第14話 お風呂にベッドにおやすみなさい!
ご飯を食べ終え、二人は部屋に戻ってきていた。
だがしかし、問題があった。
食堂でのおばちゃんとの一件があったため、二人してお互いを意識してしまっていた。
ご飯を食べているときは美味しくて忘れていたが、部屋に戻ってきた途端思い出してお互いがお互いを意識してしまっていた。
俺はまだ落ち着いている方だと思うが内心ずっとドキドキしていた。
カレンなんて部屋に戻ってきてからずっと顔を赤くし、ずっと俯いていたり何やらブツブツ呟いていたりしている…
はぁ…とりあえずお風呂にでも入って落ち着こう…
「カレン、とりあえず俺はお風呂に入ってくるよ」
「わ、わかったわ!」
こうして悠真は部屋にあるお風呂に向かうのであった。
………
……
…
「おぉ、結構広いな! お湯も勝手に溜まってるし! 温泉みたいな感じになってるのか? まぁ、今日は疲れたからお湯に浸かれるのはありがたいなぁ!」
そういい悠真はまず体や頭を洗いお湯に浸かる。
洗うといっても流石に石鹸しかなかったけど。
「あぁ! 癒される〜!」
なんておっさんみたいな事を言いながら悠真はお湯に浸かっていると…
ガチャ!
という音とともに人が入ってきた。
人と言ってもカレンしかいないのだが…
「は、入るわね」
カレンは顔を赤くしながらバスタオルを体に巻きつけた状態で風呂場に入ってきた。
逆に言うならバスタオルしか巻きつけてない状態なのだが…
「ちょっ! カレン? 俺先に入るって言ったはずだよね? なんで入ってきてるのさ!」
「し、知ってるわよそんなこと! だ、だから入ってきたんじゃないこのバカッ!」
「いやいや! なんで俺がバカ呼ばわりなんだよ! 今回は俺何にも悪くないだろ?」
今回ばかりはまったくもってその通りである。
「ま、まぁそうだけど…一緒に入りたかった…から…だから仕方ないじゃない! このバカッ!」
やはりバカ呼ばわりは変わらないのであった…
「せ、背中流してあげるからこっちきて…」
「いや、体はもう洗ったんだけど?」
俺は体を先に洗ってからお湯に浸かる人だからもう洗ってるんだよな…
なんて考えてるのも束の間、
「なんで洗ってるのよ! 私がいるんだから先に洗ってるんじゃないわよ!」
「いや逆になんでだよ! 先に洗ってようと洗わないでいようと人の勝手だろう? それに俺はカレンが入ってくるなんて思ってなかったんだから仕方ないだろ?」
カレンはぐぬぬ…と言いつつ悠真の方へと歩み寄り、
「早くこっちにきて!」
と、悠真の腕をひっぱる。
「ちょっと待ってカレン! 俺タオルなんて巻いてないからやばいって!」
本当にやばいって! カレンみたいな美少女のバスタオル一枚の姿みてドキドキしない方がおかしいし、下半身が反応してないわけがない! だから今立つのはあまりに危ない! 色々と。
なので悠真は意地でも立つ事はできないのであった。
「なんでタオル巻いてないのよ! 私が入ってくるってわかってたでしょ? バカなの? ホントバカなの?」
「わかんねぇよ! なんで俺が悪いみたいになってんだよ!」
「…わかったわ。目をつぶってるからそのうちにこっちに座って」
「いやなんでそうなる? 諦めろよ!」
カレンは目をつぶり諦める様子がなく、悠真は仕方なくカレンの前に座るのであった…
「ほら座ったぞ…」
悠真に言われカレンはおずおずと目を開ける。
「…悠真の背中って意外と大きいのね」
「意外で悪かったな!」
「じ、じゃ洗うね?」
そう言うとカレンはタオルに石鹸をつけ泡を立てて悠真の背中を洗い始めた。
ゴシゴシと優しくタオルを擦りながら背中を洗っていく。
「ど、どお? 気持ちいい?」
「う、うん。気持ちいいよ」
「なら、もっと気持ちよくしてあげるね?」
「…はい?」
言葉の意味がわからずカレンに聞こうとするが、その前に背中の感触が変わったことに気づく。
「カレンさん? 今背中に当たってるのって…タオルじゃないですよね?」
間違いない。 この柔らかさと、温かさ…間違いなくカレン自身だ…
「ど、どお? さっきのとどっちが気持ちいい?」
「いやホントに待って! 俺の理性が持たないから! てか、いきなりどうしたの?」
「…私は悠真に作られたわけであって悠真の世話をするのも私の務めだから」
そういうことか…俺が作ったって事は言わば主従の関係のようなものになるわけか…だからこんなことを…
「カレン。 俺はさカレンにこういうのとをさせたい為に作ったわけじゃないんだ。 純粋に仲間が欲しかったんだ…この際言っておくと俺はこの世界の人間じゃなくってさ…別の世界から来たんだ…だからこの世界にやってきてカレンを作り、一緒に居れることで安心できたんだ…だから俺は主従の関係というよりは仲間だって思ってる」
「そうだったの…仲間…か…いいわねそういうの」
「だから、これからもよろしくな!」
悠真はそう言い握手をする為に手を伸ばす。
「うん! こっちこそ!」
カレンもその手を取り、握手する…お互い前を向いて…
次第にカレンは悠真の下半身を見て顔を赤くしていく…
悠真もカレンの視線に気づくが…
「カレンちょっと待って! これは仕方ないことだから! 生理現象だから!」
「悠真の変態!! このバカァァァァァァ!!!」
ドガッ!
と、殴られた衝撃とともに俺の意識はここで途絶えた。
………
……
…
気がつけば俺はベッドで寝ていた…
カレンはどこかと探しているとベッドの横に椅子を持ってきて座っていた。
どうやらお風呂からベッドに連れてきてくれたらしい。
だけど、顔がやけに赤いな…
どうしたんだ? と、思うが一瞬で思いついた。
俺を連れてきたって事は全部見られたということに。
(ノォォォォォォォォ!! 俺の反応していた下半身も見られたって事かぁぁぁぁぁぁぁ!!)
心の中で絶叫した。
「お、起きたのね…さっきは殴ってごめんなさい…」
カレンは悠真が起きたことに気づき、風呂場でのことを謝罪してきた。
「いやまぁ、あれは俺も悪かったなと思うし…ごめん」
俺がカレンの方を向いたからいけなかったわけだしな…
はぁ、反応した状態でカレンの方を向くとか…マジ死にたくなってきた…
「…あれは私に反応したってことなの…よね?」
カレンは顔を赤くしながらそんなことを聞いてくる。
「いやまぁ、そうなんだけど…でもあれは仕方ないっていうか…誰だってあんな事されたら反応してしまうっていうか…」
まぁ、その前から反応してたんだけど…
と、内心思いつつ何とも煮え切らない言葉を返す。
「でも勘違いしないで欲しい! 俺はカレンをそういう事をする為に作ったわけじゃない! さっきも言ったけど俺はカレンを仲間だと思ってるんだ!」
「…ふふ、ありがと。大事に思ってくれて」
そう言い若干顔を赤くしながら笑うカレンはとても綺麗で輝いていた。
そして二人はおやすみといい眠るのだった…
ん? どうやって? 二人とも一緒にベッドで寝ましたとも!
悠真は眠れるかなと思いつつも次第に目を瞑ったのであった。




