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【短歌】フルーツ怪談  作者: 夏の月 すいか


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【短歌】フルーツ怪談

【柿×火事】

 熟(う)れた柿(かき)落ちる音する秋の夜六年前に焼けて朽(く)ちた木



【梨×母】

 部屋の前「梨剥(む)いたよ」と呼びに来た母のフリした母じゃない声



【桃×墓地】

 肝試(きもだめ)し深夜の墓地で桃の香(か)が。帰宅した部屋同じ桃の香(か)



【バナナ×孫】

 半分こバナナを割って弟に渡す右手に絡(から)む皺(しわ)の手



【蜜柑×指】

 スマホ観て籠(かご)の蜜柑(みかん)に手を伸ばし指先触れるひとりきりの夜(よ)



【苺×病室】

 「ちょうだい」と見舞いのイチゴ強請(ねだ)る声仕切(しき)り向(むこ)うの空(から)のベッドで



【無花果×十円玉】

 無花果(イチジク)の中に捻(ねじ)れた十円が…コックリさんで使ったやつだ…






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