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ある日ダンジョン出現に巻き込まれた  作者: 鹿野
2章 目指せSランクパーティー
80/129

#80 公認許可

 9月25日(木)


「今日は何処まで行けるかな~」

「50階層台は階段間の距離が遠いそうなので、そこまで階層は更新出来ないかもしれませんね」

「そっかー」

「まあ、急ぐ必要はないし、焦らずに行こうよ」

「「「は~い」」」


 50階層のボス部屋までは僅か15分程で到達し、ボスであるエンダーグラントレントも雛1人で一撃の下に斬り倒した。


「50階層台は砂漠エリアですね」

「じゃあ、空を行っちゃえば楽勝じゃん」

「それがそうでもないみたいだぞ」

「何でー?」

「飛行能力のある魔物や遠距離攻撃が出来る魔物が多くいるそうなんです。ですから、上空にいても攻撃される事があるので、警戒は怠れません」

「でも、地面の上を移動するよりはマシなんでしょ?」

「ああ、多分な」

「だったら警戒しつつさっさと突破しちゃおうよ」

「さんせーい!」

「まあ、50階層台なら油断さえしていなければ問題ないでしょうから、雛さんの言う通りさっさと突破してしまいましょう」


 という事で、52階層に降りる階段を目指して進んでいると、下から何かが飛んで来た。


「何かいるね~」

「何だろうねー」

「姿は見えませんね」

「まあ、サーチで位置はバレバレだけどな」


 俺はそう言うと、攻撃して来た魔物の所に瞬歩で移動して一刀両断にした。


「春くん、どんな魔物だったのー?」

「事前情報でもあった、サンドスナイプていう砂中に隠れて固めた砂を口から射出するカエルみたいな見た目の魔物だよ」

「砂の中にいたから見えなかったのか〜」

「飛んで来たスピード的に、あのくらいの高さを飛んでいれば、特に脅威ではなさそうでしたね」

「そうだな」

「じゃあ、気にしないで進んじゃお~」

「おー!」


 この階層に降りて来てからトータル30分くらいで、52階層に降りる事が出来た俺達は、50分くらいで52階層も攻略する事が出来た。


「やっぱ、距離的に時間が掛かるね~」

「そだねー」

「まあ、仕方ないさ」

「そうですね。取り敢えず進める所まで進んでしまいましょう」


 53階層からは鳥型の魔物のサンドコンドルという、砂で出来たゴーレムみたいな鳥型の魔物が出て来た。


「可憐さんが言うには、頭を潰さない限り再生するらしいから、頭を狙って行くぞ」

「りょ~か〜い」

「分かったー」

「スピードがありそうなので、魔法を当てるのも魔物の所で発動させるのも難しそうですね」


 近接組は特に問題なく倒す事が出来、唯佳もいつの間にか放った矢を動かすという追尾というスキルを身に付けていて問題なし、だが、ほのかとエレンは魔法を当てるのに苦労している。


「やっぱりスピードがある魔物は苦手ですね...」

「パオ...」

「ほのかもエレンもそう落ち込むなって」

「そうだよ。ほのかっちもエレンっちもそのうちいい魔法を思い付くよ」

「そうそう、ほのかちゃんもエレンちゃんも思い付いちゃえば凄い魔法を創れるんだし」

「ほのかは雷魔法を使えるんだし、すぐにでも思い付きそうだけどな」

「スピードを出すならやはり雷魔法だとは思いますが、出来ればエレンくんも使える属性の方がいいんです」


 ほのかがエレンを撫でながら想いを口にすると、エレンが鼻でほのかにハグをした。

 ダンジョン攻略中は唯佳も含めて常に一緒にいるし、後衛チームとしての絆みたいなのもあるんだろうな。


「何かの漫画だかアニメだかで見たんだけど、おっきいボウガンみたいな武器あるじゃん。ああいう風に魔法を打ち出したらスピード出ないんかな~?」

「バリスタの事か?城壁の上とかに設置されている武器っていうか兵器みたいなやつ?」

「そうそう、それ!」

「どうでしょうかね?ちょっと試してみますね」


 そう言うと、ほのかの前に炎で出来た巨大なバリスタが現れた。


「放ちます!」


 ほのかの宣言の直後、勢いよく放たれた矢が物凄いスピードで飛んで行き、砂を巻き上げ地面に大きな穴を空けた。


「すっごーい!」

「今までの魔法の中だと最速じゃないか?」

「そうですね。コンプレッションファイアーやサンダーアローよりも速かったですね。雛さん、ありがとうございます。お陰でこの階層でも戦えそうです」

「えへへ〜」


 雛の思い付きから生まれた魔法は、マジックバリスタと名付けられ、エレンにも教えられた。


 火属性だけではなく、他の属性でも応用されたのだが、最速を記録したのはやはり雷魔法だった。


「やっぱり雷は速いねー」

「ね~気付いたら着弾してたもんね~」

「全く目で追えなかったな」

「そうですね。私は基本的には雷属性でマジックバリスタを使って行こうと思います。相性を考えて変える事もあるとは思いますが」

「そうだな。エレンも変えながら使って行くみたいだし、汎用性の高い魔法が出来たな」


 ある程度ほのかとエレンの試し撃ちも終わったので、支部に戻る事にした。

 ほのかとエレンの試し撃ちの間に、全員レベルアップ出来たし、雛は忍術のレベルも上がったので、みんなニコニコしながら帰還した。


「おかえりなさい」

「「「ただいま〜」」」

「かれんさんただいまです」

「今日は何処まで進んだの?」

「53階層の途中までですね」

「もう少しで60階層ね。この前も言ったけど、61階層から魔物の強さが格段に上がるから、気を付けるのよ?」

「オッケ~」

「軽いわね...」

「ちゃんと俺達で見てるので大丈夫ですよ」

「春くんも見られる側だよ?」

「何でしたら春斗くんの方が心配ですね」

「そうそう、アタシよりも春斗っちの方が攻撃を被弾しそうだよね~」

「うっ...」

「ふふっ墓穴をほっちゃったわね春斗くん」


 過去の不名誉な実績が頭をよぎり、何も反論出来なかった。


 換金を終え専属カウンターから出ると、何人かの男性探索者が俺達を待ち構えていた。


「クローバーの皆さんに少しだけお話を聞いて頂きたい事があり、待たせて頂いておりました。どうかお時間を頂けないでしょうか?勿論、今日でなくても構いません。まずはアポを取らせて頂きたいと思っているのですが、如何でしょうか?」


 ゴツい見た目に反し、丁寧で物腰の柔らかい態度で話す男性と緊張している様子の後ろの2人の男性に見つめられ、俺達は顔を見合わせた。


「お話というのは時間が掛かる様な内容なのでしょうか?」


 何も分からないので、気になった事を質問してみた。アポを受けるにしても断るにしても、内容が判らなければ答えようがない。


「何とも言えませんが、場合によっては時間が掛かるかもしれません」

「簡単に内容を伺ってもいいですか?」

「はい。私達は現在、白坂さん、桃井さん、青山さんの非公認ファンクラブを運営させて頂いております。ですが、出来れば公認のファンクラブにしたいと思い、ご本人達の許可を頂きたいのです」

「ふぇっ!?私達のファンクラブ!?」

「それってもうあんの!?アタシのも!?」

「なるほど、そういう事でしたらお話を聞かせて頂かないと行けませんね」


 唯佳と雛は自分達のファンクラブがある事に驚いているだけだが、ほのかは冷静に対応出来ているようだ。

 俺のファンクラブはないらしい...まあ、そうだよな...


「それでは、我々からのアポを受けて頂けるのですか?」

「ええ、お受けします。出来れば早目にお話を伺いたいのですが、唯佳さんと雛さんはこの後お時間ありますか?あと、出来れば春斗くんにも同席して欲しいのですが、どうでしょうか?」

「アタシは平気だよ~」

「私もー」

「俺も別に大丈夫だけど、俺は必要か?」

「いて頂けると安心出来ますから、出来ればいて欲しいです」

「春斗っちお願〜い」

「私も春くんにいて欲しーい」

「まあ、そういう事なら。あの、俺は関係なさそうですが、同席させて頂いても構いませんか?」

「はい。それで安心して頂けるのならこちらとしてもお願いしたいです」

「では、会議室を借りられるか聞いてみましょう」


 会議室を借りる事が出来、着替えを終えて合流して来た可憐さんに、事情を話して同席してもらう事になった為、一緒に会議室に移動して来た。


「それで、非公認のファンクラブを公認のファンクラブにしたいとの事ですが、現状会員の方はいらっしゃるのですか?あなた達3人以外に」

「はい。現在それぞれ約2,500人の会員がいまして、どんどん会員の数が増えております」


 思っていたよりも大規模な組織になっていた。


「そんなに一杯いるのー?」

「何でそんなに?アタシ達知らないんだけど...」

「既に会員数がそれ程いるのなら、公認にしてきちんとした運営をして行かないとマズイですね」

「ええ、そう思い、お願いに参りました。ご公認頂けた場合でも、許可頂けるのであれば私達で運営させて頂き、皆さんのお手は煩わせない様に致します」

「非公認のファンクラブが増えてしまうと収拾が付かなくなってしまいますので、私としてはきちんと話を通しにいらしてくれたこの方々に、お願いしてしまいたいと思うのですが、お2人は如何ですか?」

「私もいいと思うよー」

「アタシはよく分かんないからほのかっちに任せるよ~」

「では、公認許可をお出しして、運営はお願いするという事でいいですね?」

「「は~い」」

「それでは、グッズ販売などの売上の分配などに関してもお話して行きましょうか」

「「「宜しくお願いします」」」


 それから、ほのかと3人の男性達で話し合いが進められ、諸々の事が決められていった。


 その話し合いの中で、雪兎とエレンを愛でる会というものも発案され、許可を出した。

 正式には、クローバーの従魔を愛でる会という名称になり、グッズの売上などは主人である俺に入って来る事になった。

 俺自身にはファンクラブないのに...


 唯佳のファンクラブの会長は後藤ごとう たけしさん。


 雛のファンクラブの会長は茂木もてぎ 颯人はやとさん。


 ほのかのファンクラブの会長は木下きのした 倫也ともやさん。


 クローバーの従魔を愛でる会の会長は、この場に急遽呼ばれた手塚てづか 伊織いおりさんという女性が就任する事になった。


 俺達への分配金は毎月25日にそれぞれの口座に振り込まれる事になったのだが、その手続きは可憐さんがやってくれる事になった。


 無事に公認になった事も影響したのか、この日から更に会員数が増えて行く事になるのだった。


 名前:黒木くろき 春斗はると 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月26日

 歩数:1,704,928歩

 従魔:雪兎ゆきとLv9(風雷雪ふうらいゆきうさぎ)

 エレンLv9(クリエイティブエレファント)

 Lv:38⇒39

 MP:250/250⇒256/256

 力:354⇒362

 耐久:299⇒306

 敏捷:325⇒333

 器用:266⇒272

 魔力:162⇒167

 運:76/100

 スキル:ウォーキング、サーチLvMAX、剣術LvMAX、纏雷、リペアLv8、鑑定、剛力、アイテム融合、テイム、せいおう、瞬歩、槍術Lv1、演算(New)、速読(New)

 ※ウォーキング

 10万歩毎にスキルを1つ取得又は、既存スキルのスキルレベル1上昇


 名前:白坂しらさか 唯佳ゆいか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:6月14日

 称号:聖女

 Lv:38⇒39

 MP:364/364(1092/1092)⇒373/373(1119/1119)

 力:146⇒151

 耐久:168⇒174

 敏捷:173⇒177

 器用:345⇒354

 魔力:350(1050)⇒360(1080)

 運:77/100

 スキル:女神の祝福、光魔法Lv3⇒4、MP回復速度2倍、空間収納、誘爆、転移、追尾(New)

 ※女神の祝福効果

 魔力3倍、MP3倍


 名前:桃井ももい ひな

 年齢:16歳 誕生日:5月5日

 Lv:38⇒39

 MP:266/266⇒274/274

 力:330⇒337

 耐久:300⇒308

 敏捷:366⇒376

 器用:263⇒269

 魔力:190⇒195

 運:93/100

 スキル:レア率固定、剣術LvMAX、忍術Lv5⇒6、アクセラレーション

 ※レア率固定効果

 ドロップアイテムのレア率がパーティーで倒した魔物の数の1割で固定される


 名前:青山あおやま ほのか 所属:クローバー

 年齢:16歳 誕生日:7月1日

 Lv:38⇒39

 MP:349/349(698/698)⇒356/356(712/712)

 力:159⇒165

 耐久:166⇒170

 敏捷:170⇒175

 器用:206⇒211

 魔力:361⇒370

 運:69/100

 スキル:創造魔法、MP回復速度2倍、火水土風属性、消費MP半減、演算、雷魔法

 ※創造魔法

 ・イメージした魔法を所持属性に限り創る事が出来る。

 ・最大消費MPは、イメージした時に自動で設定され、それ以上にはMPを込められない。

 ・最大消費MP以内であれば、自由に調整出来る。

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