水底の国30 王の目覚めと
『ほう…なかなかのものだ簒奪者共よ』
「喋りおったか」
「てかなんか偉そうだな」
「まさか第3形態か?パターン変わるのやめてくれよ」
俺たちでは、それくらいの反応しかできない。
だが、アルカは違った。
『ま、まさか………我が王?!』
『ほう、アルカであったか。そこにいるのであれば話は早い。サッサと賊を討ち、国を再興する手伝いをせよ』
「よしクラウン・ドロップの誰か、ソイツ血祭りにして!」
「やれやれ〜」
『チョット待ってくださいよ!』
流石に冗談だ。
何人か本気にしているのをジンちゃんが止めているが。
『我が王よ。何故御身の心がその身体へ移っているかは存じ上げませぬが、最早我らが国は終わったも同然』
『切るか。フハハハハッ!!!それもまた良かろう。だが我はアトラシア最後の王。この身朽ちるその時まで国のため、闘わねばならぬ』
お、かっこいい。
「亡国となっても自暴自棄にならず最後まで奮うか。流石だ」
「良いねえブッ飛ばし甲斐がある」
「良き良き。なれば儂らは挑戦者じゃ。全力で響かせようぞ」
『くるがいい。我が間名を持て今より我は『ポセイドラ・アドラアグラ』。戦士よ、首を晒せい!!!』
その言葉と共に、ポセイドラの左腕がひび割れ、赤く光り出す。
あとついでに表示されている名称が、『凍鏡将ポセイドラ』から『凍鏡王ポセイドラ・アドラアグラ』へと変わった。
「いや第3形態で炎扱うのかよ」
「厳密には違う。アレは発火要因というか撃鉄というか」
「…っ!!?まさか」
ジンちゃんの仲間が気付いたように、ポセイドラが両手を広げる。
「一本締めか?」
「一本締めじゃな」
「「『一本締め?』」」
センジュやアルカは兎も角、俺ジンちゃんに教えた気がするんだけどなぁ。
「てか伏せろ!!!」
その声に反応して、全員伏せる。
瞬間ポセイドラが手を合わせ、強烈な衝撃波を放つ。
『やはりただの合わせではこれ程度か』
いや十分だろう。
分かってはいても、拍手で水蒸気爆発を起こせるとかエグいわ!
お陰でジンちゃんの仲間が、3人耐えきれずに吹っ飛んだし体力も4割持ってかれた。
『槍は…そこか』
「待て!」
槍を回収しようということは、フラウたちがそっちにいる。
今後のことを考えると、3体全部落ちるのはマズい。
即座に飛び込み、刀を構える。
「一刀流・韋駄天通・辻!」
超速の一撃で足を斬りつけ、体勢を崩す。
『ぬおっ!』
「っ!?」
そして気付く。
ポセイドラの身体の異常に。
「まさか」
『ぐぅっ!』
流石王というべきか、受ける覚悟を持って槍の回収を成功させた。
そしてそのまま蹴飛ばされるが、槍は落とさない。
「主人様、申し訳ございません」
「良い。それより今の見ていたか」
「ええ。ヤツの鎧がくすみ、凍結が起きないようです。まさかヤツの反射能力が失われて」
『いえ、それはないでしょう』
何故かコチラにアルカが合流して来た。
『確認のために赴きましたが、やはり王の意識が芽生えたことで、反射の力が任意発動となったようです』
「それは…ああそういうことか」
そりゃあ自動で反射されるんだったら、点検も何もできなくなりかねんよなあ。
内部の意思で、反射能力を戦闘時に常時発動させている状況だったのを別の意思が主導権を握った結果、常時発動していた力が切れたのだ。
いや設計図の欠けてる部分これかよ!!!
「なら気付いているかもしれねえが向こうにも伝えとけ!別に反射能力が消えたわけじゃねーが攻撃できるようになったって」
『ええ。あとそれと』
アルカの首元から、何かが飛んでくる。
「センジュ!?」
「ハイ補填剤」
「ありがとうございますセンジュ様」
『マトモに叩けるならば、彼女のアレが有効でしょう。ココから引き締めて行きますよ!』
ハッ!良いねえ。
形態変化で名前が変わるやーつ
〈凍鏡王ポセイドラ・アドラアグラ〉
左腕に搭載された発炎機構の熱を体のどこか、又は槍に接触させて水蒸気爆発を起こすという物
これ以外はあんまり変わりないんだけど
中の人?が槍使いに変わっているので格闘スタイルから槍術スタイルがメインになっている
ここら辺ちょっとグダッちゃっている模様




