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{完結済み}転生しちゃったのでいっちょ神殺しをしちゃいます  作者: 猫こんた


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33/138

33話 数年は困らない

目につく魔物を狩りつくした私とセラフィスは女の子の裂け目にどんどんと魔物をぶち込んでいった。

「そういえばこの子の名前、分からないのよね」

「そうだね、セラフィスがつけたら?」

「どうして?」

「だってずっと名無しだったら可哀そうじゃんか」

「ならナナシっていう名前は?」

「ナナシっていう名前かぁ……まぁいいんじゃあないのかな?」

「ならあなたの名前はナナシだ、いいね?」

「あう」

ナナシは頭を縦に振った。

「いいってさ、じゃギルドハウスに帰ろうか」

「しかし重たくないのかな……」

「うい」

ナナシはグッドサインを出していた。

(どうやら重たくはないようだな……でも言葉が分からないとなると本当に不便だなぁ)

「セラフィス、この子言葉をきちんと話せないようだから旅の途中途中で教えていかないとね」

「そうだな……」

セラフィスはどうやら子供に言葉を教えるのがどうやら苦手という雰囲気を出していた。

「もしかしてセラフィスって子供苦手なの?」

「そうだよ!だって予想してる行動と違う事をするんだから」

予想してる行動と違う事かぁ……

「まぁ、そう言っている間にどうやら刺客がきたらしい」

私はいち早く刺客が来ていることに気が付き、物陰に身を隠した。

「こりゃスイのお手柄だね、よくやった」

「まぁ、隠れないと無駄な犠牲を生むだけだし、仕方ないよね」

するとナナシは物陰に裂け目を生み出した。

「ん!」

するとナナシは裂け目に入った。

「これって入れるの!?」

「らしいな……入るぞ」

セラフィスも裂け目に入り、私も続いて入った。そして少しだけ裂け目の穴を開いた状態で外の様子を伺った。

「居たか?」

「いや居ない、おかしいな……ここに居るってあのお方が言ってたんだよなぁ……」

「確かに言っていた、岩陰にもいない、だが足跡がここで途切れている。ダミーの足跡だったのか」

「その可能性が高いな。仕方ない、他の場所を調べるぞ」

刺客はどこかに去っていくのを確認した私たちは裂け目から出た。

「まさかこの裂け目に入れるなんて思わなかったよ、というかあいつらすぐ戻ってきそうだから早く帰ろう」

「そうだね、忍び足で帰らないと」

私たちは忍び足で街に帰ってきてギルドマスターに戦果の報告を行った。

「これが今回の戦果、どう?」

「うげぇ……どうしてこんな魔物の死骸が」

「この子に運んでもらったんだ」

「あう!」

「その子って私があなたに預けた子だよね」

「そう、名前はナナシってつけた」

「ナナシか……安直すぎる名前だけど深く考えるよりもだいぶましだな」

ギルドマスターは魔物の死骸を一体ずつ精査していき、お駄賃の計算をし始めた。

「83体狩ってる、基本として1体100G、だが16体が高級食材になる魔物だ……それを400Gと計算すると……6700G+6400Gだから13100Gだね」

ギルドマスターはごそごそと金庫を見てGを袋に詰めていった。

「これがそのお駄賃ね。お駄賃って言っていいのか分からない額だけど」

「ありがとう、馬車の準備ができるのを待ってるよ」

「分かったよ、じゃまた明日」

そして私たちは家に帰るとナナシの裂け目にもらったお駄賃を入れた。

「しかしナナシのこの裂け目、便利だね~」

「ふへ」

「今この子笑った?」

「笑ったな、出会った当初はどうなるかと思ったが、こんな可愛くなるとは」

「セラフィスもこんな風になるとは思わなかったの?」

「うん、本当にわからなかったんだ」

「そうなんだ……」

セラフィスは少し俯き、数秒経った後に私にこう言ってきた。

「明日だよね、この家をいったん離れるのは」

「そうだね、でも戦いが終わったらここに戻ってくる」

「だけど警備はどうするの?」

「それはギルドマスターに行って巡回対象に入れてもらったらいいでしょ」

「そうだな……じゃ、今日のところは寝てもいいってことか」

「しっかり休んで明日に備えないとね」

そして私たちは風呂キャンセル2日目になるがそろそろ体臭がきつくなっていく頃だ。どこかで風呂に入りたいが風呂という文化があるのかどうかが分からない。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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