エピローグ
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ヴァイオリンの音が夜を揺らす。水芸とも言えない三流の芸が笑いを咲かす。紙からの実体化を駆使して、高レベルな手品を披露し、驚きを生み出す。
しかし、三人の芸よりも注目は集まるのは、今回の異変の主人公――元凶。
聖白蓮一行、星蓮船乗組員。
「本当にお騒がせを……」
また一度、聖が頭を深々と下げる。周りの毘沙門天、入道使い、鼠たちもそれにならい、共に頭を下げる。ロッヅェのヴァイオリンの音と、酒に酔う少年少女、幻と現の存在の笑い声しか聞こえない神社。その中心で。
「おい、酒、酒をくれや! 肴しかねぇよ!」
涼川が場違いに叫ぶ。霊夢がぶん投げた酒の一升瓶が、立ち上がった涼川の顔面にヒットした。
「ナイスガッツ」
霊夢がそう吐き捨て、涼川はその場に倒れる。涼川の隣にいた英治が、転がった一升瓶の酒を持ち上げ、周りの者に一杯一杯注いでいく。
いつの間にかロッヅェが英治の座る位置の真上、天井に居座っていて、英治の元にお猪口を差し出していた。英治は苦笑いをしながら酒を波々に注いだ。
「起きろ、涼川」
ロッヅェは酒を――逆さまになりながら――口に運び、涼川をヴァイオリンの弓でつつく。ガバっと勢いよく涼川が起き上がり、近くの余っている酒を思いっ切り口に入れ、一息に飲み込んだ。
アルコールやべぇ、と涼川。
二日酔いに気をつけなよ、と英治。
英治が大量の水を涼川に呑ませればいい、とロッヅェ。
私にもお酒をお願いします、と聖。
「お前は宗教的に飲んでいいのかよ」
誰が言ったのかは分からなかった。
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ありがとうございました。




