表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
iPSってチートだよね?  作者: 一秋
メイドからクラスアップ!
47/74

どこに泊まるのだろう?




今日の予定が分からないって不安ですよね。



 飛行機が駐機場へと誘導されて停まった。


 搭乗口が開き、涼しい風が入ってくると気分がシャキッとする。


 タラップを降りると、カネルが続き、客室乗務員もスーツケースを持って降りた。


 目の前には黒いロールスロイスが待っており、俺が降りたことを確認した運転手がドアを開けてくれる。


「ようこそお越しくださいました。金剛寺様」


 いや、俺がお願いしに来た立場なんだが……。


 しまった! あの飛行機は普段誰が使っているのか聞くのを忘れてた、帰りに聞いてみよう。


 客室乗務員によりスーツケースがトランクへと収まったのを視界の端で確認した。


 高級車に気後れしながら後席に乗り込む。今回はカネルもスムーズに乗り込めた。


 運転手が静かにスタートさせたが、俺は行き先を知らない。今日以降のスケジュールも知らないのだ。


 予定が分からないことが若干不安になる。


「どちらへ向かっているのでしょうか? 今日の予定は……?」


「これから宿泊場所へとご案内いたします。今日はゆっくりと旅の疲れを癒していただき、明日、閣下との会談がセッティングされています」


 会談って、カネルの相談に来ただけなのに……。何か大事になっていないか?


 それに「宿泊場所」ってホテルではないのか?


「運転手さん、冷蔵庫の中のものを貰ってもいいですか?」


「はい、お好きなものをご自由にお召し上がりください。私はサトゥール・イカルーガと申します。サトゥールとお呼びください」


 どんな乗り物でも乗りこなしそうな運転手さんだ……。


 カネルに冷蔵庫から炭酸水を出してもらい、グラスへと注いでもらった。


 カネルが嬉しそうにしている。機内では客室乗務員がサーブしてたので出番がなかったからな。


 冷たい炭酸が気分をリフレッシュさせてくれる。


 今日はどこに泊まるのか、落ち着かない……。


 気が付くと何か見覚えがあるような風景が見えてきた。


 高い塀が見えてきた。ここは……入るときに厳重なセキュリティがあったところだ。


 うん? 今回はノーチェックで門をくぐったぞ?


 守衛が45°の敬礼をしている。尻がムズムズするからやめてほしい。


 前回この国に納品した際、後半に泊まった「ハイクラス」に案内されるとセカンデュー氏が待っていた。顔見知りがいて少し安心する。

 (第1章エピソード4参照)


「老師! お久しぶりです! よくお越しくださいました」


 いきなり、セカンデュー氏に両手を握られた。


「お久しぶりです、ダルマンの調子はどうですか?」


「いや~予想以上ですよ! 老師のおかげです」


「いえ、ダルマンの努力の成果であることも忘れないでください」


「勿論ですとも! 彼には十分な報奨金が支給されており、政府の要職にもついてもらっています。引退するまではトレーニングに専念してもらいますが」


 ちょっと世間話をしたあとで「ハイクラス」へと案内してもらった。


「おかえりなさいませ、金剛寺様」


 オーガ執事(バトラー)が出迎えてくれた。今回も27階の部屋に案内される。










お読みいただきありがとうございました。


誤字・脱字の指摘、感想は大歓迎です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ