63話 次の街に
翌日、私たちは荷物をまとめ、宿を出た。
「だけど過激派の奴らの情報が無いけど……」
「確かにそうだね、行く当てがないとなると……どうする?」
私たちは次に行く場所を決めれていなかった。行く当てもなくぶらぶらとしているのは何かとまずいと思い、私たちはギルドハウスに入っていった。
「ねぇ、この国の周辺で誘拐事件が起きている場所、ある?」
「誘拐事件か……この国で起こった誘拐事件の事か?」
「いや、この国以外での誘拐事件でお願い。恐らくここの国の誘拐事件は解決しそうだからね」
セラフィスがそう言っている間、私とマルセラは椅子に座っていた。
「マルセラのいた村って今廃墟だらけなのね?」
「そうだと思う、だけどどうしてそんなことを聞くの?」
「一度行ってみようかなって」
「何もないけど?」
そこにセラフィスが話しかけてきた。
「とりあえず行く場所は決めた。そこは獣人族が居る場所だけど……いいか?」
「獣人族……嫌な思い出が」
マルセラは獣人族がトラウマのようだ。
「どうしてそんな嫌な思い出があるの?」
「……発情期になると気性が荒くなるんだよ、一度私はその獣人族に連れ去られそうになったんだ」
「あら~」
「あら~で済ませてもいいのか?」
そして私たちは次の目的地を決め、そして馬車に乗り込んだ。
「この団体も人数が増えたね~」
「最初はセラフィスと私、そしてナナシに続いてマルセラ、最後にニコラだよね」
「確かに増えているけどそれぐらい楽しい旅にしようよ」
「そうだな……じゃ、走らせるよ~」
セラフィスは馬に走れと命令し、馬車が動き出した。
「この馬車広くない?」
ニコラがそう言うとごろんと寝転んだ。
「……ここでも十分に寝れるな」
どうやら広すぎて眠れるようだ。そして目的地に着くまで暇なので話をすることにした。
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