32話 苦労だらけ
私はセラフィスが馬の操縦を習っている場所に行くととんでもない光景を目にした。
「どひゃぁ!?」
セラフィスが馬に振り落とされているところを見つけた。
(よく見るとセラフィスの体や服が泥だらけだ……相当練習をしているんだろうか)
私と連れている子は静かにセラフィスの練習を見ていた。そして数時間が経ち、セラフィスは馬の操縦技術がうまくなっていった。
「あれ、いつの間に居たの!?」
「ほんの数時間前からいたよ」
「あちゃ~気が付かなかったな~それで隣に居る子ってのは」
「そういえば言ってなかったね。ダンジョンに入った時に保護した子。ギルドマスターに無理やり育児を押し付けられる形で仲間入りしたけど」
「へぇ、それで馬車は買えたのか?」
「買えた、最上級クラスの馬車で広々としているらしい」
「そうなんだ……別に私は窮屈の方がよかったけどいいや」
「ほら、これから仲間が増えるからそのことを考えての事だよ」
「仲間が増える事も考えたのね」
「でも所持金があと少ししかないんだ」
「……練習終わったし、一狩り行っちゃう?」
「そうだね、旅費とかも必要だしね」
私たちはギルドハウスに入り、数日分の食費が賄える程度の報奨金のクエストを選んだ。
「じゃ、行ってらっしゃーい」
「ああ、行ってくるよ」
選んだクエストはこの森の魔物掃討、報奨金は出来高制で1体につきおよそ100Gぐらいになる。
「さてと、一回の食費は30Gで三日分だとすると……270G必要、大体3体ぐらい狩るのが最低ラインだな」
「いろいろと旅費を含めると貯金で500Gあれば大丈夫だけど、スイの貯金残高はいくつぐらい?」
「例の高難易度クエストで3万ぐらい入ったけど馬車につぎ込んだから今の残高は100Gぐらいかな」
「100Gか……なら7体狩るのが最適かな」
「だね、だけどどうやって持っていこうか」
「それが問題なんだよな……担いでもせいぜい6体が限界」
「私が2体担いでセラフィスは2体担げるとなると……」
「いや私触手があるから担げる」
「そっか……ってなにこれ」
連れている女の子が空間を切り裂いて物を取り出していた。
「……それって一体なんだ?」
「ドゥ!」
(何を言っているのかが分からないけど荷物入れとして活用できるかもしれないな……)
すると女の子は中からフライパンを取り出した。
「ドゥ!」
「うーん、荷物入れとして使ってくれなのかな」
「ドゥ!」
女の子はドヤ顔で私たちを見ていた。
(うん、いいのか駄目なのかわからないんだけど!?)
「問答無用で入れていってもいいのかもしれない、そうだろう?」
「ドゥ!」
セラフィスは頭を抱えてしまった。
「だめだこりゃ。スイ、この中に魔物の死骸を入れていってもいいと思うか?」
「いいんじゃあないの?駄目だったらこの子が止めてくれると思ったら」
「なら荷物置き場として活用するか」
そして私とセラフィスはあたりに居る魔物をサーチアンドデストロイしていった。
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