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第八話 ⑫ ~昼休み~ 朱里視点 後編

 第八話 ⑫




 朱里視点




 詩織ちゃんへの『提案』をしたのには理由がある。


 正直な話。蒼井さんに関して言えば、敵では無い。と言う考えはあまり変わっていない。


『覚悟』をした。というのは、当たり前の前提条件で、そんなものは戦う前にするもの。


 やはり、目下最強の敵は詩織ちゃん。


 そして、そんな彼女に対して、私が一番注意しなければならないことは、


『悠斗の初めてを奪われること』


 悠斗と『行為』を既にしている詩織ちゃん。

 悠斗だって男だ。いくらその一線は越えない。と、決めていたとしても、誘惑に負けてしまう可能性は低くない。


 だとするならば、自分もその場にいるべきだと考えた。


 そうすれば万が一、悠斗の理性が失われても、初めては私がすることが出来る。

 100点満点にこだわらなければ、一番大切なものは奪われない。


 だから私は言ったのだ。


『前の日のうちに、私と詩織ちゃんで悠斗をすっからかんに枯らしちゃおうよ』


 と。


 そうすれば、仮に蒼井さんと何かそう言うことをしなければならなくなったとしても、悠斗からは何も出てこない。


 一石二鳥とはこの事だね。



 ただ、


「こんな可愛い女の子二人とそんなことが出来るなんて、悠斗もなかなか幸せ者だと思うよね」


 私は空になった食器を片付けて、土曜日の夜のことを考えていた。

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