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現代の武人は仮想世界を無双する  作者: カンナトウジ
序章:剣士と仮想世界
10/120

鬼狩り決着!

ちょこっと改変


ここで、このゲームにおける武具の強化について説明しよう。

武具の強化には、基本的に2系統ある。

まず1つ目は、純粋な強化だ。素材を集めて武器を次の段階にアップグレードする。何度も強化することで姿を変えたり、性能がアップする以外にも属性が付与されたりするものもある。

2つ目は、特性強化というものだ。コレは、武具にも設計されているステータスの1つを重点的に強化できるというものだ。必要アイテムが少なく済み、手軽に何度でも強化できる反面1つのステータスしか強化できないという特徴がある。コレで強化した場合は武具の名前の後に「+◯◯」と明記される。


そんで今俺の装備している武器は、「旅人の刀+30」というVITに特性強化を行なったものだ。強化してるけどコレ()()()()なんだよ。耐久面に振られているけど、丈夫なだけで弱いのよ。せめて通常の強化も少しはやってくれてても、いいんじゃない?


この鬼との戦いで、既に結構経っている。正直ちょい疲れているが、まだまだゼンゼン戦える。寝ずに2()4()()()()()()()()よりかは、遥かに短いからね。


だがここで

「ウオオオオオオオォォォォッ!!!」

なんとなくあるかもと思っていたけど第二形態だ。血管が赤く浮かび上がり、全身が赤黒くなっていく。

「完全に全ステータスアップしましたみたいになってるな」


そして形態変化完了したのかコチラを見据え、すぐさま居合の形を取る。この距離なら「桜花」の系統技だが果たして

黒流桜花(こくりゅうおうか)噴煙(ふんえん)

「ちょっ!」


マジか!やりやがった!「黒流」と「桜花」の()()()()()

予想だにはしていたが、正直きてほしく無かった。威力が高めなのは、ドウデモイイ。遠距離対応攻撃+斬撃停滞の効果を持つコレは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。斬撃の壁に阻まれ、行動範囲が狭まれば


「桜花・爆風」

更に、一方方向とはいえ範囲の広い技を放つ。回避したらその方向を捉えるだけだ。俺ならそうするし、今のやつなら確実に捉えてくる。

だが回避しなければ、俺には防ぐだけの武具も技もない。斬撃を飛ばせるには飛ばせるが、向こうに押し斬られる。

ならば、


「黒流桜花・竜巻(たつまき)

回転斬りと共に前進する技で、俺が避けるであろう方向に黒い花弁を舞い散らせる。だが、そこに俺はいない。


向こうがそのことに気づき、あたりを見渡しているが

「ざんねんでしたー!」


「噴煙」なる技は、抜刀の勢いで地面に黒い花弁を撒き散らす、言わばマキビシを散布する技だ。マキビシって言っても膝下くらいの高さまではカバーしているけど。

つまりは足元にいられなくなるだけで、それより高い位置に飛び込めば十分に避けられる。ということで俺は、壁を走って黒マキビシの上を通り抜けたのだ。そのまま鬼仮面の反対側まで移動して


「一刀流居合・千手砲陣」

連続の抜刀による飛ぶ斬撃のお見舞いである。このまま突っ込んだら撒き散らされてる停滞した花弁に八つ裂きにされるだけだからね。


隙を晒してしまい、受けるハメになった無数の斬撃を鬼仮面がなんとか捌こうとするが、流石に何発かは受けてしまう。

「ウアアアァァァァァァッ!!!」

ある程度受けきれなくなったところで、鬼仮面が咆哮する。強制攻撃キャンセルとかそんな感じか?ハメ技とかさせないための。まあリアルじゃそんなことしている暇もなく首が飛ぶんだけどね。

イヤ違う!コイツもう()()()()()()。ちょっと勢いで突っ走ってところもあって、気付いていなかったが結構ダメージを与えていたのか!


そして相手の行動は

「黒流桜花・万開(まんかい)

頭上で刀を回し、あたり一面に花弁の結界を作る。結果として狭まったフィールドの中で、鬼仮面が言う。


「コレほどの闘い、実に見事である」

「まあこっちもドンドン対応されてきていて割と焦っていたよ」

「なればこそ、汝は我究極の刃を受けよ」

「っ!ハハッ!受けて立つ」

なんか受け答え出来てるけど………逃げ道のない黒いドームのなかで互いに刀を構える。そして




「いざ」


「尋常に」


「「参る!!!」」


ただの偶然だったかもしれない。だが確かにその言葉を言いどちらも大上段の振りに入った。


「秘剣・黒桜(こくおう)


「一刀流・天照(あまてらす)黎明断(れいめいのたち)

もはやどちらの技が優れているか。それ以外にない一撃が交錯した。




果たして

「………見事なり」

そこに倒れたのは鬼の仮面を付けていた鬼の方であった。


ユニークモンスター「角折の黒桜童子」討伐完了

〈刀武器:鬼狩刀(おにがりとう)百鬼滅因(ひゃっきめついん)を獲得しました〉

〈頭装備:角折の仮面を獲得しました〉

〈称号:角折の継承を獲得しました〉

〈称号:初めてのユニークモンスターを獲得しました〉



仙凛は、洞窟の外でただ立っていた。とある期待があったが故に


どのタイミングだったか、ハバキリを投げた時か、ハバキリをここに持ってきた時か、それとも…自分自身が明確に気付いたわけではないがハバキリがユニークモンスターと相対した時か。


イヤ違う、それとはもっと前。呪術師に占ってもらい、結果が出た時にボロッとこぼしたあの言葉を聞き逃さなかった時だ。


「カレはココに来た意味に気づくのでしょう」


そうじゃ!儂が初めてユニークモンスターと戦った時の感覚。それを童もここで感じ取れよう。

そのような確信が生まれたために、勢い余って思いっきり投げてしまったことを後悔しつつ、ここで待つことにした。


そして2時間ほど待った後に、ついにその洞窟から出てくるものがいた。鬼の仮面を付け、()()()()()()()()()()を携えた男が


「その様子じゃと、分かったようじゃな」

「ああ、よく分かった。ココなら、この世界ならもっと強くなれる!」

ああそうだ、()()()()()()()()()()()()()()()()()。戦わないだなんて()()()()

「なればよい。では早速じゃがちゅうお…」

「イヤイヤちょと待て」


ハバキリが静止する。そして少し気まずそうに言う。

「非常に済まないんだが他にも良い刀ってなーい?」

あまりに堪えきれず笑った。


いわゆる序章というか導入終了です。


今回ハバキリの手に入れた装備について紹介

「鬼狩刀・百鬼滅因」

必要ステータス:DEX50 CON45

鬼などの妖怪を切るために作られた刀。ホラー特性を持つモンスターに対し、特殊効果無視で1.5倍のダメージを与えられる。


「角折の仮面」VIT+15

オーガの部族が昔作っていたという仮面。特に効果はないが、一部のオーガにはそれを知るものがいるかも…


刀の必要ステータス、ハバキリのレベルアップしてステータスポイントを割り振ったステータスで、やっと装備できたもの。

正直洞窟を出る前はちょっと焦っていた模様。

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