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外伝1 2話

大艦巨砲主義とは言ってますが戦艦より巡洋艦が多めな世界です。

(巡洋艦って万能ですが、何か器用貧乏な感が否めませんよね?)

新たなる大艦巨砲主義の夜明け


1975年、ソ連はとある巨大軍艦を就役させた。巡洋艦リューリク、4基の27㎝連装砲を船体の前後に備え、2基の艦橋の内、前には大型の回転式レーダーを、後ろには装備し、構造物の側面に4基の対空誘導弾発射機と30㎜対空機関砲を8基備えるその姿は当時、米海軍が計画していた統合打撃原子力巡洋艦を髣髴させるものであった。

米海軍の分析では同級は老朽化したズヴェルドルフ級軽巡洋艦の後継では無いかと予想されたが、衛星で捉えた映像によると230mの長さの船体に加え、同年の夏にソ連海軍当局が発表した要目によると排水量は3万6000tと米国が建造した往時のニューヨーク・ネバダ級戦艦を上回り、その後建造された米ペンシルバニア、コロラド級、日本の戦艦山城などに匹敵するものであり、ソ連は安い戦艦を多数配備するのでは無いかとの見方が国防総省とホワイトハウスなどで広まり、それが欧州の同盟諸国に、加え太平洋の同盟国である日本や豪州に伝わり、それにそなえて潜水艦や巡洋艦などの配備が諸外国で始まったのである。

例えば米国ではスプルアンス級駆逐艦5隻の建造凍結並びに2隻のモンタナ級戦艦(大和の異父姉妹艦)が1974年の予算で近代化許可が下り、建造中止になった本来のモンタナ級戦艦を母体としたデラウェア級原子力戦艦のデラウェアとヴァーモントが1978年度予算で建造される事となり、更に1977年には当時、開発中だった20㎝単装砲を拡大し、日本とイタリアに共同開発を持ちかけて3か国共同開発の新型大口径砲の開発を下命しているが、この25.4㎝砲は毎分17発の発射速度を持ち、アナログ管制モデルであるソ連の27㎝砲とは異なりデジタル管制が可能な最新技術の塊として登場した。

他にも米国は46㎝45口径砲のライセンス権を困難な交渉の末、獲得して時期原子力戦艦デラウェアへ搭載すべく同砲を連装砲塔に収めた上で搭載、46㎝搭載戦艦を両岸にそれぞれ2隻配備する事が出来たのである。


もっとも米海軍は他にも改エンタープライズ級原子力空母ことニミッツ級空母用にF-4E(ファントム)の後継機として開発された迎撃戦闘機F-14A/B(トムキャット)とそれを補佐する戦闘爆撃機F/A-18(ホーネット)の配備も進んでおり、ソ連側はそれに呼応するかのようにトビリシ級空母と搭載用の迎撃機Su-33(シー・フランカー)と戦闘爆撃機MiG-29K(シー・ファルクラム)の配備を進めていた。

無論、日本も瑞鶴級のために発注したF-14J(トムキャット)に対応すべく琉球型の近代化改修と同時に、F/A-18(ホーネット)と同時に導入された瑞鶴級航空母艦の配備を進め、ソ連の動きを警戒していた。

ちなみにこの時期、韓国は日米からの軍需援助により独島型重巡洋艦と言う艦を建造しているが、この船は同国自慢(・・・・)の国産砲を搭載しているが、その実力は未知数であったが、1990年の禁輸命令前だったので北東人民中華国ではフランスの技術支援の元、17㎝連装砲搭載の軽巡洋戦艦が4隻配備すると温州以南を領土とし、同国と対立する中華民国こと南西中華国でも米国が開発した20.3㎝単装砲の連装版を搭載する丹陽型重巡を4隻、同様に北東中華国と対立し、日米豪以外にも南西中華国とも同盟関係にある台湾島にある東中華共和国でも日本からの技術や予算支援を受けて日米伊共同開発の25.4㎝砲の連装版搭載重巡台北と台南をそれぞれ就役させ、状況である。


英国では海軍は自国最後の戦艦であるヴァンガードの図面をもとに新たにテメレーア級戦艦を2隻(テメレーア、フッド)建造し、多数の対艦ミサイル搭載駆逐艦を揃え、空軍はソ連の新世代艦に対する低空でのミサイル発射母機としてトーネードIDSの配備を進める一方、挌闘能力に乏しいトーネードADF防空戦闘機計画は中止となり、追い打ちを掛けるようにタイフーン戦闘機の試作機が墜落、主導権がフランスへ移り(※1)代わりに格闘戦能力や長射程戦闘能力、そして上陸した敵に対する空爆能力にも事前にそれらを撃破可能な対艦能力にも長けるF-15EとはことなるF-15C型の対地・艦艇攻撃能力付与型(※2)の配備を進めていた。無論仏国もエグゾぜ搭載のミラージュF-1戦闘機の改造による対艦攻撃の強化や、扶桑やデラウェアと肩を並べられる国産原子力戦艦であるリシュリューの設計に加え、新型巡洋艦の建造などに追われていた。それ以外にも日本から最新鋭の扶桑型原子力戦艦の図面を購入する計画すら出ていた。それ以外にも英国より予算に余裕があるので米国から空母用搭載機としてF/A-18を導入、新空母建造も急いだが、やはり予算難から空母建造は中止となり、ハリアーに対艦ミサイルを搭載し、それの母艦であるインヴィンシブル級空母を大量生産したほうがコストは安くなるだろうと議会の軍事関連の答弁で説明されると史実以上に英海軍は空母を持つこととなった。


西ドイツ軍は海軍は水上艦に制約があったので、潜水艦を増やしたのに対し、空軍の戦闘機をF-16へ更新し、戦闘能力を高めていた。


それはともかくソ連のリューリク級重巡洋艦はドレッド・ノートに匹敵する衝撃を世界の軍事関係者に与えたのであった。

※1 ユーロファイターの事故

史実のタイフーンは試験飛行中に空中分解する事故を起こし、イギリスはこの計画において主導権を喪失。代わりにフランスが主導権を握った結果、外観や性能は史実のラファルとそれほど変わり映えはしないが、国際共同開発によって値段は安く抑えることに成功し生まれた機体。

武装に関しては史実以上に豊富であり、性能もF-15やSu-27に比肩しうるものであった。艦載型も存在するので日本国防海軍航空隊もF-14の後継艦上迎撃機として興味を示しており、明るい未来が見える機体でもある。

なお、これを不服に思った英空軍はラファルの導入せず、代わりに米国製のF-15CイーグルをF-15UKロイヤル・イーグルもしくはモスキートⅡとしてエンジンをタイフーン用エンジンへ改めるなどしてから導入し、その際にF-15に適応している高性能ミサイルである日本製のAAM-3を短射程空対空誘導弾として、ASM-1及び2を対地、水上ミサイルとして導入している。

※2 F-15UK”モスキートⅡ”

F-15Cの英国版で中止になったタイフーン用のエンジンを搭載、レーダーも同じ。

空中戦性能を特化させる為に単座化を行い、構造をCよりEに近付け、J型用のミサイルに対応するなど英国の苦労が見える機体。

ついでにC型の生産は終わっていたので生産は日本で実施されたと言う。

(故に日本は英国から払われた予算を更に米国へ回している)

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