28話 必ず命中させるペンタグラム
「ねぇねぇ、どういう話をしてたのかな~?」
後ろからチェラブさんがやってきた。
「腹痛は大丈夫だったの?」
「うん……解毒したから死にはしない」
「解毒剤を持ってたのね、まったく抜け目がないのね」
「冒険には解毒剤やらが必要なの、なかったら死んじゃう……ってセラフィス、どうしたの?」
「足音がしたんだけどなぁ……気のせいなのかな」
セラフィスは何か異変を感じたらしいがそんなの私にしてみれば簡単だ。
「うーん、あそこの草陰に魔力が少しだけ見える」
「魔力が少しだけ見えるって言われてもなぁ……」
「確かに居るね、あの草陰に。そこにいるんだろ!出てこい」
「ば……ばれちゃあ仕方ねぇか」
草むらから現れたのは銃を片手に持った明らかにガンマン風の男だった。
「うーん、ダンディーだね」
「銃は剣より強しだ、どうだ?かっこいいだろ?」
その言葉にチェラブさんが反応した。
「うーん、3点」
「何点満点中の3点なんだ?」
「もちろん10点中の3点だ」
「フヒ……ハハハハハ」
「ギャハハハー」
「フハハハハハーッ」
「フヒヒヒヒフハハハハ」
「「テメェぶっ殺す!!」」
男の人とチェラブさんがそう言うとチェラブさんが土の壁をぶっ建てた。
「いいかスイ、私のエレメンタルの基礎的な土魔法、それがこの壁をぶっ建てる奴だ」
「確かに壁になってますね……」
「ああ、だがこれでは守りが不十分だろう」
すると弾丸が横から飛び出してきて軌道をグニャァと変え、チェラブさんの方向に向かってきた。
「へぇ、グニャァと弾丸の軌道が曲がるのね……厄介だわ」
チェラブさんは弾丸が飛んできた方向に壁を建てたが後ろから弾丸が来ていてチェラブさんの胴体や頭、足を的確に撃ち抜いた。
「チェラブさん!」
「こりゃしてやられたって事かな」
チェラブさんは水になって消え、それと同時にエレメンタルで形成した土壁が崩れた。
「ほら……ご対面ってところか」
(真正面で戦っても勝てるかどうかすら怪しい……私は素手、相手は拳銃と来た。勝てるわけないよ!!!)
「ほら、来ないのか?」
「なら行ってやるよ!!!」
私は奴に向かって歩き出した、だが奴は銃を向けたままこっちを凝視していた。
(どうして撃ってこないんだ?)
引き金には指をかけているが撃ってくる気配はなかった。
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