表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
17/17

エピローグ

**********


 ヴァイオリンの音が夜を揺らす。水芸とも言えない三流の芸が笑いを咲かす。紙からの実体化を駆使して、高レベルな手品を披露し、驚きを生み出す。

 しかし、三人の芸よりも注目は集まるのは、今回の異変の主人公――元凶。

 聖白蓮一行、星蓮船乗組員。

「本当にお騒がせを……」

 また一度、聖が頭を深々と下げる。周りの毘沙門天、入道使い、鼠たちもそれにならい、共に頭を下げる。ロッヅェのヴァイオリンの音と、酒に酔う少年少女、幻と(うつつ)の存在の笑い声しか聞こえない神社。その中心で。

「おい、酒、酒をくれや! (さかな)しかねぇよ!」

 涼川が場違いに叫ぶ。霊夢がぶん投げた酒の一升瓶が、立ち上がった涼川の顔面にヒットした。

「ナイスガッツ」

 霊夢がそう吐き捨て、涼川はその場に倒れる。涼川の隣にいた英治が、転がった一升瓶の酒を持ち上げ、周りの者に一杯一杯注()いでいく。

 いつの間にかロッヅェが英治の座る位置の真上、天井に居座っていて、英治の元にお猪口(ちょこ)を差し出していた。英治は苦笑いをしながら酒を波々に注いだ。

「起きろ、涼川」

 ロッヅェは酒を――逆さまになりながら――口に運び、涼川をヴァイオリンの弓でつつく。ガバっと勢いよく涼川が起き上がり、近くの余っている酒を思いっ切り口に入れ、一息に飲み込んだ。

 アルコールやべぇ、と涼川。

 二日酔いに気をつけなよ、と英治。

 英治が大量の水を涼川に呑ませればいい、とロッヅェ。

 私にもお酒をお願いします、と聖。

「お前は宗教的に飲んでいいのかよ」

 誰が言ったのかは分からなかった。


**********

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ