表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人界魔討伝〜三魔〜  作者: 人工サンマ
77/77

第104回全国サンマ料理人大会

~今週のこの時間は「人界魔討伝~三魔~」に代わり、「第104回全国サンマ料理人大会」をお送りします~


「~~~~(サイレン)」


「晴れやかな青空の下、本日も夏のサンマ料理人大会が始まります」


「実況は私、十橋(じっきょう)成男(なりお)と解説、海節(かいせつ)矢流王(やるおう)がお届けします」


「さて、海節さん。本日はついに決勝、『佐原高校』と『彩良高校』の対戦になりますが、どういった試合展開になるでしょうか」


「えー非常にドラマッチクでセクシーな試合になると考えられます」


「その心は?」


「佐原高校と彩良高校の対戦が、非常にドラマッチクでセクシーな試合になる。ということです」


「なるほど。では、注目の選手は」


「全員です」


「と申しますと?」


「この夏の大会に向けて、皆さん努力してまいりました。なので全員に注目していきたいです」


「なるほど、至言ですね」


「それでは始まります、佐原高校と彩良高校の対戦です」


「礼ーッ!」


「よろしくお願いします!」


「えーまず、佐原高校の先行です」


「今大会の佐原高校は攻撃に光り物があります。特に、1番の平くんはその俊足を生かし、何度もチームの先陣をきる好プレーを見せています」


「注目の選手ですね。では、競技場内にサンマが放たれます」


「「「かっきちまえー佐原ー!」」」(ドンドンドンドンドン)


「入場してきたのは今朝揚がったばかりの新鮮なサンマーマイトです。非常に肉付きもよく、とても食べ応えがありそうですね」


「佐原高校、まずは手堅くサンマーマイトを囲んでいますね」


「西園監督らしい手堅い一手です。なるべくサンマを傷つけないように倒さないと、味も鮮度も落ちますからね。サンマに致命的な隙を作り、一撃で仕留めるつもりなのでしょう」


「なるほど。ジリジリと詰める佐原高校、サンマーマイトは見合ったまま動きを見せませんね」


「サンマーマイトは臆病なサン魔ですからね。しかし、腐ってもサン魔。その内に秘めた凶暴性と残忍性は侮れませんよ」


「1番平くん、秋刀魚を抜きました。やはり、先陣は彼です。平、走る走る走るー!!見事な跳躍、袈裟斬りでサンマーマイトの首を狙います。あーー!!サンマーマイト、軽く飛んで避けると、鉤爪をみまいました」


「平くん、上手く避けましたね。しかし、今のは危なかった。サンマの鉤爪は鋼鉄も軽く裂きます。ヘルメットをつけていても即死でしょう」


「選手たちには安全に気をつけて欲しいですね。さて、続いて2番吉田くんがすり足で距離を詰めて、逆袈裟を放ちます。おーっとこれも空振り、しかし、続けざまに3番増田くん、4番牛島くんが突きを放ちます。これはナイスチームプレイ!」


「サンマーマイトもたまりませんね。増田くん、牛島くんの突きが深々と首元に突き刺さっています。しかし、この程度ではサンマを殺せませんね。これは痛い、非常に大きなマイナスポイントです」


「今こうしてる間もサンマーマイトの鮮度は落ち続けます。ここからどうやって止めを刺すのでしょうか佐原高校」


「このまま、強引に切り落とすか、あるいは……」


「おーーここで、9番今井くんが秋刀魚銃を取り出しました。慎重に狙いをつけて……撃った!見事なクリーンヒット!サンマーマイトの巨体が揺れます。これを逃さない佐原高校、5番山中くん、6番内山くんが飛び上がって首元へ一刀!サンマーマイトの首が飛びました!!!」


「見事なチームプレイですね。ですが、調理はここからが本番です。癖のあるサンマーマイトをどのように調理してくれるのでしょうか」


「これは見逃せませんね」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします。

S&Mフーズ


婚活の入口


サンマの素


「沼さん、婚活って気にされてますか?」

「そうですねー僕ももう、年ですから」

「では、婚活の入口のオンライン診断なんていかがでしょう」

「オンライン診断?」

「自分の年収、希望条件を入力して……」

「ふむふむ、500万と」

「沼さん、盛らないと」

「ええー?」

「1000万ぐらいにしておきますね」

「嘘書いちゃダメでしょ」

「婚活は金ですよ」

「ええー?」

「はい、1000万にしたらこんなに希望者が出てきました」

「おおー!」

「ね?簡単でしょ」

婚活の窓口~♪

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「佐原高校と彩良高校の対戦です。まずは佐原高校の先行、見事仕留めたサンマーマイトの調理開始です」


「「「やきあげてーさんまー」」」(ドンドンドンドンドン)


「さて、海節さん。サンマーマイトはサンマの風味をマーマイトが邪魔して食用には不向きですが、一体どのように調理するのでしょうか」


「難しいところですね。サンマの風味を残しつつ、マーマイトの風味を抑えなければなりません。下処理が重要になってくるんじゃないでしょうか」


「佐原高校、吉田くん。軽快な包丁さばきでサンマーマイトを捌いていきます」


「サンマは七輪で一尾丸ごとが定番ですが、サンマーマイトは難しいでしょう。捌いて身だけを使うつもりでしょう」


「佐原高校、他の選手も調理を始めます。まずは、豆腐を茹でています。これは付け合せでしょうか」


「サンマと豆腐は和食で広く使われています。何らかのシナジーを狙っているのでしょう」


「冷蔵庫体してきたのはひき肉でしょうか。サラダ油で熱したフライパンで炒めていきます」


「中火ですね。炒めすぎ注意です。中火だけに」


「炒め終えたひき肉を、火から離してますね。次に、同じフライパンに刻みニンニクと生姜を入れて、再び炒め始めました。おーっとここで入れたのは甜麺醤、醤油、それに鶏ガラスープの素です」


「しっかり味付けしてますね」


「木べらで満遍なく合わせると、ひき肉を戻して………ここで豆板醤投入ーーー!!」


「これは……麻婆豆腐ですね!!!!」


「同じように木べらで整えていますね」


「味が偏らないように注意です」


「混ぜ合わせ、木べらを置くと……ん?これは砂糖?」


「味を整えるのでしょう。ひとつまみの砂糖は味を丸くし、整えてくれます」


「茹でた豆腐の水分をしっかりきって、フライパンに合わせましたね。ここで弱火に戻しました」


「麻婆豆腐の最後の工程ですね。弱火で豆腐の水分を飛ばしつつ、じっくりと煮込むことで豆腐が馴染んで味もまとまります」


「さて、完成した麻婆豆腐ですが、これをどのように……おぉーと、佐原高校、豪快にもサンマに麻婆豆腐をかけました!」


「サン麻婆豆腐……マーマイトの臭みを麻婆豆腐で打ち消すつもりでしょう。とてもパワフルな戦術です」


「それで実食です。審査員の皆さん、お願いします」


「出来上がったばかりの白湯気立ち上る熱々の麻婆豆腐。とても美味しそうです。審査員達の顔も、とても満足そうです。これは高得点を期待できそうです」


「でました、得点は……10点、9点、10点、8点、合計で37点!高得点です」


「麻婆豆腐の評価が良かったのでしょう」


「これは彩良高校に厳しい得点ですね」


「彩良高校には諦めず頑張って欲しいです」


「それでは、彩良高校の攻撃に移ります」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~〜〜

この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りします。

サンマホールディングス


サンマの会


サンマなEverydayを。サンマクリエイト


~来週のこの時間は『人界魔討伝〜三魔〜』をお送りします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ