よくある四十一話 一回戦と慢心
『ただ今からこの烈火祭のメインイベントである『魔法決闘』を開始します!!』
大いに盛り上がってるな……。
『魔法決闘』はトーナメント制で六回勝てば優勝となる。俺のエントリー番号は一番だった。
ちなみに格闘少女とは決勝戦で戦うようになっている。出来れば早めに当たって目立たずに終わりたかったな……。
『早速第一試合目に行きましょう!!1年A組代表で学年首席のシン・ジャックルス対3年A組代表で学年首席のナジー・ルールの試合だ!!』
早速3年の首席相手って絶対俺を勝たせないつもりだろ……。まぁそれが目的なんだがら仕方ないんだろうな……。
「ハハハ、俺に当たってしまうとは運がないな一年生!!」
白々しい……。
「フッ、圧倒的に力の差があるようだな!!」
あんたが弱いほうだけどな。魔力が全開なら魔力を当てるだけで倒せそうだぞ……。
『それでは第一試合、開始!!』
「サービスだ。俺は防御魔法を使わないから最大の一撃を俺に当ててみろ。」
死ぬ気かこいつ……。
「いいんですか?」
「ああ、ハンデだからな。」
「死にますよ?」
「死なねぇよ、大丈夫だから一発撃ってこい!!」
どうやら本当に死にたいようだな……。
「では行きますよ、『雷氷爪』!!」
そう唱えると雷を纏い氷でできた龍の爪が自殺願望者に向かっていった。
「ってなんだそりゃああああああ!!!!!?」
「忠告はしましたから俺は悪くありませんよ?」
「ギャアアアアアア!!!!」
自殺願望者の叫びとともに『雷氷爪』は炸裂した。自殺願望者はどこかにぶっ飛んだ。
やり過ぎたな……。
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シャルドネside
『………………っは。し、勝者、シン・ジャックルス!!』
凄く強い魔法だったね。去年準優勝したあの男を倒すなんてね。
まぁあの男がかなりなめてかかっていたみたいだし当たり前かな?
しかし噂以上に強いみたいね。これなら期待してもいいかな?
よーし、決勝戦が楽しみになってきたよ♪
早速一回戦で当たる一年生をぶっ飛ばそうか♪
sideout
フラグは大切!!と思っています。
次は二回戦の話です。




