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美波さんには絶対勝てない~低身長小動物男子が高身長女子たちに溺愛されている件  作者: UMA未確認党
5章 美波さんとのデート編

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31話 もしかしてデート?⑥

 僕がトイレに入って帰ろうとすると……何かカフェの窓ガラスに見たことある顔が並んでいるんだけど。特に一番左にいる茶髪の高身長イケメン……干支が一周するくらいの付き合いだから100m先でも見分けがつく。あれは啓馬だ……となると隣にいるのは晃とか英二かな?女子勢は明菜と……梨奈さんと恵麻さん。何でこんな所にいるんだろ……




 このメンツで遊びに行くなら僕も誘ってくれれば良いのに。と僕は一人だけハブられた気持ちになってしまう。


 まぁ僕は今日は美波さんと遊びに行くっていう約束があるからダメなんだけど。


 僕はそう思いながら近づいて恵麻さんに話しかける。




「ねぇ皆お揃いで何してるの?」


「あ、あっちゃん!」


 恵麻は淳志を見下ろして驚く。


「あ、いや~ちょっと梨奈&明菜と出かけてたら偶然そっちの男子勢に会ったんだよね?」


 恵麻がそう言うと明菜も同調する。


「そうよ!別にアンタのことが心配で付いて来たとかいうことは無いんだからね!」


 明菜はそうツンとした態度を見せる。恵麻はあちゃーと言う顔をする。そんな風に言ったら彼らが淳志と美波のデートを観察しに来たのがバレバレではないかと。


「ふ~ん。まぁ3人とも仲いいしね。そう言えば友達の仁木さんも下のショップにいたよ?」


「へぇ~そうなん?」


「それは驚きだね~」


 二人は本当に驚いていた。まさか仁木麻里奈も今日このモールに来ていたとは思わなかったからだ。これ自体は単なる偶然なのだが、仁木は淳志のことを少しは気に入っているようなので何も下心がないとは思えないからでもある。実際はパットでも見ている感覚なのだが。




「それで?啓馬たちは?」


「俺らは普通に買い物だよなぁ?晃、啓馬」


「そうだぜ。丁度向こうのスポーツショップでバット見てたんだよ」


「そうそう。あっちゃんのデートを見に行くついでにボールも買えたしな」

 梨奈と明菜は度肝を抜かれた。今まで啓馬のことは(自分のことは棚に上げておいて)どうしようもない馬鹿だと思っていたが、ここまでの馬鹿だとは思わなかったからだ。


(何で理由を半分くらい言っちゃうん?このチャラ男は……)

 恵麻は少し引いた。


「え……まさか6人もいて僕のデートを見てたの?!」


 淳志はそう見上げてくる。


 梨奈と明菜はそれを見て心の中で……


(可愛っ!マジ天使じゃん)


(あぁ!興奮してきたじゃない!この辺りホントに昔から変わんないわね!)


 と二人して内心悶絶していたのだが、このことに淳志は気づかない。


 まぁそんなことをしていると晃が口を開いた。


「ま、まぁ啓馬も明菜も幼馴染のお前が女子とお出かけしてるのが嬉しいんだろ。過保護なきらいがあるしよ。まぁ俺らのことは頭の外にでも置いておいて、デート楽しんで来いよ!な、英二」


「そ、そうだな!楽しんで来たまえ!何か他の先輩もハグしてるけど触れないでおこう……嫌な予感がする」


「え、えぇ……」




 僕は晃と英二にそう言われたけど、そうは問屋が卸さない。だってもしかして今までハグしてたのも見られてたんじゃないかって思うからだ。


 そう思いながら美波さんの方を見るとあの人は微笑んで手を振っていた。どう考えてもバレてるじゃん!微笑んでるからいいけどでなければ、僕の貴重な幼馴染が海の藻屑になる恐れも…流石にないか。


 奥の方を見ると武史先輩と優香さんがもじもじしている。ねぇまさかあの冗談を真に受けて物理的に××××しようとしてるんじゃないよね?!一応真昼間だし公共の場だし、そもそもそれで割引額増えるなんて一言も言ってないじゃんけ。


「あぁ彼らは心配しなくていいわ。優香はああ見えてウブなのよ」


「そうなんですか」


 僕はもう一度椅子に座ると、ストローでカップル用のジュースを飲み始めた。


「美味しい?」


「は、はい!」


 僕がそうはきはきと答えると美波さんは笑った。もっと言うと普段よりニヤニヤしている気がする。まぁ美波さんってイタズラな笑みを浮かべる人だからなぁ。


 そう思いながらストローを見ると、さっきまで飲んでいたものとは違う。


 これ美波さんのストローなのでは?ってことは……


 顔が赤くてどんな顔をしているかもわからなくて前を見れない。でも美波さんの妖艶な声が耳に入る。嫌だ。このことを認めたくない……


「しちゃったわね。間接キス」


「あっ、あひゅ~」


 僕の記憶はそこで途切れた。

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