↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美波さんには絶対勝てない~低身長小動物男子が高身長女子たちに溺愛されている件  作者: UMA未確認党
1章 海城淳志の日常編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/55

5話 もしかしてツンデレ?!

 ある日ツインテールの女子が校門前で見張りをしていたのを僕は見つけた。何か男子が注意されている。


「そこ!制服が乱れてるわよ!」


「ふぁぃ」


「ちゃんと返事をしなさいよ!」


「へ、へぃ!」


 へいとは何だ。江戸っ子かな?とりあえず無視して違う校門から行こうとしたところで呼び止められた。


「ちょっとアンタアタシから逃げる気?」


 どうしてわざわざ反対側の校門から入ったのに僕に気付いたの?


「決してアタシから逃げられるとは思わないことね」


 そう言って彼女はニヤつきながら僕に近づき、僕の姿勢を正す。彼女は園田明菜と言い僕の小学校からの幼馴染だ。生徒会にも入っていてその厳しさに定評がある。


「ネクタイはちゃんと……何よ別に絞め落としたりはしないわよ!」


「べ、別にそんなこと言ってないから……」


 僕は慌てて訂正する。


「袖や裾もちゃんと……ってアンタみたいなおチビには最小サイズの制服でも大きいのね。クスクス」


 彼女は嘲笑う。僕の低身長を笑っているのだ。彼女はこういうところがあるので苦手である。確かに僕の身体は小さくて制服のサイズが合っていない。


「手もちゃんと袖から出しなさいよ」


 そう言って僕より大きい手で袖から引っ張り出す。


「ご、ごめんなさい」


「まぁいいわ。とりあえず昨日会長とお楽しみだったみたいね」


「え?どういうこと?」


 僕は思わず聞き返す。何でそんなことを知ってるんだろう……


「とぼけても無駄よ。アタシはアンタのことなら何でも知ってるんだから!」


「え?でもあれは美波さんが勝手に」


 僕が言い返したけど彼女は続ける。


「まぁいいわ。アンタみたいなのにあの会長は相応しくないわよ」



 そう言って僕のネクタイを引っ張る。そして顔を近づけて来る。彼女の目は本気だった。本気で僕に宣戦布告して来ているんだ。でも理由は分かる。僕みたいな低身長でオドオドしている弱者に美波さんみたいな聖人はもったいないってことぐらい。美波さんは人気者だから僕みたいな男にはもったいないんだ……彼女は生徒会で会長に近い立場だから特にそう感じるんだろう。



 そんなことをしていると話を遮るように後ろから梨奈さんがやって来た。


「やっほ~あっちゃん!」


「り、梨奈さんおはよう!」


 僕がそう答えると明菜はあきれ顔でこう告げる。


「梨奈さん…あなたまた校則違反だらけの服装でよくもぬけぬけと登校してくるわね…教育に悪いから直したほうが良いわよ?」


「まったくうるさいなぁ……」


「規則だから言ってるの。それよりもあっちゃんって何よ!まさか最近あっちゃんに絡んでるのって……」


 ややこしい話になりそうだったので僕はすぐに下駄箱に向かって行った。


 僕が昼休みにご飯を食べているとまた明菜がやってきた。


「あ、見つけた。あっちゃんアンタねぇアタシを置いていくなんていい度胸じゃない!」


 そう言って僕の隣にドカッと座る。


「え?何で隣に座るの?」


 僕は思わず聞いてしまう。だって今は教室もすいてるし他に座れるところはいくらでも……


「アンタ…どういうつもり?」


「え?何が?」


 僕は思わず聞き返す。


「アンタねぇ!会長とどういう関係なの!?」


「え?」


 僕はまた聞き返してしまう。僕と美波さんとの仲なんてただの……


「アンタに会長はふさわしくないわよ」


「ふ、ふさわしくないって言ったって……そんなの僕が決めることじゃないし…僕はダメダメのチビだし…美波さんみたいな完璧な人には……」


 僕はつい後ろ向きなことを口に出してしまう。彼女は僕の言葉を聞いてハァとため息をつく。


「あのねぇ……アンタにふさわしくないってそう言うことじゃないのよ……」


「は、はい」


 この女子とは僕は既に長い付き合いだ。


「アンタはね……」


「園田さん!先生が呼んでるって!」


 明菜の友達が呼びに来た。彼女は立ち上がる。

「とにかく!アンタに会長はふさわしくないのよ!」


 そう言って屋上から去って行った。僕は彼女の後姿を見送るしかできなかった。


 その日の夜明菜は家にいた。


「そうよ……あの子に会長なんて……」


 明菜は思案して言う。


「会長なんて言うメスはふさわしくないのよ…あんなちっちゃい体の可愛い天使に……」


 園田明菜は海城淳史のことが好きだった。


「何よ!ちょっとからかっただけでうるうる見上げて来て。あれで同い年?可愛すぎて食べちゃいたい」


 明菜は幼馴染の淳史のことを愛していた。いや溺愛していた。好きだからこそ昔から付き合っている淳史のことは全て調べている。そもそも美波と梨奈との仲に納得いかないのだ。後同じ幼馴染の浅香啓馬についても……


「あの天使はアタシが守ってあげないと…あのメスに取られないようにしないと……」


 そう言って明菜は淳史の写真にキスをする。


「待っててね。あっちゃん♪」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。