65話 見とれたら最後
サキュバスは鉄板に置かれている肉を触り、そのまま頬張った。
「おいひぃ」
「それはよかった。だけどどうして私たちをつけてきたの?魅了されたの?」
「そう、色気がむんむんだったからついてきた」
「色気むんむん……?」
私はセラフィスを見て色気むんむんという言葉の意味が分かった。
「なるほどね……あなたはそういうところが好きなのね」
「だから私を旅について行ってもいい!?」
サキュバスは顔を近づけ懇願していた。
「どう思う?セラフィス、この子を旅について行かせてもいい?」
「いいんじゃあないの?別に賑やかし担当でもやってもらったらいいんだし」
「なら賑やかし担当で……いいの?」
「別にあの触手に触れるんだったら……ふへへ」
「あっ、いやらしい事に使ったら私は容赦しないから」
「いやーん、容赦してくださーい」
そして人数分のご飯を用意し、各々ご飯を食べていった。
(しかしとても涼しいなぁ……とても寝やすいなぁ)
私は一瞬眠ってしまったが気を持ち直した。
「危ない危ない、危うく寝るところだった」
私は急いでご飯を食べ終え、テントの中に入っていった。中はとても広々で6人が大の字で寝ても窮屈と感じることは無いだろう。
「しかしスペースが大きいなぁ……撤収の時とても時間がかかりそうだなぁ」
私はテントの中に寝転んだ。
(とても気持ちいい素材でできている……スベスベしててとてもひんやりしている)
「早速寝てるのね」
サキュバスが私のそばに寄りかかってきた。
「何よ、精気でも吸いに来たの?」
「サキュバスは別名淫魔だ、あなたを襲うのは当たり前、だけど私はサキュバス、あなたを襲えないの。だって女同士なのよ?」
「……つまり襲う必要はないと」
「そういう事~だけどインキュバスが来たら私が追い払ってあげる」
「ありがと……ところでインキュバスって何?」
私はインキュバスという物が知らなかった。
「サキュバスの男だね、ちなみについてる。ナニとは言わないけどね」
「へぇ……そんなのがいるんだ」
私はにやりとした、だけどサキュバスはとても眠たそうにしていた。
「私は寝るね……さすがに徹夜しすぎた」
サキュバスはそのまま眠りに入り、べちゃっとなっていた。
「ふふっ、とても可愛らしいなぁ」
私はサキュバスの寝顔を見ながら寝ることにした。とても可愛い。
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