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LAST PEACE

とにかくココから逃げなきゃ死ぬと思った。

けれども何もかもすでに遅かった。

「みぃーつけた!」

入り口にはアイツが…

右手には血まみれのノコギリ、そして、左手には真弓の頭があった。

「真弓…真弓…」

「もぉ、涼君ったら、こんな魔性の女に騙されてたんだから。涼君の彼女は私だけなのにね?」

何を言ってるんだこいつは?

「これからはずっといようね?」

嫌だ…こんな奴と一緒にいるなんて絶対に嫌だ!

俺はアイツを押しのけて馬小屋を逃げ出した。

そのまま空き家の中に逃げ込む。

外から声が聞こえる。

「そんなに恥ずかしい?私がずっと一緒にいようなんていったから…それともその足がいけないのかな?」

そのまま、隠れていたふすまを開けられた。

子供とは思えないような力でこちらを抑えてくる。

「あっ、あう、あぁ、アァ、ヴヴァヴァアアァァァアア!!!!」

ノコギリでゆっくりと足が切断されていく。

抜け出すことも出来ない。

「はい終わり」

甘酸っぱい笑顔で、楽しそうに話しかけてくる。

「アァ…アァ…」

血が水のように流れていく。

「そうだ!このままここに一緒に住もうよ!うん、それがいいね」

「嫌だ…それぐらいなら死んだ方がましだ…」

「うーん、まだ恥ずかしいのかな?それともその喉が悪いのかな?」

何を言ってるんだ!

けどコイツに何を言っても遅い。

再び血まみれのノコギリで首を切り落とされた。

「カハッ…アァ、ハァア、アァ!」

「これで一生離れられないよね…」

コイツはどこまでも腐っている。

喋れない今、意識までも遠のいていく。



「ずっとずっと、一緒。これで涼君が43人目の家族だよ」


記憶が一つ一つ消えていくような気がする。

アレ?俺……酔ってんのかな?

どうしてこんなに意識が薄いんだろう、睡魔が押し寄せてくる。

アレ…俺の名前も思い出せないや。

えっと、土田…違う。

葉山…違う。

あぁそうだ、思い出した。

俺の名前は高橋 涼だ。

あぁ、少しずつだけど、思い出してきた。

そうか、そうだった、俺は殺されたのか…この子に。


もしかしたらこの子は家族を欲していたのかもしれない…

でも俺には何も気づくことが出来なかった。

この子はココロが不完全なんだ。

俺がこの子のココロノカケラをかき集められたら、こんな風にはならなかったのかな…


■ココロノカケラ■END? OR START?

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