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#91 記録更新

 10月6日(日)


「あっ!光魔法のレベルが上がったー」

「お〜!唯佳っちやったじゃ~ん」

「えへへー」

「それで唯佳、どんな魔法が使える様になったんだ?」

「うんとねーエリアクリーンっていうエリアヒールの浄化版みたいな魔法だよー」

「今度アンデッドエリアに行く時には、かなり助かる魔法ですね」

「そだねー」

「取り敢えず検証は出来ないし、また魔物が近づいて来たから、エリアクリーンに関しては後で話そう。来るぞ!」

「「「はい!」」」


 草を掻き分け現れたのは、ヴェロキラプトル。アメリカの映画でもお馴染みの小型の肉食恐竜で、富士森公園ダンジョン72階層から出て来た魔物だ。


「雛!動きを止めろ!」

「オッケ~!影縛り!」


 動きの速いヴェロキラプトルを自由に動かせると厄介極まりない事は十分経験したので、さっさと3人の雛の影縛りで動きを封じて集中砲火で倒す事にした。


 動きを封じられたヴェロキラプトルに対して、近接組が一斉に攻撃を仕掛ける。

 今回は雪兎の爪撃が止めとなった。


「みんなお疲れーいい動画が撮れたよー」

「今度は私に足止め役をやらせてもらえませんか?新しい魔法を試してみたいのですが」

「分かった。雛、次はほのかに任せよう」

「は~い」


 昨日と今日で全員のレベルが2ずつ上がり、想定していた様な苦戦をする事もなく討伐出来ているので、余裕を持って新しい事を試す事が出来る。


 昨日の話し合いで俺のダンジョン内での安寧も戻って来たし、ダンジョン攻略が捗りそうだ。


 ほのかの新魔法を試す為のヴェロキラプトルを見つけ、戦闘に入る。


「サンダーチェイン」


 ほのかの新魔法は雛の影縛りを元に考えられた魔法という事だったが、なるほど、影が雷になっただけで形状はそのまま雛の影縛りだな。


 ヴェロキラプトルは雷で縛られ、更に雷によって麻痺しているらしく、影縛りの時以上に動く事が出来ないでいる。


「ほのかっちが足止め役をやってくれるなら、アタシは攻撃に専念出来て楽だわ~」


 ヴェロキラプトルを光の粒子に変えた雛が、にっこにこで合流して来た。


「この魔法も役立ちそうですね」

「ああ、動きの速い魔物が相手の時は、この魔法でサポートしてくれると助かるな」

「他の属性でも同じ様な魔法が出来れば、エレンちゃんも使えるねー」

「そうですね。他の属性でも創りましょう」

「パオ!」


 まあ、魔法の基本構造は出来てる訳だし、マジックバリスタみたいにすぐに他の属性でも使える様になるだろうな。


 それから次階層への階段を探す事1時間。この階層の攻略を始めて3時間半で漸く73階層への階段に辿り着いた。


「少し早いけど昼飯を食べに行くか?」

「「行く〜!」」

「今日は何にしましょうか?」

「今日こそラーメンでしょ!」

「でもあそこのお店って、日曜お休みじゃなかったっけー?」

「あっ!そうだった!」

「今日はいつもの中華屋さんにしようか?」

「ええ、そうしましょう」


 転移で支部に戻り、専属カウンターで可憐さんに換金してもらい、みんなでいつもの中華屋さんに移動して来た。


「美味しい〜やっぱりここの天津飯美味しいね~」

「そだねー」

「レバニラ定食も美味しいですよ」

「やっぱり八王子ラーメンには玉ねぎが欠かせないよな~」

「そうね。欠かせないわね」

「今度はアタシも八王子ラーメンにしようかな〜」

「私もー」

「ここに来るとつい他のメニューに目が行ってしまうんですよね~」


 八王子ラーメンを頼んだのは俺と可憐さんだけだが、他の3人も含め全員八王子生まれなので、八王子ラーメン大好きで、八王子ラーメンの特徴であるこの玉ねぎだけは外せない。


 餃子も1人一皿完食して店を出た。


「最近、唯佳ちゃんの転移で移動させてもらっている所為か、ちょっと運動不足気味なのよね~」

「ああ~、だから〜」

「雛ちゃん?何処を見ているのかしら?」

「何処も見てません!!」


 雛が不躾な視線を、可憐さんの横っ腹に向けた瞬間、一気に周りの気温が凍り付いた。


「まったく!あなた達と違って事務作業ばかりで運動出来てないのよ。年もみんなみたいに若くはないし...」

「か、可憐姉?気にしなくても平気だってば、可憐姉は超美人さんだもん!」

「そだよー可憐ちゃんは綺麗なお姉さんだよー」

「かれんさんは憧れのお姉さんですよ」


 ここぞとばかりに褒めまくる女子達が、俺にも何か言えと視線を送って来る。


「可憐さんは僕の癒しなので、自信を持って欲しいです」

「ホントに?でも、年下はちょっと...ごめんなさい」

「へっ?」


 今、俺、フラレた?告ってないのに?


「春斗っち、フラレちゃったね~」

「春斗くんには私達がいますよ」

「春くん、ヨシヨシ。残念だったねー」


 何故か3人にまで俺が慰められる格好になって、3人からイチャイチャされながら富士森公園支部に戻って来た。


「おい、あれ見ろよ」

「ん?ああ~いつもの事だぞ?」

「クソ〜俺の唯佳ちゃんにベタベタしやがって〜」

「俺のほのかちゃんにもだ...もげればいいんだあんな奴」

「ああ~雛様に踏まれたい」

「今、1人だけテイストが違くなかったか?」

「お前ら黒木に喧嘩売ったりするなよ?黒木に喧嘩売ったりしたら彼女達にも嫌われるからな。分かったな?」


 最近、女子達に絡みつかれている所為で、周りからの怨嗟の声が日増しに大きくなっている気がする。

 偶に変な願望も聞こえて来るけど...


「みんなは午後から73階層の攻略を始めるのよね?」

「ええ、その予定です」

「いよいよ日本の最深階層なのね。無理はしないで気を付けて行ってらっしゃい」

「「「「はい!」」」」


 可憐さんに見送られて、唯佳の転移で73階層に降りる階段に移動して来た。


「73階層の魔物はスーパーザウルスっていう体長33〜34m、体重34〜40tていう今まで戦って来た魔物の中でも最大級の魔物だ。宵闇の竜次さん曰く、大きいだけじゃなく皮膚や筋肉も硬くて、攻撃が全然通らなかったそうだ。攻撃は踏み付けと尻尾による薙ぎ払いや振り下ろしがメインらしい」

「宵闇はスーパーザウルスを倒せなくて72階層でレベル上げをしているんだって響子姉が言ってた」

「私達の攻撃は、どのくらい通りますかね」

「試してみようー」


 という事で、見える所にいたスーパーザウルスに戦闘を挑んだ。


「硬った〜い」


 最初に攻撃を仕掛けた雛の刀は弾かれ、傷も少ししか付けられなかった。


 それを見た俺と雪兎は、狙いを狙いやすい足から腹に切り替え、一斉に斬り付けた。


 足よりは攻撃が通りやすい様で、スーパーザウルスの口から悲鳴の様な声が上がった。


「雛!腹を狙え!」

「オッケ~!」


 雛の攻撃も腹部には通る様で、スーパーザウルスが嫌がる様に悲鳴を上げ続けている。


 そこにほのかのサンダーアローが飛来し、俺達が付けた傷に突き刺さった。


「ギャオオオオオオオオオ」

「かなり効いたみたいだ!畳み掛けるぞ!」


 一気に仕留めに掛かろうとした俺達だったのだが、スーパーザウルスの巨体が伏せをする様に下がって来た為、慌ててスーパーザウルスの身体の下から逃げ出した。


「危なっ!もうちょっとで潰されるとこだったね~」

「ああ、今のはヤバかった」


 あんな巨体に潰されては堪らない。


「春斗くん!雛さん!大丈夫ですか!?」

「ああ、2人共無事だ!でも、雪兎の姿が見えないんだ!」

「ゆきくんならこっちにいるよー」

「雪兎っちそっちまで逃げてたんだ〜」


 一瞬焦ったけど、雪兎も無事でよかった。


「でも、折角突破口になりそうだったお腹は隠されちゃったね~」

「纏雷で一気に仕留めるか」

「だね~」


 纏雷を使いスーパーザウルスの首に一閃、雷神の能力も使って3つの斬撃が襲い掛かった。


「なっ!?」


 俺の最大威力の攻撃を食らい、首の大部分が斬られてはいるものの、スーパーザウルスの首は切り落とされるまでは行かず、光の粒子にも変わらずに存在していた。


 そこに3人の雛が斬り付け、漸く首は落ち、光の粒子へと変わって行った。


「おっ!?」

「どうした?」


 スーパーザウルスを倒した瞬間、雛が驚いた様な声を上げた。


「ドロップアイテムの選択肢にエピックドロップがあるんだけど」

「えっ?エピックドロップって何か条件を満たさないと行けないんじゃなかったか?」

「そうなんだけど、条件が分かんないんだよね~」

「取り敢えずエピックドロップを選んでみたらどうだ?」

「そうだね~」

「どうしたのー?」


 雛と話し込んでいたら、唯佳とほのかがやって来た。


「今回はエピックドロップを選べるみたいだから、エピックドロップを選んでみようって話してたんだ〜」

「条件が分かったんですか?」

「ううん。分かってないけど選択肢が出て来たから何か条件を満たしたんだと思うよ」

「結局、考えても分からないままですね」

「そうだね~じゃあ、選ぶよ~」


 次の瞬間、雛の手に大きな盾が握られていた。


「おっも!!」

「一旦下に置こう。手伝うぞ」


 地面に横にして置いた盾を鑑定で見てみた。


 〘古代竜の大盾〙

 〘古代竜の素材で出来た大盾。オリハルコンとヒヒイロカネ以外の金属ではこの盾の硬度に勝てない。自動修復機能あり〙

 〘等級:レジェンダリー〙


「凄いな。いきなりレジェンダリーか」

「うちには盾使いいないしどうしよっか」

「売るにしてもちょっと躊躇いますね」

「悟くんにお祝いで上げちゃえばいいんじゃなーい?」

「太っ腹な意見だけど、いいんじゃないか?」

「じゃあ、序に圧縮マグマも融合しちゃおっか?」

「そうだな」

「価値は内緒にしましょうね?」


 圧縮マグマを融合してみたが、等級に変化はなかった。


 性能には、炎、マグマ耐性とマグマによるカウンター発動というのが追加された。


「おー!かっこいいー」

「いいお祝いだね~」

「どこに出しても恥ずかしくない物になったな!」

「...そうですね。ホントに価値は内緒にしましょうね」

「じゃあ、悟さんに渡しに行くか」

「約束の時間にはまだ早いっしょ」


 結局あと4体、雛がとどめを刺す形でスーパーザウルスを討伐して時間を潰したが、エピックドロップの選択肢は現れず、条件は分からないままダンジョンを後にした。


 可憐さんにスーパーザウルスのドロップアイテムを渡すと支部内が大騒ぎになったのだが、その騒ぎで日本の最深攻略記録を抜いた事を思い出したのだった。


名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:1,950,175歩

 従魔:雪兎ゆきとLv9(風雷雪ふうらいゆきうさぎ)

 エレンLv9(クリエイティブエレファント)

 Lv:41⇒43

 MP:270/270⇒285/285

 力:380⇒399

 耐久:325⇒342

 敏捷:349⇒366

 器用:288⇒301

 魔力:182⇒193

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLvMAX、剣術LvMAX、纏雷、リペアLv8⇒9、鑑定、神力、アイテム融合、テイム、せいおう、瞬歩、槍術Lv1、演算、速読

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:41⇒43

 MP:390/390(1170/1170)⇒410/410(1230/1230)

 力:160⇒170

 耐久:185⇒194

 敏捷:186⇒195

 器用:372⇒390

 魔力:379(1137)⇒396(1188)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv4⇒5、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆、転移、追尾、剛弓

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 称号:幸運の女神の巫女

 Lv:41⇒43

 MP:286/286⇒298/298

 力:353⇒370

 耐久:325⇒340

 敏捷:395⇒415

 器用:284⇒295

 魔力:210⇒220

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術LvMAX、忍術Lv7、アクセラレーション、選択ドロップアイテム

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 ・選択ドロップアイテム

 スキル保持者が倒した魔物に限り、ドロップアイテムを通常ドロップかレアドロップかを選択する事が出来る。

 エピックドロップは条件を満たした時のみ選択可


名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:41⇒43

 MP:375/375(750/750)⇒392/392(784/784)

 力:174⇒183

 耐久:180⇒193

 敏捷:176⇒186

 器用:226⇒240

 魔力:388⇒405

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算、雷魔法

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。

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