↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/38

第15話 魔銃


「朝か…結局あんまり眠れなかったな…」


窓から差し込む日差しで目が覚め、悠真はまだ眠っている人物へと見やる。


彼女は紅竜族という伝説級の魔物なのだが、人化のスキルで人の姿になっている彼女の寝顔はまさしく天使だった。


昨夜お風呂などでいろいろあったものの…というよりいつもバカだのなんだの言われているが、この寝顔を見ると全て忘れてしまうような…そんな可愛い寝顔だった。


「さてと…昨日魔物を討伐したが、いつまでも素手って言うわけにもいかないよな…今日は武器でも見に行くか…」


とは言え、手持ちの所持金は宿代や食事で半分以上飛んでいる…

何故かというと…カレンが物凄く食べるのだ…

なんというか流石竜って感じの食べっぷりだった…

悠真はなんとかならないかと思い考えていると、


「武器って俺でも作れないか…?」


武器は本来、鉄やミスリルなどの素材を使って作るもの…でも別にそれにこだわる必要はないのでは?

ここまで考え、悠真はとあることに気がつく…


「…武器を生き物として作る事ができるんじゃないか…?」


そうだよ! 武器と言っても素材が鉄やミスリルなどにこだわる必要はどこにもない!

少なからず俺の見てきた小説には魔王をそのまま封印した剣などがあった! ならできるはず!


この世界にないのなら作ればいい!!


「そうと決まればさっそくやるか!!」


《生物創造》


イメージするものは銃! といっても拳銃のような片手で持てるタイプ。 やはり銃とか男のロマンだと思うんだ!


そう言い悠真はイメージしたものを形にしていくことに集中すると…悠真の前に光が集まっていき…


「で、できたぁぁぁぁぁぁ!!」


イメージした通り拳銃タイプの銃が作られていた。

真っ黒な装甲に所々赤いラインが入っているのはなんとも厨二心をくすぐられる。


「鑑定って武器にも発動するのかな? 試してみよう! 《完全鑑定》」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 魔銃・エクスタシア

性別 女(元魔王)

武器ランク ???


攻撃ランク ???

魔攻ランク ???


使用できる弾

・実弾 MAX10発装填可能

・魔法弾 自身の魔力で使用

魔力の込める量により威力上昇


ユニークスキル

⚪︎戦闘補佐

⚪︎弾自動生成&自動装填

⚪︎念話


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「……」


悠真はできた銃を鑑定したが、見て固まることしかできなかった…


「え? なにこれ? 性別? 元魔王? …ホントナニコレ」


そんなことを一人でブツブツ呟いていると、


(んん〜! よく寝たわい! ……て、なんじゃこりやぁぁぁぁ! 何故我がこんな姿になっておるのかえ?)


ん? ちょっと俺の耳はおかしくなったのかな? なんか30代辺りの聞いているだけで超絶美人とわかるような声が聞こえたんだけど?


(我は勇者に完全に消滅させられたはずじゃ。 それが何故このような姿に…? そこのお主。 何かわからぬか?)


(俺に聞いてるのか? てか、俺がわかるのか? 銃なのに?)


(そうじゃ。 お主以外に誰がおる?)


いや、まぁうん…カレンもいるけど寝てるし俺しかいないか…やっぱり俺の心の声が聞こえてるんだな。


「あなたをその姿にしたのは俺だ。ごめん。」


(態々声に出して言わなくてもよいぞ? 心の中で話せばよい。それで…やはりお主が我をこの姿にしたのじゃな? …しかしどうやって…?)


(そうか。ならお言葉に甘えて心の中で会話することにするよ。

そしてあなたをその姿にしたのは俺のスキルなんだ…

これは内緒にしていて欲しいのだけど、俺のスキルであなたを作ったんだ。

まさか元魔王様ってのには驚いたけどね。)


元魔王か…一体どこの元魔王なのやら…


(我はこの世界の国、魔族国グレアの初代魔王、エクスタシア・グレアじゃ。して、お主が我を武器として創り出したと? まったくそんなこと神にすらできぬことぞ?)


元魔王ってこの世界のかいっ!!

そして、神にすら生物を創ることはできないのか…

本当にやばくないか? このスキル…


(そうなのか…なら尚更だな、内緒に頼む。そして、自己紹介がまだだったね。俺は神夜 悠真。神夜が苗字で悠真が名前だよ。これからよろしく頼むよ)


(我はさっきも言ったように魔族国グレアの初代魔王のエクスタシア・グレアじゃ。近しい者はシアと呼ぶ。こちらこそよろしく頼む、我が主人様よ。して、カミヤという事は勇者とは関係あるのかえ?)


勇者か…


(関係あるのかと言われるとわからないな。確かに俺の妹と同姓同名なのは確かなんだけど本当にそうなのかと言われるとわからない。この世界では会ったこともないからさ…)


そう…もし仮に真弥だとしたら何故この世界にいるのかがわからない…

あの時確かに俺は真弥を助けたはずなんだが…実は助かってなかった…とか?

…まぁ、わからないことを考えていても仕方ないな。


(そうか…あぁいや、復讐してやるとかそういうことではないのだ…勇者には逆に感謝すらしておる。我は民達を抑える事ができずこの世界全土を戦争に巻き込もうとしておったからの…我が消滅した事でなんとか収まったからの…だから勇者には感謝しておるのだ。今は我が娘が国を治めているはずじゃからの、できれば会ってみたいものじゃ)


そうか…魔王といっても悪い奴らばかりではないんだな…

シアを創ってよかったな。


(そっか。シア…でいいか? シアも大変だったんだな…いつになるかわからないけど娘さんには必ず会わせることを約束するよ)


(本当かえ? 約束じゃよ? …とはいえ今はこの姿なんじゃけどな。まぁ、見れるだけ良しとしようかの)


(それについては問題ないよ。俺のスキルでどうにかしてあげられるから)


(まったくお主のスキルは頭がおかしい程の能力じゃの…じゃが、我を創ったのがお主のような男でよかった。ちょっとばかし惚れそうじゃ)


そんなことをシアに言われちょうど飲んでいた水を吹き出した悠真であった…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。