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美少女男の娘からはじまる異世界事変にて鬼畜ロリに腹パンされる主旨  作者: 武論斗
1章:このクソみたいな世界に祝福を!
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14発:仕事がなければ仕事をつくればいいじゃない

 まさか、あんだけ多くの求人募集、いや、お仕事募集の貼り紙あって、ただの一つも条件があわないとは思ってもみなかった。

 恐るべし、異世界。

 恐るべし、俺。


 悄気しょげててもしょーがないんで、例の受付まで戻る。

 とにかく今は、困った時には受付嬢のおねーさん、それしかない!

 頼って、頼って、頼り切ってやる。

 それが、親のすねかじり、傲岸不遜ごうがんふそんなる甘えん坊さんスキルを磨いてきた、恐るべき家庭内暴君であるオーバーニートたる俺のさがにして唯一の強化スキル。


 何度もすまんけど、恥ずかしながら戻って参りました、冒険者受付係へ。


 ――はうあっ!

 どーゆーこっちゃ、こりゃ?

 幼女神ロリがみが、薄切りしてさっくりと油で揚げたジャガイモやトウモロコシの粉を練ってひねって、やはり油で揚げたもの、米をすりつぶして乾燥させたものに醤油をつけては焼き、つけては焼きを繰り返したもの、牛の肉を乾燥させた後に燻製し、塩胡椒で味付けしたもの等々(などなど)

 おやつ、じゃねーか!

 しかも、膨大に食い散らかしてやがるッ!

 おまけにコイツ(・・・)

 あんだけさっき飲んだのに、麦芽とホップを主成分とし、アルコール発酵させて醸造させた黄金色に輝くしゅわしゅわ~っとしたもの迄、ガブ飲みしてやがんじゃねーか!


「おいッ、ちゃん様!!それ、どーした!

 お金、ないだろ!?どこから手に入れた?」


「ンん~?ソコ(・・)、デース……ヒック」


 酔っとるやないかッ!

 幼女神ロリがみの指差した方向、冒険者受付カウンターのはしに燦然と輝く『保存食販売コーナー』の看板。

 なんてこった!

 ガキにとって魅力的なモンが、ごっそりソコにあるじゃねーか。

 気付かんかった…

 いや、しかし――


「ちゃん様ッ!金はどーした、金はっ!どーやって支払ったんだ!!?

 まさかッ、かっぱらったワケじゃねーだろーなァ~??」


 食い逃げに加え、万引き、いや、窃盗まで加わったら、それこそ借金どころの騒ぎじゃねーぞ。


「ACカードでお支払いいただきましたよ」


 受付嬢からの唐突な言葉。

 支払った、、、だと・・?

 いやいや、俺達、借金あるんですけどぉ。


「えーと、――お金、俺達持ってないはずなんじゃぁ……」


「先程お作りしましたACカード、特にご要望がなかったものですから、レギュラーカードにしました。

 購入枠30万エン分、現金枠20万エン分、信用貸しが可能なんですよ」


 えっ!?

 そりゃ、お得♪

 いやいやっ!

 お得でもナンでもねー。

 俺たちゃ、借金負ってんだぞ。

 それに加えて、なにショッピングしとんねん!

 しかも、おやつ買うのに、カード使うな!


「あの~…ACカードの信用貸しって、その~、俺達、借金負ってるんですけど…それって回収できるもんなんですかぁ?

 いや、もちろん!俺達はちゃーんと返しますから大丈夫なんですけど、いきなり現れた見ず知らずのヤツ相手に、その機能はちょっと危ないンじゃないでしょーか…」


「ああ、大丈夫です!ギルドには専門の借金回収部門“無慈悲騎士ノーハーテッドナイツ”、通称NHKがおりますので問題ありません」


「おぉ!それは頼もしい…」


 なんか知らんが、怖い!

 受付嬢の表情も、ちょっと怖い、そんな気がしてきた。

 視線が、その視線が、怖い…そして、ちょっと、心地良い♪

 いや、そんな場合じゃあねぇー!


「すみません!酒場の方で仕事募集掲示板見てきたんですけど、募集条件、つーか、応募条件に俺達見合わなくて、どれもこれも引き受けられないんですよ。

 どーしたらイイんでしょーか?」


「あらあら…」


 最低条件として、冒険者レベル1以上とか、住所が定まっているとか、高卒以上とか…

 俺達はレベル0な上、漂泊ひょうはくの民っつーかホームレスだし、学校は、そりゃ~現実世界リアルガチのほうなら問題ないが、こっちの学校なんざ知らねーし、いわゆる、こっちの世界では普通っぽい条件なんだろーけど、異世界転生者の俺達では、どれもこれもお話にならん訳よ。

 さて、どうしたもんか――


「それでしたら、直接的なお金にはなりませんけど、冒険者経験値を獲得するという意味でしたら、お仕事の受注ではなく、自発的な冒険に行かれるのが良いかと思います」


「自発的な冒険?なんですか、それ?」


「このザイオンに足を運ばれたのも、自発的な冒険、からですよね?

 別に、誰かから命令や指示、お願いされた訳ではありませんよね?」


「確かにっ!」


「同じように、自ら進んで冒険する、という冒険法もあるんですよ。

 それを“自由冒険フリースタイル”と呼びます」


「おおッ!なんか、カッコイイな!」


「特にこのザイオンには三箇所、フリースタイルに向いた場所があります」


「オッ!?近くに冒険に向いてる場所なんてあるの?」


「はい、1つは地下迷宮。

 これは旧市街に当たり、現在のザイオンはこの旧市街の上に作られた町なんです。特に地下迷宮への冒険は、フリースタイルダンジョンと呼ばれ、若者達から大人気なんですよ!」


「おおっ、そりゃあ凄い!」


「もう1つは、混沌牧場ケイオスファームと呼ばれるエリアでの冒険。

 最後の1つは、ザイオン上空に浮かぶ島マゴニアの探索です」


 混沌牧場?

 意味分からん。

 しかし、空飛ぶ島なんてあるのか!?

 いや、確かに、転生直後にも空中を浮遊する島嶼とうしょあったけど、探索するほど大きくはなかった。

 こりゃ、すげぇー!


 すごいぞ!


 ラピュタは本当にあったんだ!――


 ――いや、ラピュタじゃねーけど…

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