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第20話 VSガルムキング 2


「お待たせっ!」


カレンはそう言いながらガルムキングを吹っ飛ばした。

思っていた通りカレンは傷一つついていなかった。

流石というかなんというか。


「遅いよカレン! だけど助かったよ!」


「出来るだけ急いだわよ! …無事でよかったけど」


カレンは悠真の声に反発しながらも無事だった事に安心した。


(うむ、お互い無事でよかったのぅ。じゃが彼奴をどうにかせんと終わらんぞ?)


「そうだな! 行くぞカレン!」


「わかったわ!」


そう言うとこちらを威嚇しながら見ていたガルムキングと対峙した。


………

……


さっきまで威嚇しながら見ているだけのガルムキングだが今度はガルムキングから攻撃を仕掛けてきた。


ガルムキングは緑色のオーラを自身の手に纏い、それをこちらに飛ばしてきた…


「…って、はぁぁぁぁぁ? そんなこと出来るのかよ!」


さっきはそんなことしてこなかった。

どういうことだ? 同じキング級じゃないのか?


そんなことを考えながらも悠真は飛んできたオーラをジャンプして躱した。


ガルムキングはそれをよんでいたかのようにジャンプした悠真に向かって爪で攻撃をしかける。


「あぶなっ…いなぁ!」


悠真はガルムキングの爪というより手に向かって魔法弾を連射し、当てる。

ガルムキングはそれが予想外だったのか先ほどの緑色のオーラを使い空中で急停止し、後ろへ飛びまたこちらの様子を見始めた。


「っと、あいつ魔物の癖に器用なことをするな」


「なんていうか…悠真…あんた強くなったわね…」


(まぁ、我のおかげだがな!)


お、カレンが褒めてくれた。

褒めてくれたんだよね? そしてシアは何張り合ってるんだよ…まぁいい。

さっきのガルムキングと違うわけはなんなんだ?


悠真はそう思い《完全鑑定》を使った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ガルムキング(使役)

ランク A

LV80


スキル

風魔法 LV4

瞬足 LV3


ガルム種の王級(キング種)で名前の通りガルムの王。

この魔物は群れで行動するのが特徴な為、王級が単独で行動することは滅多にない。

わざと単独で姿を現し隙を見て他のガルムに襲わせる事を得意としている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


は? 使役? 誰かが操っているのか? 何の為に?


「何ぼうっとしてるのよ!」


考えごとをしているうちにガルムキングが攻撃してきていたようでギリギリのところでカレンに助けられた。


「ごめん、助かった!」


「強くなったからって油断したらダメ! いくら強くてもあいつの攻撃をもろに受ければ死ぬんだから!」


「ご、ごめん。気をつけるよ」


カレンにマジな注意をされた。これからは気をつけよう。カレンの言っていることは正しいからな。


さて、さっさとあいつを倒しますか!


「カレン! 俺があいつの隙を作るから、竜魔法でとどめを刺してくれ!」


「わかったわ!」


「よし、とりあえずこれでもこれでもくらえ!」


そう言い、悠真はシアでパァン! という音と共に実弾を放つ。


キャン!


ガルムキングは魔法弾の時には出ない音に驚いたのか真後ろに飛んで回避する…が、それが悪手だった。

真後ろに飛んで回避した為、実弾が当たり悲鳴と上げながら後ろに吹っ飛んだ。


「今だカレン!」


「わかったわ! はぁっ!」


カレンは溜めていた竜魔法を吹っ飛んでいったガルムキングに向かって放つと、


ドガァァァァン!


という音と共に周りの木や地面と一緒にガルムキングを消滅させたのだった…


「うん…毎回思うけどやりすぎだろ…」


「まぁ、いいじゃない! 無事勝てたんだし!」


(うむ、みんなお疲れ様なのじゃ!)


まぁ、確かに初めてのキング級の魔物との戦闘だったし無事勝ててよかったと思う。

周りのことは気にせず竜魔法をぶっ放すのは正解だったのかもしれないな。

なら最初っからぶっ放しとけよって? それは言わない約束だろ?


「…帰るか」


「そうね」


(じゃな!)


こうしてガルムキングとの戦闘を終え国へ帰るのであった。


………

……


「ふむ、キング級のガルムが倒されましたか。国王以外にも手練れがいるようですねぇ」


「なんじゃと! 儂等の計画は大丈夫なんじゃろうな?」


「そうですねぇ、キング級が倒されたのは想定外でしたが…まぁ、大丈夫でしょう」


「本当じゃろうな? 失敗は許されんのだぞ?」


それは貴方だけでしょうに。私まで巻き込まないで欲しいものです。


「わかっていますよ。ですが、貴方にも手伝っていただくことがありますのでその時はよろしくお願いしますね」


「ふん! 偉そうに言いおって! わかっておるわい!」


偉そうなのは貴方でしょう。まぁいいです。


その時はもうすぐです。


さぁ、世界の終わりへの第一章を始めましょうか。


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