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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
2章:集いし戦士と龍の群
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群れなす龍を穿て5


浮島全体の動きが止まり、状況を確認しているとクランメンバーからチャットを通じて何かが送られる。


「うわ皆コレ!」

「確認シマシタケド、内部からジャ全然分かりまセンよ」

「ウーンちょっと羨ましいって思っちゃったよ」

「あとシステムメッセージも何コレ」


皆一様に驚いているが、今1番気になることは

「ヴァルボンブ、ヴァルリーク、ヴァルフラウ、自律起動ってことは幹部個体ってことだろ。それっぽいのが仙女ババアやミスト達と相対していたから少なくとも」

1体会ってない奴がいる。


そう思っていると今いるフロントっぽいところの中央部、円形になっている部分が開き下から人影が現れた。

「お前がさっき自律起動したっていう3体の個体の最後のヤツってわけか」

「ご明察です。私はヴァルフラウ。ここであなた方を撃ち落とすものです」

現れたのは、先ほどまでの取り巻き達とは違う、どちらかと言うと龍人の見た目の少女だった。


しかも

「オイオイマジかよゴシック黒メイド美少女だと!?」

「背はまだまだだけど、コレはコレでなかなか」

「このゲームの本気の造形に脱帽するしかないね」

青春野郎3人衆が騒ぎ出した。


まあ確かに、性癖から外れててもここまでの造形だと気になりはするね。

「では戦いましょう。私達を倒せなくば心臓部への侵入は夢のまた夢という所ですから」

「ソレはゴ丁寧にドウモありがとうゴザイマス」


A2が恭しく礼をすると同時に走り出した。

「先手必しょ「ではドーン」…アブナイ!」


爆風と共にフラウが自身のロングスカートを…否、自身の()を展開して飛び下がりながら右手のライフルを撃ち放った。まあ避ける分にはなんともなかったんだが

「「「「パンツ見えたーーー!!!」」」」


馬鹿4人とも同じ反応しやがった。

「オイ馬鹿ども!先にお前らの首落とすぞ!!!」

「いやあいきなりの動作に煩悩が」

「ソレ兄弟子相手に言ったらワンチャン粛清される奴じゃあ」

「てか腿になんかついてない?」

「それ以前ニお相手サンどこかへ行こうとシテいますケド」


羽でのバックステップの威力のままに後方にある廊下に突っ込んでいく。

「ヤッベ早く追いかけないと」

「でもボス個体とはいえ女の子1人に男5人は卑怯じゃね?」

「じゃあ誰か1人に任せて他は待つか?」

「それなら俺1人で行くからお前らココで退屈に待っていてても良いよ」

「「「ヤッパ俺たちも戦いまーす!!!」」」

「面白いデスネーアナタ達」

「いや早く戦えよ」

そう言いつつ、走り出す。


まあセンジュは俺たちの速さについていけないからまだ待機状態なんだけど。




「シャッター降ろすの狡くなーい?」

「ビーム来てる来てる!」

(タンカー)の役割がぁ」

「口ヨリ先に足をー!」

「あー届かなかった!」


廊下が広いのがありがたい。5人も走りながら戦うという状況で、廊下の広さを危惧していたが問題なく振るえる。

「戦闘できるように準備したのに、私の出番どこ?」

スマンセンジュ。お前じゃこのスピードには付いていけん。


「って前ヤバい!」

いつのまにか艦の端まで走っていたらしい。


廊下を超えた先に窓はなく、あるのは青い空ともう一つの艦の一部分。


そこをヴァルフラウは、曲がって別のルートに行くでもなく、突き抜けて行った。

「A2!」

「オマカセを!」


呼びかけに答えるようにA2が、先に飛んで行く。そして

「イクツか足場が点在シテいます。あなた方ナラ超えラレルでしょう」

「それで十分。お前らも落ちるなよ!」

「「「ハイッ!」」」

その声と共に飛び出した。


コレ所々で攻撃与えられはするけど、一定以上与えるとシャッター降ろして足止めしてくるギミックなんよね。あとシャッター以外の防衛プログラム(ビーム装置とか)を作動させる権能をヴァルフラウが使っている。

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