54話 すごく大きい人たち
話をしていると国が見えてきた。
「おっと、もう着いたのね」
「意外と早かったな。舗装されてなかったらどうだったことやら」
(舗装された道じゃあなければ一日は余裕でかかっていたはずだ)
私たちは目の前にある国に入るととてもきれいな街並みで私たちを驚かせた。
「凄いね、2階建ての建物がいっぱいあるよ」
「たしかに2階建てや3階建てがあるね」
さっきまでいた国の建物は外周部が戸建ての建物、中心部に行くにつれて建物が高くなっていったのに対してこの国は最初から建物が高い。
「さてと、ここで作戦会議をしても誰かに聞かれていたら駄目だ、宿に入って話そう」
「分かったけど、どこが宿かわからないよ?」
「大丈夫、勘でどこにあるかわかるはずだ」
「勘でどうにかなるものなのかなぁ」
私たちは馬車を所定の場所に駐め、国の中を歩いて宿を探した。
(しかし3人のテンションが上がっているなぁ……)
周りはとても胸が大きい人が多い気がするけど……なにこれ私たちへの侮蔑か?
「ここかな、宿は」
セラフィスは宿に入っていき、部屋の予約をしてくれた。
「2泊するって言ったからゆっくりと作戦を練れるね」
「そうだね、だけどこの国の人たちの胸、何か大きくない?」
「確かに大きいね、泳ぐとき遅そうだなぁ」
セラフィスは胸の大きな人たちに嫉妬をしているようだ。どうしてだろう。
「どうしてそんなに嫉妬してるの?」
「だって女の魅力だもん……ん」
セラフィスは胸を触り、無さを実感した。
「セラフィス……貧乳は希少価値なんだよ」
「そうなのかぁ」
セラフィスはしょんぼりとしていたが隣ではマルセラが外を見ていた。
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