反乱軍と薫の戦い。魔王学校 1年目(4月29日。昼以降)
魔王城の隊は、混乱し、敗走している。
隊をまとめる者も、すでに敗走していている。
薫も逃げようと思った。
が、戦い続けることにした。
なぜならここで反乱軍を食い止めないと被害は大きくなるからだ。
それにまだ作戦本部が逃げ出している様子はなく、アイがちゃんと逃げ切るまで戦い続けなければいけないと思ったのだ。
薫が見渡すと、反乱軍が徐々に集まってきている。
敵の数は、魔王城から来た兵数の4万人よりは確実に多そうだった。
薫は剣を握り、気合を入れて反乱軍に突撃する。
敵の数から力の出し惜しみをしている場合ではない。
元勇者とばれてもかまわないと、すべての力を使った。
途中せっかく買った剣も折れたため、敵の剣を奪いながら戦った。
薫に傷が増えていく。
だが、1万人程度敵をたおしたところで、薫は力が尽きてくる。
作戦本部の方を見ると無事に逃げることができたようだった。
薫も逃げたいところだが、力を使いすぎてテレポートはもうできない。
薫が力尽きてたおれそうになる。
ふと前を見ると反乱軍の将軍らしき者がいる。
おそらく薫が兵をたくさんたおしているため、相応に力を持った者が来たのだろう。
薫は最後の力を振り絞り、斬り殺す。
そして、薫は力尽きてたおれたのだった。




