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Union Mythology Online〜わりとクズな人狼さんは混沌を楽しむ〜  作者: serikus
始まり始まり!

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16/20

第14話 対ラヴィ

「師匠、町に来たのは良いですけどどうやってラヴィ探します?」


 そう隣に居る師匠に問いかける


「探すのは面倒やし、あっちから来てもらおか」


 その問いに師匠はそう答える


「え?どうやって…ああそう言う事か」


 あの様子だと遠吠えしたら寄ってきそうだもんな


「スゥ~……アォォォォォォォン!」


「そういう事やね、念のためにもう一度吠えた方がエエんやない?」


「了解です!スゥ~…アォォォォォォォン!」


 コレでやって来るだろ、一応人化しておこう、プラスして【詐術】の《名称偽装》も使うか


────────────

《名称偽装》によりPNを偽装します

「レン」→「???」

────────────


「師匠!名称偽装するんですけど、名前何にしたら良いですかね?」


「うん?あぁ、そういえばそんなスキルあったな…ニーズホッグの真名から取ったらどうや?」


「なるほど、エルにしときます!」


────────────

《名称偽装》によりPNを偽装します

「レン」→「エル」

────────────


「偽装完了!後は何準備しようかな」


「お弟子くん、一応コレあげるわラヴィちゃんはベータテスター報酬あるし、武器はあったほうがええからな」


 そう言いながら師匠は鍔の無い短刀を取り出してレンに渡す


────────────

アイテムを入手しました

相口刀・魂脅(たまおどし)

────────────


「なんか強そう」


「実際強いで?詳しい説明は省くけど、向けられた相手は本当的な恐怖を覚えるって事らしいわプレイヤーには効かへんらしいけどな」


「はぇ〜」


「そろそろ来ると思うから私は一旦隠れるな?またね〜」


 師匠はそう言いながら姿をボヤけさせ透明になる


「はい!また会いましょう」


ドンッ


 師匠が消えた後、すぐに背後から地面を叩くような音が鳴る

 背後を振り向くとそこには何かが落ちて来たかの様に土埃が舞っていて、その中心にラヴィが立っていた


「ふふふ」


「どうしたのですかお嬢さん?」


 レンは極めて自然に紳士を演じる、それにラヴィは俯きながら


「あはは」


 そう笑う、そして町外れだと言うのに見物客が現れ始める


「大丈夫ですかお嬢さん?」


 レンはそう言いながらも、見物客がいる理由を考えすぐに結論を出した


 町近くでこれ見よがしに遠吠えしてたらそりゃラヴィ以外も寄ってくるか、なんならラヴィは真っ直ぐコッチ来ただろうし何かあると思うのが自然か


「みつけたみつけたみつけたみつけた…」


 こっわ!?えぇ?下手なホラーより怖いぞコレ!


「お嬢さん?」


 恐怖を感じつつも平静を装い声をかけ…不意打ちするべく近付いていく


「あっはははは!」


 今度は高笑いか、完全にバレてるよな?

 ラヴィ狩人相手に遠距離は遠慮したいからな、近づけるだけ近付くか…

 ラヴィなら大体此処ら辺で斬り掛かって来るだろうな


「──フッ!」


 ラヴィは予想通り動き出し短剣を取り出し、こちらへ斬り掛かる


「おっと!?」


 レンは焦ってる風に相口刀を抜き、防ぐ

 ソレに対してラヴィは短剣をもう一つ取り出し二本の刃で連撃を繰り出す


「ころす、ころす、ころす!」


 右短刀で左上からの袈裟斬り…左短刀で左下からの逆袈裟…左短刀を逆手に持ち直し突き…、全て予想通り!ラヴィは分かりやすいな


「─!ッ!、くうっ!?」


────────────

ダメージを15受けました

HP:315/330

────────────


 避けれるかどうかは別だけどな!最後の突きは脇腹にカスってしまったな


「いきなり襲いかかるとは、どうしたのですか!?」


 レンは見物客に聞こえるように大声で叫ぶ


「隠しても無駄!私は分かるからな!」


『ええ?いきなり乱闘?』『斬り掛かるまでの下り下手なホラーより怖いだろ』『やっばw』『掲示板のネタになるからこういうの好き』『あの子こわ!』『なにあれ?俗に言うカレン?』


「衆人環視の中私を殺そうとするのは何故なのですか!隠しても無駄とは何のことです!?」


 バレてるのは分かるけどシラを切っておこうか


『うわやば』『あの子って狼狩りじゃね?』『狼狩り?』『ベータ時代に人狼やら狼を執拗に狩りまくって貴方じゃない、とか言って勝手に失望してくるんだよ』『なんそれ』『アイツも人狼なんじゃない?』『あーそゆこと?』


 ラヴィ、そんな事してたのかKillしといてそれは質が悪くないか?何にせよ無駄だと言うなら


「はっははっ!まったく躊躇がないなぁ?ラヴィ!!」


 レンはノーブルグローブや黒い革靴を破壊しながら人狼化して、短剣で肉薄するラヴィの喉笛に噛み付こうと迫る


「絶対に殺す」


 ラヴィは楽々と躱し、距離を取り銀の矢をつがえ、5本続けて撃つ


「まぁまぁ落ち着けよ?」


 半歩横にずれ…後ろにステップし…相口刀を2度振るい…横にステップっと、全て回避完了


「その矢高いんだろ?そんなドンドン撃っても当たらんってのはWGWОで分かりきっているだろう?」


「その油断が命取り…」


 ラヴィはそう言うと矢を二本つがえ5回矢を放つ


「うん?何処を狙っているのかな?芸術的な外しようじゃないか…おや?」


 円を描くように外している…なるほど、


 レンは何かに気付き破損した革靴を地面に刺さった銀の矢に投擲する


 バキッ


「チッ!」


「陣の構築ならもう少しカモフラージュしたらどうだ?分かり易すぎるんじゃないかラヴィ?」


「うるさい!」


 そう不機嫌そうな口調とは裏腹に満面の笑みで二本短剣を手に突っ込んでくる


「読めているよ?」


 レンはそう言いながらラヴィからの連撃を避け、弾き…その合間に爪を振るい、刀で斬り掛かる


「厄介だなぁッ!何なんだよっ!早く死ね!!」


「恨み言を言う割には楽しそうだね?」


──────────────────

■〜数分後〜■

 そんな言葉の応酬を繰り返し数分が経過する頃、見物客は増えて30人程が周囲に居る


「君は強いけど、俺には勝てないよ」


「ほざけ!犬っころ!今すぐにでも殺す!」


「猛ってる所申し訳ないが、疲れたから…そろそろお暇させて貰うよ」


 レンはそう言いバックステップし、ラヴィから離れ

 腰に付けていたランタンを手にし


「おいでアフムザ」


 冷炎の邪霊 アフムザを呼び出す


「!?…この雰囲気…!」


 ランタンの蒼炎が一際大きく燃え、辺りを冷気が包む…


「今の環境でコレを出すのは気が引けるけど…」


 ランタンから蒼炎が飛び出し…小さいながらもクトゥグアの様な姿を形成する


「本気で行かないと失礼だもんな?」


 その瞬間、辺り一帯の全員が倒れ光の塵となった


「俺の勝ちぃ!」


ボッボゥッ!


 アフムザが抗議する様に燃える


「あー、すまんお前のお陰で勝ったわありがとな」


ユラユラ…ユラユラ…


 アフムザは穏やかに揺らめき、そのままランタンに戻っていった


トッ…


 白面金毛の多尾の狐がそばにやってくる


「お弟子くん、反則級の一手使うんやなぁ」


「封筒を取り出して脅しを掛けるかで迷ったんですけど、人として駄目かな?とアフムザを使う事にしました」


「その二択なんかいな、お弟子くんらしいわぁ」


 そういい獣化した師匠はクツクツと笑う


「乗りいや、館に戻るで?」


「はい師匠!」


 先程まで見物客で賑わってたその場にはもう誰も居なかった

モンスター■イズモオオトカゲ

 天之大御島の泉を好んで生息する亜竜種、翼は無いものの一次的な飛行が可能であり、その姿は東方でよく語り継がれる蛇型の竜と同じである

 基本は水を操る事に長けているが、火を吹く亜種や帯電する亜種が存在しており天之大御島ではコボルトに次ぐ多様性を持っていると言える

 尚、イズモオオトカゲと思われるドレイク種がアニーフ北部の海域にて目撃されているらしい、イズモオオトカゲは天之大御島の固有種なのだから見間違いだろう


─アレはなんだ!(泉から首を出す何かを指さす)

─アレは…ネッシー!?



次回投稿は7月4日に掲示板回を挟む予定してます

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