第15話 うーん、この
「フワフワでツヤツヤ、いい匂いする」
レンはそう言いながら人化して、獣化した師匠の背中に顔を埋める
「セクハラかいな?くすぐったいから止めてもらえへん…?」
「あ、すみません」
「正直に謝ったから許したるわ」
トッ………トッ………トッ………
静かだなぁ、山間から覗く朝日めっちゃ綺麗だな…
「朝日綺麗やねぇ」
「そうですねぇ」
チュンチュン…チュンチュン
鳥のさえずりが耳に心地良い、ソレにたまに来る振動も心地が良い……
「眠くなってきた」
「寝てもええんよ?その時は悪戯しちゃうかもやけどね」
「悪戯されたくないので寝るのは遠慮しておきます」
「残念やなぁ」
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■迷いの館前■
「着いたー」
「着いたなぁ、ほな私はお昼食べたいからログアウトするわぁ」
「お疲れ様です!今日はありがとうございました!」
「ええよええよ、困ったら声かけてな?」
師匠はそう言いながら館に入っていった
「おう!ブラザー!お前も戻ったのか!」
真後ろからB・Bの声が聞こえてくる
「ブラザー、トールのレベル上げか?」
「そうだぜ!コイツもうLv25なんだ」
「おぉ!俺よりもたけぇな!」
トールに追い越されちまったか…すぐにログアウトするつもりだったけど、少しレベル上げようかな…
「うん?マルタから聞いてるけど数十人発狂死させたんだろ?それなら経験値かなり貰ってると思ってたんだが…」
「んぇ?……あ、そういえば確認してない」
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PN:レン
LEVEL:19(2UP)
SPECIES:人狼
JOB:詐術師
SUBJOB:暗殺者
HP:350/350(20UP)
МP:250/250(10UP)
SP:390/390(20UP)
STR:275(10UP)
DEX:305(10UP)
AGI:295(10UP)
INT:287
PОW:175
DEF:230(10UP)
StatsP:170(20UP)
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「2レベルしか上がってない…」
「まじ?…あーそうか発狂死させたからか?」
「うん?…あ、そういうことか」
見せるだけで殺せる存在でレベルアップなんてバランス崩壊待ったなしだもんな、経験値にセーブかけるのは何となく分かるわ
「まじかぁ…残念だな、テロでのレベル上げも視野に入ってたのに…コレじゃ効率悪すぎる」
「まぁ、王道の爆破テロで良いんじゃないか?」
「…たしかに!ちなみにだけど火薬って何処にあるの?安価で作れる?」
「とある錬金術師がレシピを独占してる状態だからな、かなり高いぞ」
「まじ?」
「まじまじ、まぁ俺は普通にレシピ知ってるけどな」
ブラザーが錬金術師が独占してるレシピを知ってる…?なんで?ブラザーの性分的に錬金術師は向いてないだろうよ
「ブラザーって錬金術師だっけ?」
「違うぞ、狂戦士の特殊上位職の血狂イと剣士上位職の1つ大剣使いだな」
「血狂イ…なんかカッコいい名前だな!しかも特殊上位職って響きも良い!」
「名前が良いだろう!響きが良いだろう!もっと褒めると良い!」
「流石ブラザー!良ければ取得条件教えて!」
「ふっふーん、今の俺は気分が良いから教えてやろう!!血狂イはな種族:吸血鬼+職業:狂戦士って条件下で選択できる職業なんだ、ブラザーの場合は人狼+狂戦士で月狂イっつう職業が生えるんじゃないか?」
「生憎、俺の職業は詐術師と暗殺者なんだよ…」
「マジかぁ…今の職業育成終わったら狂戦士もやってみないか?」
「名前の響きが良いからやる!……めっちゃ脱線したな話を戻そうか、ブラザーって何で火薬のレシピもってるの?」
「あぁ、それは俺がレシピブックを手に入れて信頼できそうな錬金術師に渡して生産させてるからだな、ロイヤリティがガッポガポだぜ!火薬も素材さえ渡せば作ってくれるはずだ!」
「流石だブラザー!危険物の生産場所を把握できてる所か経営にも割り込んでるとはな!」
「流石だな俺!まさに裏社会のボス!」
「…そういえば爆破キルでの経験値は取れるって事でいいんだよな?」
「ん?…あぁ、取れるぞ!トラップキルとしての計算になるから半分程まで減るが、安価な宿屋を狙えばかなり効率が良いはずだ」
何故、安価な宿屋って指定が入っているんだ?安価とソレ以外じゃ何かが違うのか?
「ブラザー、高級な宿屋って爆破しても効率が悪いのか?」
「あぁ…めっちゃ悪い、多分物理的な爆発じゃ傷が付かないな」
「めっちゃ硬いパターンかぁ…」
単純に硬いってかなりやりづらい奴だな…
「まぁ、何やるにせよ錬金術師が居るヒュムノスに行かないとだし、此処からは離脱しないとテロもできない」
「あぁ、そういや此処ヤバい位に治安維持隊が強いんだったな」
「正確に言うなら『神選組』だな、種族が神の奴らだけで構成されてるから目茶苦茶強いんだよ」
「世の中を引っ掻き回すにはまだまだ力が足りないなぁ……」
「力が欲しいか?」
「欲しい!くれ!俺に力をくれ!」
力こそが正義!力こそが正義!俺に正義をくれ!
「努力しろ怠け者」
「しばくぞ」
「冗談だよwブラザー」
「なら力をくれるのか…!」
「ソレも冗談だブラザーw」
「FA◯K…まぁいいや、俺そろそろログアウトするわ」
「りょー、俺もそうするぜ」
「B君がログアウトするなら私もそうします」
そういえばトールも居たな…何で木陰に隠れてたんだ?
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■リアル・自宅■
「現実だとまだ12時なのか…不思議な気分だよなぁ、いつになろうとも慣れる気がしない」
蓮は長時間横になった事による体の凝りを軽く柔軟してほぐしながらリビングへ向かう
するとリビングから何やら熱唱する声が聞こえる
「会いたいンゴ今すぐその角から飛び出してきてクーレメーンース〜!♪」
リビングのソファの上で蓮の姉…風間 香澄が横になりながら上機嫌に大声で歌を歌いながらカロリーメイトを頬張っていた
「うるさい、少しで良いから黙って」
「しょーがないなぁ!大いなる器量を持つ姉に感謝したまえよ!」
静かになったな、昼ごはん何食べようかな……俺もカロリーメイト食べるか、何これ…カオス味?
「………夏の魔物につーれさーらーれー!ワイの元へ〜!!♪」
クソうるさい…少しで良いとは言ったけど少し過ぎるだろ
「行儀が悪いなぁ…だからモテないんだよ?」
「失礼な!こんなでも私『カスミちゃん可愛い』とか『カスミはモデルレベル!』だとか言われてる…と良いなと思ってるんだ!!」
「思ってるだけじゃん」
「えぇい!うるさいうるさい!脱ぐぞ!?」
「見苦しいからやめてくれ、ごめんって」
「分かれば良いンゴ」
こういう所キツイんだよな、ネットのノリはネットだけにしとけよ大学生……
このカロリーメイト不味いな!?なんだコレ?企画段階で落とせよこんな味!!
何で後味が正露丸なんだ!?誰がこんなん好むんだよ!
「カオスカロリーメイトうまいンゴ〜」
馬鹿舌め……
UМОは現実の4倍まで時間が加速されており、さらにユニオンの一日は12時間なので、現実の1日でユニオンの中では8日経過する事になります
ちなみにWGWОも同様です
此処らへんの設定は基本無視していただいても構いません、たまーに時が経つの早くね?となったらコレが要因です




