表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/14

fragment-1

つけっ放しのテレビ、暗い部屋。

悪臭さえも漂う部屋に可憐な少女が一人。

この部屋に似つかわしくない少女には清純さも感じさせる。

辺りの悪臭さえも近寄らせない。

『――いてのニュースです。昨日もまた連続殺人事件が起こりました。』

少女は不敵な笑みを浮かべる。

「あの人何言ってるんだろうね?」

『――顔をのぞく全てが発見されており――』


■ココロノカケラ■


それは昔の話。

ワンピースを着た女性が赤子を抱え、既に村人のいない廃村にいた。

「私に貴方を育てることはもう無理なの…」

そういうと女性は赤子を人の住んでいない家に置き去りにした。


それからいくつきも赤子は泣き続けた。

泣き続け泣き続け、ある日から赤子はなくことはなくなった。


とある日、ホームレス達が廃村に冬を越えるための寝床を探しにやってきた。

そして一人の男が赤子を見つけた。

男は全くなこうとしない赤子を不思議に思ったが、男は育てることにした。


それから数年、ホームレスの男でも手がかからなく、あまり金もかからず育てることが出来た。

「お父さん、今日はどこへ連れてってくれるの?」

「あぁ、今日はお前にも仕事をしてもらおうとな…」

少女はなんだろうと首をかしげた。

「でもその前に、俺も楽しみたくてな…悪いけど…」

そう男は言うと、少女の両手を押さえた。

「お父…さん?」

「俺だってこんなことしたくねぇーよ?でも金が要るんだよ…でもお前のはじめてぐらい俺がもらってもいいよな?」

少女は両足をばたつかせ逃げようとするが、所詮は子供。

逃げることなどでない。

男は少女を犯し、そして、少女を売春させ、金を手に入れた。

少女の方は知らないおじさんたちにきれいな服や、プレゼントをたくさんもらった。

但し、心には大きな穴が開いていた。


そんなことを繰り返しているうちに、男は立派な家を買うほどの金を手に入れていた。

そして、ホームレスから普通の人になり、ホームレス生活とはおさらばだった。

「お父さん?久しぶりにヤラナイ?」

少女の目に生き生きとした輝きはなかった。

男はしょうがないなあというように、服を脱ぎだした。

そしてベットに横になり、おいでというように待ち構えた。

少女は男に飛び込んだ。

手に包丁を握り締め。

男は一瞬で心臓を刺され、抵抗をする暇さえなかった。

少女は既に常軌を逸していた。


それからも様々人々に目をつけて、殺していった。

年齢を問わず、理由もなく。


そんなある日、街中でとある男を目にした。

一目ぼれだった。

だからどんな手を使ってでも彼と近づきになりたかった。

そのためには情報収集を怠らなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング←よろしければクリックをお願いします。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ