96話 次の依頼へ
ディアスシアの家に戻った私たち、マルセラも家の中に入っていてにぎやかだった。
「マルセラ戻ってたのか」
「戻って来てたけど……スイ、なんだか顔つき変わった?」
「私は私だけど……マルセラの目には私はどんなふうに映ってるんだ~?」
私はマルセラにちょっかいを出しに行った。
「まったく、あの二人はまるで幼馴染だな」
そうディアスシアが言うとセラフィスも同調した。
「確かに他人から見たら幼馴染だな、まるで数時間前に分かれた相手でも気兼ねなく話せる関係だな」
その時、ジェルヴェーズの声が聞こえてきた。
「聞こえるかい?セラフィス」
「ああ、聞こえるさ」
「この声は一体誰の声?」
「ジェルヴェーズ、獣人族のギルドマスター兼神なんだけどなぁ」
「ジェルヴェーズは知ってるけど……」
「何の話をしてるのか分からないけどセラフィスたちに行ってほしい街があるんだ、そこは絶対王政でこの付近の利権を持っていて影響力が強いんだ」
「ジェルヴェーズ……私たちはそこに行っていいの?」
「基本的にあそこの信仰者は大抵保守派だから大丈夫でしょ、もし襲おうとしたら国政警官が飛んでくるから安心だよ」
「そうなんだ……」
「とりあえずスイには道案内をするからセラフィスはみんなに周知を頼む」
セラフィスは私たちにこういった。
「みんな聞いて~私たちの次の目的地はスイに案内してもらう、だから車に乗り込め~」
その声を聞いて車にそそくさと向かう人もいればセラフィスにべっとりの人もいた。
「なぁマレ……」
「ん?どした?」
「また触手をしゃぶってるの?」
「うん、舐めれば舐めるほど味が出ていいんだよね」
「ウギャァァァ!!!」
そんな事をしているが私は車に向かった。
(しかし滞在時間短かったなぁ)
私は運転席に乗り込み、みんなが来るまで待った。その時後ろでマルセラがダジャレを言った。
「車が来るまで待つかぁ」
寒い。
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