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詩集  作者: かいばつれい
16/25

夏のエピローグ

   「かたつむり」

 乾いたアスファルトに

 

 かたつむりの殻が落ちていた

 

 僕はその殻を

 

 湿った落ち葉の上に

 

 そっと乗せた

 

 殻の主がにゅるりと顔を出し

 

 僕を見た

 

 その仕草がなんとも愛らしい

 

   「自転車の子どもたち」

 夏の色が残る夕刻

 

 汗びっしょりのシャツを着て

 

 自転車に乗る子どもたちを見た

 

 手足についた泥をもろともせず

 

 子どもたちは笑い合う

 

 僕もかつては彼らだったのだ

  

   「夏のエピローグ」

 嵐が近づいている

 

 この嵐が友を僕から引き離す

 

 友が去り際に僕に告げる

 

 俺が去り秋が来る

 

 その秋も去れば

 

 お前の恋人がこの地にやってくるだろう

 

 そして次の年にまた会おう と

 

 三日三晩続いた嵐が終わり

 

 昼は静けさを 夜は優しさを覗かせるようになった

 

 友はもうどこにもいなかった

 

 これが夏の終わりである

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