表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ルテンの剣  作者: 刺身
第一章 『冒険の始まり』
6/14

第五話『二人の騎士』

第五話『二人の騎士』


「睨んだとおりだ!やつが来たぞ!」


ノアは夕暮れの日差しや鳥の鳴き声、共に感じる外の空気を心地よく感じたがそれもつかの間だった。

地下水道を抜け、大きな川の近くに出たノアたちを待っていたのは何十人もの騎士である。


「どうして分かったの!?」


「地下水道がここにつながると教えてくれたものがいてな、とりあえずその剣は渡してもらうぞ」



先頭に立つ女騎士が声を張り上げた。先ほどの倉庫でボクにどんな罪状か親切に教えてくれたお姉さんだ。


「あ!首チョンパのお姉さんでしょ?また会ったね!!」


ノアはなんとなく奇遇だと感じてニコッと笑いかける。


「何だお前、私を覚えていたのか…って首チョンパのお姉さんだと!私はイースト騎士団第24隊長プレシア・イーフォークだ、その小さいに胸に刻んでおけ!」


「あのう隊長…そんな女の子相手にムキにならんでもねえ」


隣にいる髭をそり切れてない痩せた幸の薄そうな青年騎士がプレシアと名乗った女騎士をなだめる。


「ディル!副隊長であるお前がそうやっているからいつもなめられるのだ!この前だってブロード将軍のかつら疑惑事件を忘れたとでもいうんじゃないだろうな!もとはと言えばお前が…!」


「全くこれが最近のイーストの騎士団のレベルっすか…」


カエサルはボソッとノアに悪態をつく。


「もしかしたら意外にいい人かもね!でもボク女の子じゃないんだけどなあ…。」


「ええ、ですがあっちも仕事ですからねえ腐ってもあなたの首を捨てないでどっかの置物と並べるぐらいのことはしてくれるとは思いますよ」


「ボクの首をどっかに捨てはしないんだね、やっぱいい人かも!…え?それやばくない?」


ノアはその二人の雰囲気にほのぼのさを感じ、はにかんでいたがすぐに顔の表情を硬直させる。


「ああ、でも一か八かあのやり取りの間に抜けられそうにないかな?」


「あの兵士の数ですどこにも逃げ場なんてないっすよ、生き残る方法は一つだけあると思いますが」


「そんな!…でも方法はあるんだね!」


「しかし、あなたの体がもつかどうか…最悪死にますね」


「…。」


ノアはその言葉に少し黙って瞑目する。しかしすぐに目を開けニコッと笑った。


「どっちにせよボクは諦めたら終わり、失敗しても死ぬんだったら成功させればいい話さ!

 碧眼の勇者っていうのはさ、絶対に最後まで希望があるんならいや無かったとしても諦めなかった。

 だからボクも碧眼の勇者と同じように最後まであきらめないよ!教えてカエサル!」


カエサルが少し笑ったのが声の調子で分かった。


「そうこなくちゃっすよね。変身ですよ。先ほどのスライムにあんたが変身したように今のあなたがこの状況を変えられないならあなたが変わればいいすよ。」


「そっか!さっきもそれで助かったもんね!またやればいい話じゃん!」


「あなたは変身することはできた。でもあなたは一回の変身で倒れてしまった。これを同じに日にやるという事は命の保証はないってことっす。」


「それを聞いてもボクは引き下がる気はないよ!」


「そうすか。じゃあ今あなたが今この状況を変えられそうなものをイメージしてそれに変身してくだせい」


「うん!やってみる!」


先ほど地下水道を出た時に感じた夕暮れの日差しと鳥の鳴き声、心地よく感じた風…空を見上げるとそこには海の方へ優雅に飛んでいく鳥たちの群れがあった。これだ…!

ボクは昔絵で見た鳥のような人のような魔物ハーピーに自分がなることを思い浮かべた。鳥のような羽根、そして体が軽くなり浮く感覚…。すると剣の宝玉がひときわ強く輝きだした。


「だからディル結局ブロード様がなめられるきっかけとなったのはお前のその性格だ、他の人にまで迷惑を…!」


「ああ、分かった分かった!…ん!プレシア!じゃなくて隊長、あれ!」

「なんだ?またこの私をごまかす気か!…!何!これは…!」


先ほどから怒鳴っていたプレシアとそれを聞いていたディルは気が付くのに遅れていたが周りの騎士から驚きの声が口々に上がっているのに気付きノアの方を見ると言葉を失った。

そこにはノアの姿はなく、イーストが過去に作り出した生物兵器、ハーピーが手の翼を広げ今飛び立とうとしていたのだ。

とっさにプレシアは剣を引き抜き駆け出してそのハーピーに斬りかかるが紙一重で避けられてしまった。


「アンタの攻撃ワタシに当たる訳ないじゃん!ベー、だ!じゃあね~」


そのハーピーは目の前で舌を出すとそのまま羽ばたいて飛びだってしまった。

逃げられた…!プレシアは歯ぎしりするとそのハーピーの向かっていった空をキッと睨みつけた。

読んでくださりありがとうございます!

新しく5話目を追加させていただきました!


折角初めて町の外へ出たノアですが感動する間もほとんどなく再び騎士たちに追いつめられてしまいました。

そこで新しく二人の登場人物が出てきます。

この二人に至ってはレギューラーという訳ではないのですが敵キャラというには仲間同士で少し口論になったりとカエサルにも毒付かれる少し間が抜けている印象も受ける二人組です。

主要な登場人物ではない訳なのですが後に少し重要な役割を担います。

ここで軽く二人の紹介をさせていただきます。


プレシア・イーフォーク

23歳 170㎝

長い黒髪に藍色の瞳で女性としてもかなり高い背を持つイースト騎士団第24隊の隊長の騎士。ノアやディルとの会話から分かる通り頭が固く融通が利かない性格の持ち主です。

階級としては1がブロード騎士団長本人がまとめる団でその25あるうちの隊の中で24番目という隊長と言えど低めの地位です。


ディル

23歳175㎝

鳶色の髪に黒い瞳で騎士というには顔も体も痩せている男性騎士です。

副隊長ですがプレシアとは幼馴染でよく暴走する彼女を抑える役割をしています。本人の性格はプレシアと相反して常に冷めたテンションですぐ熱くなる彼女との温度差から彼女に怒鳴られたりと苦労を重ねているせいかそれが顔に出ています。


続いて次回予告を少しだけしたいと思います!

今回は新しくノアはスライムに続いてハーピーに変身しました!

ですが今回変身した後のノアは少し様子が怪しいですね。

次回は慣れない身で連続で変身してしまったことと、とある原因が大きく影響しノアの身に危機が訪れます…。

続きはお楽しみに!


次の後書きでこれもまた遅いよと言われるかもですがこれまで出てきた2種類のノアの変身についての紹介を加えさせていただきたいなと考えております!


最後に次の更新はまた2,3日後を予定しております!

感想等がございましたらお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ