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喜び
キラリ視点です
「…ん」
「あ、キラリ!」
起き上がった途端、ターニャと鼻がくっつきそうなくらい顔が近くなる。白藤色の瞳が私をうつす。
「凄い!凄いよキラリ!出来た!出来たんだよ!!感覚覚えてる?もう一回できる?あ、まだ休む?それとも…」
「ちょちょちょ…!ストップ!落ち着こ?」
「あ…ごめん。嬉しくて…」
嬉しくて…か。
まるで自分のことのように喜んでくれる人…
こんなの初めてだ。
誰も私のことなんて褒めてくれなかった。
先生も…友達も…お母さんも…お父さんも。
皆私を嫌な目で見ていた。《出来損ない》って。
なのに…ターニャは私のことで喜んでくれた。
なんだか心がポカポカする。
「キラリ!キラリはね、やればなんでも出来ちゃうんだよ!頑張り屋さんなんだね!」
ふへへ、と変な笑いをこぼしながら私の横に座る。
変な笑いにつられ、私も笑う。
ひらりひらりと落ちる桜を眺めながら笑った。
今日という幸せを噛み締めて…
遅くなってすみません!テストがあったもんで…
いやぁ、テスト嫌ですわ…




