？？？
♂視点もあります。
誤字脱字の指摘、感想は大歓迎です。
（♂視点）
全身が温かいものに包まれている。
瞼を開くとぼんやりとした向こうに何かが動いている。
時々、何かが聞こえてくる、聞こえてくる音が何を意味するのかわからない。
この心地よい感覚に身を任せて目を瞑る……。
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あれから何があったのか？自分の目線が少し高くなった気がする。
体のあらゆる箇所がピクピク、ブルブルと動いている。体の内部に何かがあるように感じる。
頭の中に何かが流れ込んでくる、自分に足りない物を与えてくれる存在であることを感じる。
自分よりも小柄で柔らかそうに見える存在だ。
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（金剛寺視点）
体中の筋肉がピクピクと脈動しており、ＥМＳが機能していることがわかる。
自分と異なる見た目の存在を認識したときにいきなり攻撃せずに受け入れることができるよう、♂の脳内に女性の存在を認識させる映像を投影する。彼に対する敵意はなく、彼が求めるものを与える存在であると認識させるのだ。
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（♂視点）
ゴホッ！思わず咽る。体の周りを覆っていた温かいものがなくなっている。目の前にあるものが前よりははっきりと見えるがまだ少しぼやけている。体が重く感じる、何かに押し付けられるような感じだ。体の末端から動かす感触を感じていく。
目の前に自分ではない存在がある。しかし、あの柔らかそうな存在とは違うようだ。何か語り掛けてくる。口元に何かが差し出され、口の中にドロッとしたものが入ってくる。口の中全体にほのかな甘さと体が求めているものが広がる。
体が思うように動かず、回復を要求しているようなので、体が求めるままに目を瞑り意識が闇に沈んでゆく。
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（金剛寺視点）
カプセルから出されるとそれまでの無重力状態とは違い、重力に引っ張られるのでこれまでの感覚とは違うし、疲れもするだろう。まだ目もはっきりとは機能していないはずだ。
重湯を少し与えたがほどなく眠りについたものか静かになった。
お読みいただきありがとうございました。
