313
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*6日経ってようやく移送が完了したリオンは丸一日爆睡した。*
*7日目。メルヴァの入り江。*
*潮風が岩礁に打ち付け、白い飛沫を上げている。入り江の奥は天然の港のように穏やかで、大型船が停泊するには絶好の地形だった。*
*レイラは入り江を見下ろす崖の影に身を潜めていた。黒髪が風になびく。琥珀色の瞳は、水平線の彼方を射抜くように見据えていた。*
*沖合に、船影が見え始めた。1隻、2隻……次々と姿を現す。帆を下ろし、櫂で静かに入り江へ向かっている。全部で20隻。情報通りだ。*
*先頭のガレオン船が入り江に入った。錨が下ろされ、上陸用の小舟が次々と海面に降ろされる。完全武装の正規兵が海岸に飛び降りていく。500、800、1200……砂浜が兵士で埋め尽くされていく。*
*2000名の正規兵が上陸を完了した。指揮官らしき男が砂浜の中央に立ち、周囲を見渡した。*
南大陸指揮官「先遣隊からの連絡は途絶えたままだ。警戒を怠るな。斥候を――」
*その言葉が、途切れた。*
*崖の上から、黒い影が飛び降りた。砂浜に着地した衝撃で砂が円形に吹き飛ぶ。2000の兵士の視線が一点に集中した。*
*小柄な少女が立っていた。黒髪ロング。160センチの華奢な体。しかしその全身から立ち上る魔力の奔流は、空気そのものを歪ませていた。*
レイラ「ようこそ、アストライアへ。歓迎してやろう」
*彼女はにやりと笑った。傲慢で、美しく、そして途方もなく凶悪な笑みだった。*
南大陸指揮官「何だ……子供か? 一人だと? 舐めているのか! 全軍、構え!」
*2000の槍と剣がレイラに向けられた。だがレイラは欠片も動じない。むしろ、楽しそうに首を傾げた。*
レイラ「一人で十分だ。妾を誰だと思っている」
*彼女の右手に漆黒の魔力が凝縮された。砂浜の砂粒が浮き上がり、空気が軋む。兵士たちの顔に、初めて恐怖が浮かんだ。*
レイラ「夜天のアストライア魔導皇国が女王――レイラ・アストライアだ」
*その名乗りと同時に、彼女は踏み込んだ。砂浜に巨大な亀裂が走る。*
*一方、入り江の東側。岩礁の影に隠れた小舟の上で、リオンが青い顔をしていた。*
リオン「始まった……うわ、やべぇ。砂浜が割れてる。あれ本当に人間っすか……」
*爆音。悲鳴。剣が折れる音。鎧が砕ける音。レイラが前線を蹂躙する音が入り江全体に響き渡った。*
リオン「……あ、飛んできた」
*指揮官らしき男が海に向かって放物線を描いて飛んでいくのが見えた。ぼちゃん、と盛大な水柱が上がる。*
リオン『陛下、一人目飛んできたっす! 回収します!』
シロウ『ご苦労。何人飛んでくるか分からんが、頑張れ』
リオン『何人かって何すか!? 陛下! 陛下ーー! 聞こえてますよね!? おい!』
*彼は念話をぶった切った。*
*レイラが砂浜で兵士達を蹂躙していた。*
*漆黒の魔力を纏った拳が正規兵の鎧を紙のように貫く。蹴りが3人まとめて吹き飛ばす。剣を振り下ろした兵士の腕を掴み、そのまま別の兵士に叩きつける。*
レイラ「はっ! この程度か! もっと抵抗せんか!」
*血飛沫が砂浜を赤く染めていく。彼女は返り血に塗れながら、心底楽しそうに笑っていた。兵士たちの目に映るのは、血塗れの少女の笑顔。それは戦場において最も恐ろしい光景だった。*
南大陸兵「化け物だ! 化け物がいるぞ!」
南大陸兵「に、逃げ――」
*逃げようとした兵士の首根っこをレイラが掴み、くるりと回転して海へ投げた。だがその兵士は指揮官ではない。岩礁に叩きつけられ、意識を失った。*
レイラ「逃げるな。妾が許すまで立っておれ」
*指揮官クラスの男が部下の影に隠れようとしていた。肩章の装飾が他と違う。レイラはそれを見逃さなかった。*
レイラ「そこの臆病者。お主が指揮官か?」
南大陸副指揮官「ひっ……」
*レイラが副指揮官の胸倉を片手で掴み上げた。足が地面から離れる。*
レイラ「海で頭を冷やしてこい」
*放り投げた。副指揮官が悲鳴を上げながら海面に落下する。ぼちゃん、と水柱が上がった。*
リオン『陛下! 2人目飛んできたっす! って、さっきの指揮官じゃないやつも混ざってるんすけど!?』
*念話に応答はない。彼はとっくにぶっちしていた。*
リオン「くそ! 切りやがった! うわ、3人目! 待って! まだ2人目引き上げてないっす!」
*ぼちゃん。ぼちゃん。ぼちゃん。*
*海面に次々と人が降ってくる。リオンが小舟を必死に漕ぎながら回収していく。小舟はみるみるうちに沈みかけた。*
リオン「重い! 重いって! おい、動くな! 転覆する!」
*一方、砂浜では既に1500名以上が倒れていた。立っている者は500を切っている。レイラの周囲だけ、半径10メートルの空白地帯ができていた。誰も近づけない。近づいた者は全員砂浜に沈んでいる。*
レイラ「ふん。あと500か。……つまらん。帝国の方がまだ骨があった」
*残った兵士たちの膝が震えていた。武器を持つ手から力が抜けていく。剣が砂浜に落ちる音が連鎖した。*
南大陸兵「……降伏する。降伏します……」
レイラ「遅い」
*レイラが一歩踏み出した。それだけで、残りの兵士が全員尻餅をついた。*
レイラ「まあよい。武器を捨てよ。全員だ。抵抗する者は――妾が直々に海の底へ送ってやる」
*がちゃん、がちゃんと金属が落ちる音が砂浜に響いた。2000の正規兵が、たった一人の少女に完全に制圧された。*
*レイラが血に塗れたまま、ふぅと息をついた。*
*彼はメルヴァの入り江に到着し、血塗れのレイラと合流した。砂浜は赤く染まり、2000の兵士が倒れ伏している。生きてはいるが、立ち上がる気力を持つ者はいなかった。*
シロウ「楽しかったか?」
レイラ「ふん。少しはな。だが全然足りん。あの程度で妾の相手になると思うたか」
*レイラは血に塗れた手を振りながら不満そうに唇を尖らせた。2000人を単騎で制圧して「足りない」と言える存在は、この大陸にそう多くはない。*
シロウ「そうか…」
レイラ「シロウ! いっそ南大陸と戦争しよう! 妾が直々に乗り込んで、あの統一王とやらの首を獲ってやる!」
シロウ「この際宣戦布告する……か。確かに一理あるが……」
*彼が顎に手を当てて考え込んだ瞬間、レイラの目が輝いた。*
レイラ「それだっ! 決まりだな! 妾が宣戦布告の手紙を書いてくる! 格調高く、かつ挑発的に仕上げてやろう!」
*レイラは血塗れのまま、嬉しそうに駆け出していった。まるで遠足の前日の子供のようだった。彼はその背中を見送りながら、ため息をついた。*
シロウ「まぁ……レイラがいれば大丈夫か……」
*しばらくして、入り江の東側からびしょ濡れのリオンが小舟を漕いで戻ってきた。小舟には気絶した指揮官クラスの男が5人、折り重なるように積まれていた。リオン自身も限界のようで、顔が真っ青だった。*
リオン「か……陛下……全員回収しました……5人……全員生きてます……」
シロウ「ご苦労」
リオン「ご苦労じゃないっすよ! 念話ぶっちしたの絶対許さないっすからね! 3人目と4人目同時に飛んできたの知ってます!? 人間が空から2体同時に降ってくる恐怖分かります!?」
シロウ「分からん」
リオン「ですよね! 知ってた!」
*リオンがやさぐれた顔で指揮官たちを砂浜に転がした。彼はその中の一人に真実薬を投与する準備を始めた。*
*――数日後。指揮所の天幕にて。*
ルナ「陛下。レイラ様から宣戦布告の書状が届きました」
*ルナが差し出した羊皮紙を開いた。達筆な文字で綴られた内容を読み進める。*
シロウ「……」
*内容は簡潔だった。『妾の国に手を出した報い、その身で受けよ。夜天のアストライア魔導皇国女王レイラ・アストライア』。格調高いかどうかは微妙だが、挑発的なのは間違いない。*
シロウ「……まぁ、レイラらしいな。ルナ、これを南大陸に届けろ。南大陸の件はレイラと八輝将に任せる。俺も一応出る」
*数日後、指揮所の天幕にて。ルナが羊皮紙を広げた。南大陸――レグナール連邦共和国からの返書だった。*
ルナ「陛下。レグナール連邦共和国からの返答です」
*彼は椅子に深く座ったまま、書状を受け取り目を通した。*
シロウ「……全兵力対アストライア、か。ずいぶん自信があるな」
ルナ「情報部の報告を統合しました。レグナール連邦共和国の総戦力は――奴隷兵8万、正規兵2万。さらに先日の敗戦後、徴兵令を発布し追加の10万を動員。合計20万です」
シロウ「20万ねぇ」
ルナ「それと……巨大兵器が1体。詳細は不明ですが、偵察部隊の報告では首都の中央広場に格納庫が確認されています。規模から推測すると、全長30メートル級の魔導兵器かと」
*彼は書状をぽいと机に放り、天井を見上げた。*
シロウ「こっちの戦力は?」
ルナ「八輝将8名。各部隊の衛兵を合わせて約4000。それとレイラ様」
シロウ「20万対4008名と1人。……ふっ」
*彼は笑った。小さく、だが確かに笑った。*
リオン「陛下、何で笑うんすか。普通に考えてヤバいっすよ。50倍っすよ50倍」
シロウ「リオン。お前、レイラが2000人を何分で片付けたか覚えてるか」
リオン「……15分っす。小舟で回収してる間に終わってたっす」
シロウ「20万を15分とは言わんが、八輝将が全員揃えば半日もかからん。それにアダマンタイト製の武具を使ってる連中だぞ。普通の鉄の剣じゃ傷一つつかない」
ルナ「問題は巨大兵器です。未知の戦力は計算に入れづらい」
シロウ「ああ。それは俺が直接見る」
*彼は立ち上がり、地図の上に指を置いた。南大陸の地形を指でなぞる。*
シロウ「奴隷兵8万……か。」
レイラ「聞いたぞシロウ! 20万だと! ようやくまともな数が揃ったではないか!」
シロウ「お前は嬉しそうだな」
レイラ「当然だ! 妾の力を存分に振るえる機会など滅多にない!」
リオン「……俺はまた海に飛び込むんすか」
シロウ「今回は飛び込まなくていい。」
*彼は地図の上で南大陸とアストライアの間の海域を指で示した。*
シロウ「海を凍らせるのと、道を作るの、どっちがいい?」
レイラ「氷は嫌だ。滑る。妾は戦場で転びたくない」
リオン「道!? 海の上に道って何言ってんすか!?」
シロウ「アストライア周辺の壁、あれ俺が生やしたんだぜ? そのくらい余裕だって」
リオン「あの国を丸ごと囲んでる城壁って……陛下が作ったんすか……」
ルナ「リオン。今更驚くところではないわ」
リオン「いや驚くだろ普通に! 海の上に道生やすとか人間の発想じゃないっす!」
*彼はリオンの騒ぎを軽く流し、地図に視線を戻した。*
シロウ「作戦としては、レイラが20万を相手にする。例の巨大兵器は八輝将に任せようと思ってる」
レイラ「ふん。20万か。今度こそ腹一杯楽しめそうだな」
*レイラが腕を組み、満足そうに頷いた。2000人で物足りなかった女が、20万と聞いて初めて機嫌を直している。*
ルナ「……陛下。一つ確認させてください。レイラ様お一人で20万を?」
シロウ「ああ。レイラに正面を任せて敵の目を引きつける。その間に八輝将の各部隊が巨大兵器に集中する。衛兵4000は八輝将の護衛と後方支援だ」
ルナ「奴隷兵8万の扱いは?」
*彼の言葉は短かった。だが、その意味は全員が理解した。*
シロウ「楽にしてやれ」
*レイラが目を細めた。嬉しそうに、残酷に、美しく笑った。*
レイラ「ふふ。そうか。今度は容赦せんでよいのだな」
シロウ「ああ。何度も助けるほど俺はお人好しじゃない。前回は先遣隊だったから保護した。だが次は本隊だ。全部潰す」
*ルナが無言で頷いた。彼女の表情に変化はないが、瞳の奥に冷たい光が宿っていた。*
リオン「……あの巨大兵器って何なんすか。魔導兵器? ゴーレム? まさか竜とか?」
シロウ「分からん」
リオン「分からないんすか!?」
シロウ「偵察部隊が確認したのは格納庫だけだ。中身は見れてない。1体かもしれないし、他に魔物を引き連れてくるかもしれない。その辺は全く分からん」
リオン「分からないまま突っ込むんすか……」
シロウ「だから八輝将に任せるんだろ。お前ら8人と衛兵4000で対処できない兵器なら、俺が出る」
*彼は地図の上に駒を並べた。南大陸の海岸線に赤い駒を20個。アストライアから南に伸びる線を指で引き、その先端にレイラの駒を1つ置いた。*
シロウ「道は俺が海上に生やす。南大陸の上陸地点まで一直線だ。レイラが先頭で突入。八輝将は後方から続いて巨大兵器を探す。衛兵は八輝将の護衛。俺は後方から全体を見る」
ルナ「陛下。道の幅は?」
シロウ「馬車3台が並走できる程度。崩れないように岩盤で固める」
リオン「海の上に岩の道って……景色はすごそうっすけど、敵から丸見えじゃないっすか」
シロウ「丸見えでいい。こっちから堂々と行く。宣戦布告したのはこっちだ」
レイラ「ふん。妾が先頭か。よかろう。道ができた瞬間に駆け出すぞ。20万、1人も逃がさん」
*彼はレイラを見た。血に飢えた獣のような笑みを浮かべる妻を。46年生きてきて、この女が本気で戦いを楽しんでいる顔は何度見ても慣れない。*
シロウ「出発は3日後だ。八輝将を全員集めろ。ルナ、招集をかけてくれ」
ルナ「承知しました」
リオン「3日後……。あの、陛下。俺の配置は?」
シロウ「お前はルナと一緒に第一部隊で後方支援だ。海には飛び込まなくていい」
リオン「……マジっすか。ありがとうございます。今回は死なずに済みそうっす」
ルナ「リオン。後方支援が安全だと思ってる?」
リオン「……思ってないっす。思ってないけど、海よりマシっす」
*ルナが薄く微笑んだ。その笑みがリオンの背筋を凍らせた。*
シロウ「ふむ…リオンも今回は前線だが…なにか戦闘用のアイテムを作ってやるか。」
*彼の言葉にリオンの目が輝いた。*
リオン「アイテム!? マジっすか!? 陛下が俺に!?」
シロウ「それはできてからのお楽しみって事で」
リオン「えっ、教えてくれないんすか!? ヒントだけでも!」
*彼はひらひらと手を振りながら、既に工房へ向かって歩き出していた。リオンの声が背中に届くが、振り返らない。*
リオン「陛下ー! せめて武器か防具かだけでも! 陛下ーー!」
ルナ「リオン。うるさい」
リオン「……はい」
*工房の扉を開けると、熱気と金属の匂いが鼻を突いた。炉にはまだ火が残っている。彼は革の前掛けを身に着け、素材棚を物色し始めた。*
シロウ「リオンの戦闘力は低い。正面戦闘は無理だ。なら……逃げる力と、一撃離脱の手段か」
*彼は工房の炉に火を入れ直し、素材棚からアダマンタイトの塊とミスリルの板を取り出した。*
シロウ「リオンの戦闘力で戦場に立たせるなら……一発逆転の手段がいる」
*彼の脳裏に浮かんだのは、昔の記憶。日曜の朝、テレビの前で目を輝かせていた少年時代。*
シロウ「……やるか」
*彼は創造を発動した。まずベルトの基盤となるアダマンタイト合金を鋳造する。バックルの中央にオリハルコンの小片を嵌め込み、転送術式を刻んでいく。99階層の合金龍と繋がる空間座標を正確に記述する。起動キーは音声認識。特定の掛け声に反応する仕組みだ。*
*3時間後。工房の作業台に、ベルトが完成していた。黒い革のベルトに、銀色のバックル。中央に赤い宝玉が埋め込まれている。見た目は洗練されているが、どこか懐かしいデザインだった。*
シロウ「よし。テストするか」
*彼はベルトを腰に巻き、工房の外に出た。広い訓練場に移動し、周囲に人がいないことを確認する。*
シロウ「起動」
*バックルの赤い宝玉が脈動した。空間が歪み、光の裂け目が彼の隣に出現する。そこから飛び出してきたのは――99階層の番人、合金龍。アダマンタイトとミスリルの外殻が陽光を反射し、眩い輝きを放つ。巨大な龍体が訓練場に着地し、地面が揺れた。*
*合金龍が咆哮を上げ、外殻が分解・再構築される。龍の四肢が折り畳まれ、胴体が圧縮され、約2メートルの人型へと変形した。銀色の装甲騎士のような姿。核のオリハルコンとヒヒイロカネが胸部で脈動している。*
*彼は深く息を吸い、右手をバックルに添え、でっぱりを押し込む。*
シロウ「――変身」
*バックルから光が爆発した。人型の合金龍が分解し、無数の金属片となって彼の全身に纏わりついていく。胸部装甲、肩部装甲、脚部装甲、そして最後に――複眼を模した赤いバイザーのヘルメットが頭部を覆った。*
*訓練場に立っていたのは、銀と黒のライダースーツを纏った一人の戦士だった。赤いマフラーが靡き、全身からオリハルコンの輝きが溢れ、足元の石畳にヒビが入る。純粋な身体能力だけで周囲の空気が震えていた。*
シロウ「……すげぇな、これ」
*拳を握った。軽く地面を蹴っただけで、10メートル先まで飛んだ。着地の衝撃で訓練場の地面がクレーターになる。*
シロウ「3分か。短いが……リオンならこれで十分だろう。逃げるにしても、一撃入れるにしても」
*3分が経過した。装甲が自動的に分解され、合金龍が元の龍の姿に戻り、転送術式で99階層へ帰還していく。ベルトのバックルの宝玉が消灯した。*
シロウ「問題は、リオンの体がこの負荷に耐えられるかだな。……まぁ、3分なら死にはしないだろ。多分」




