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美波さんには絶対勝てない~低身長小動物男子が高身長女子たちに溺愛されている件  作者: UMA未確認党
6章 入学式、過去編

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34話 クセスゴなクラスメイト達との出会い

 入学式が終わり、僕らは教室に帰還した。


「はいは~いと言うわけで皆さんは本日からこの仙石中央学園の生徒になりました!ご入学おめでとうございます」


 眼鏡をかけたポニーテールの女教師が手を叩いてくる。


「私はクラス担任兼英語担任の三条蓮華です」


 彼女はそう胸を叩いて声をかける。


「それでは自己紹介をお願いします」


 そう言って端から起立して挨拶をする。


「始めまして。俺は浅香啓馬!中学でもバスケしててそれでバスケ部に入ろうと思ってて……あぁ後あそこにいるあっちゃん、じゃなかった海城淳志君は俺の腐れ縁の幼馴染だ!」


 全て言ったなあの男……これ後で自分でどう紹介すればいいのか分からなくなったじゃん……


 僕は「か」なので結構早めに挨拶の順番が回ってくる。


(次は僕だな……)


 そう覚悟していたら二番目の奴が。

「フハハハハ!俺は朝倉光士郎!闇との契約者……赤虎中学です」


 既に黒歴史を製造している奴がいた。


「僕は海城淳志です!中学はあの啓馬と同じ東仙石中学校です。趣味は漫画を読むこととゲームをすること。最近は『スペースブラザーズ』にめちゃくちゃハマってます!」



 一応挨拶はできた。他の人間がどう思ってるかは知らないけど……


 そんな感じで自己紹介が終わり休み時間になった。新しいメンバーと懇親を深める時間だ。


「お前も『スペースブラザーズ』やってんのか?」


 そう声をかけてきたのは坊主頭の男子だった。自己紹介では野球部の京極晃とか言ってた人だ。


「うん。影丸でなら全国ランキング500位入ってるよ?」


「うっわお前影丸使いか~。あれ簡単そうに見えて奥深いからなあれ……小学生の初心者殺しって言われて何年たつんだよ……」


「そうそう。小学生の頃買ってそこからずっと研究と分析の日々だよもう……」


「まぁ俺はイカバスター使ってんだけどさ」


「イカバスターもいいよね。あの必殺技の威力たるや……」


「今度SNS教えろよ。一緒にマルチ潜ろうぜ」


「そうだね!あそこの啓馬もやってるからそっちも誘おうよ。お~い啓馬!」


「おぉあのイケメン君とも昔からの知り合いなのか。意外だな!」


 啓馬はと言うと後ろの席の女子たちと話していたが、僕の声が聞こえた瞬間すぐにこっちを向いて走って来た。




「何の用だ?あっちゃん!」


「いやこの子も『スペースブラザーズ』やってるっていうからさ」


「おぉそうか!お前もやってんのか!」


「うん、よろしくな!」


 こうして僕と啓馬と晃は意気投合したのだった。




 そんなことをしていると啓馬と話していたであろう女子たちがやって来る。


「ふ~ん。啓馬の幼馴染ってホントだったんだ?」


「うち等とも話そうよ~」


 そうして彼女たちはニヤニヤしながら僕の両脇に座る。この話し方……どう考えてもギャルだ。よく見ると片側の女子は髪を染めている。


 ギャルは僕の一番苦手な人種だ。何をされるか分からないから……今までもたくさんエッチなイタズラをされてきたりしている。


「おいおい梨奈……あんま俺の友達を取るなよ」


「うっさい晃。あ!あっちゃん。うち今川梨奈って言うんだ!そこの坊主野郎とは同中でさぁ……」


「ウチは一色恵麻。桃園中なんだ~。これでも運動神経良いんだよ?」


 ギャルたちが僕に近づいてくる。何で高校入学して4時間で陽キャ軍団に囲まれなきゃならないんだよ!


 と言うか……こんなことしてると彼女が来る。


「あっちゃん!何よ人ばっかり侍らせて!」


「あ、明菜ぁ……」

 出て来たのは明菜。僕の幼馴染で大分ツンツンして厳しい人だ。


「アタシはあっちゃんがこんなに小さい時から知ってるんだから。忘れないでよね?」


「あ?明菜。俺なんかもっと小さい時から知ってるぞ!アイツが生まれた病院からな!」


「アタシはあっちゃんがおばさんの胎内にいたころから知ってるわ!」


 何を張り合ってるんだよ……


 過熱した二人がそう言いあっている内に一同は構い飽きたのか離れて行った。あぁ……やっぱり陽キャの空気は慣れないよ。




「陽キャの空気は慣れませんか?」


 僕に次に話しかけてきたのは黒髪ロングの落ち着いた女性だった。まがまがしい雰囲気をまとっている。


「はじめまして……私は陰に生きる仁木というものです。柳の枝のように存在感ありませんけど。同じ陰キャとしてよろしくお願いします」


 随分濃い人だなぁ……と思っていると……


「フハハハハ!そうか!貴様らも陰に生きるものか!我は朝倉光士郎。真名は教えるにはまだ早いな!」


「何ですかあなた……突然Gのように湧かないで下さいよ。潰しますよ?」


「フハハハハ!そんなこと言われ……待て……待ちたまえ!玉を蹴るのは違うのではくぁwせdrftgyふじこlp」


 光士郎はそのまま机の下に引っ込み、仁木さんは去っていく。随分と変な人達だなぁ……あ、また来た今度は眼鏡をかけた男子。


「フフフ。私は渋川海斗というものです。二次元に生きる男ですぞ。どうぞお見知りおきを」


 ド級のオタクだよ……もしかして『スペースブラザーズ』やってるかもしれない……

「スぺブラやってる?」


「えぇまぁ……超ド級魔法戦士アイリーンでしたら右に出る物などなく……」


 凄いオタクだ……アイリーンって衣装が過激すぎて規制されかけてるっていうのにそれを堂々と話してくるとは……まぁ実はアイリーンも使ってるけどネ。


 でも凄い人たちがいたもんだなぁ……もう一日なのにこんなに知り合いが増えた……

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