第4話:予定外の到着
「おい!!起きろ。竜也。もう着いたぞ。」
「竜也、早く起きてよ。」
十弥と加織が俺を起こした。
俺が起きたとほぼ同時に十弥が
「なぁ、竜也…目的の場所とは違う場所に着いてしまった。」
違う場所に着いたって一体どういう事だ?
考えていてもわからないので聞いてみた。
「どうして、目的の場所にはいけなかったんだ?」
「あのねぇ。何か高速道路の道の整備か何かやってて、違う道から降りて、慌てて近くの村を十弥君が探して、そしたら、ここに着いたって訳。」
と恵理菜がぱっちりとして目をパチパチさせながら俺に説明してくれた。
「とりあえず、こうしていても仕方がねぇだろ。村に入って行こう。」
立花が周りをキョロキョロさせながらそう言った。
「おう。そうだな、ここでじっとしているよりそうした方がいいよな。」
そう言って十弥は車のエンジンを切った。
俺達は車から降りて、とりあえず村に入っていった。
「この村…何か変じゃない?まだ昼間なのに誰も外にいないし。」
加織が少しおどおどしながらそう言って俺の手に加織の手を繋いで来た。
「ねぇ、竜也?こうしててもいい?」
「うん。加織、大丈夫だよそんな怖がらなくても、俺が手を繋いでいてやるから。」
俺がそう言っても、誰も俺達をちゃかして来なかった。
すると何やら人がこちらに向かってくるようだった。
「おい。立花、見えるか?」
「あぁ、見える…でも一人ではなさそうだ。」
そんな事を話している間にどんどん近づいて来た。 どうやら、立花の言う通り一人ではない。
五人いた。
そして、俺達の前で立ち止まり、一人の男がこう言った。
「悪いがここから、出て行って貰おうか。」
「は?訳が解らん。何で出て行かないといけないだ?」
と立花が少し怒鳴り口調で言った。
後ろに細い男が
「この村は今、危険な状態にある!だから、早く出ていきなさい!」
と怒鳴りながら言った。
立花は
「だから、その危険な理由を話せって言ってんだよ!」
十弥が俺に耳打ちでこう言った。
「おいおい、この雰囲気まずく無いか?」
「どうして、そう思う?」
「だ、だってよ……。」
と十弥が言い終わる前に一番前にいた男が
「もう何を言っても、無駄なようだ。力づくで出ていってもらう!!」
「へっ、上等だ!始めからそうしてくれよ。」
「おい立花、俺も手伝う。十弥!加織と恵理菜を頼む。」
真ん中の男がナイフを出して、立花に切りかかった。
立花は鮮やかなフォームでその男の顔面に蹴りをいれた。
後ろにいた細い男が俺に殴りかかってきたので…俺は顔面にパンチを浴びせた。
残りの3人も俺達によって片付けられた。
十弥達は口をポカーンと開けながらこっちを見ている。
「毎回、思うんだがなんでお前らこんなに強いんだよ。」
立花が笑みを浮かべながら
「さぁな、多分中学の頃によく喧嘩してたからと思うんだかな。」
恵理菜がキャピキャピしながらこっちに来て。
「すっごぉーい!!竜也ってこんなに強かったのぉ?カッコイイ。加織もいつも竜也にこんな風に守られてるの?」
「私も竜也がこんなに強いなんて初めて知った。」
そんなに驚く事はないだろう。3人揃って。
「とにかく早く進もう。日が暮れたらやっかいだ。」
そう言って俺たちは進み始めた。




