
「うん。でもさ、また電話するし、デートも
たくさんしようね」
「はいですの。では、またそのうちです…」
口を尖らせる穂乃果ちゃん。
か、かわいい。
穂乃果ちゃんが寂しそうにわかれを…
オレとのわかれを拒んでいる。
なのでオレは穂乃果ちゃんに抱きついて、
「オレもバイバイしたくないよ。ほんとは、
ずっと一緒に居たいよ。あと少しの我慢だ
からさ。一緒に住んだらずっとイチャイチ
ャしようね♡」
と言った。
すると穂乃果ちゃんが
「はいです!早く一人前になって同棲の夢を
現実的にいたします!」
と笑顔でこたえてくれた。
「じゃ、充電♡」
「はいです♡」
チュ〜♡
ムギュ〜♡
チュ〜♡
充電完了。
でもこんなに充電してもすぐ電池切れして
穂乃果ちゃんにハグやチュ〜したくなるん
だよな〜…と思う空なのでありました。
しかし、穂乃果ちゃんの方が実は早く充電
切れを起こしていたのでありました。
早速次の日には、電池切れの穂乃果ちゃん。
空先生にお電話。
「もしもし、うさぎさんでいらっしゃいます
か?」
…そこ、かめさんの方がしっくりくるよう
な。
ま、いいか。
「うさぎじゃないよ。カメでもないけどね」
「ふふ、空先生面白いですね」
「あぁ、ありがとう。ねー、穂乃果ちゃん」
「はいです。」
「オレも今電話しようと思ってたんだ」
「えっ、そうなのですね。じゃましてしまい
ましたのね。では、後ほどですの」
「いやいや、穂乃果ちゃんに電話しようとし
てたの」
「あらま!どうされたのです?」
「今度のデートなんだけど、どこ行きたいか
なと思ってさ」
「あー…わたし動物園に行きたいなと…そし
たら動物園に行く夢を見ましたの。で、蛇
がいまして」
「えっ、蛇苦手なのに大丈夫だった?」
「それがですよ!蛇さんショーケースの中に
入っておりましたので全然大丈夫でしたの
です」
「そっか。ならよかったね」
「はい。でも、動物園にまさか蛇がいるなん
て予想もしない夢でした。でも、ショーケ
ースなら全然いけましたの。だから動物園
に行きませんか?」
「うん。いいよ」
ということで次のデートは、動物園に決定
した。
続く。




