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美波さんには絶対勝てない~低身長小動物男子が高身長女子たちに溺愛されている件  作者: UMA未確認党
5章 美波さんとのデート編

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27話 もしかしてデート?②

 僕はショッピングモールに入っていった。


「まずは……本屋さんに行きましょうか。買いたい本があるのよね」


 そう言って美波さんは歩いて行った。


「ほら行くわよ?」


 そう言って美波さんは僕に手を差し出す。


「え……繋ぐの?」


「そうよ。一人でうろうろされて人波に攫われて迷子になられたら悲しいもの」


 そのまま僕より大きい手で僕の手を包み込む。



 そのまま僕の腕を思いっきり引く。


「うわぁ!」


 僕が……あのチビで有名な僕が……会長と手を繋いで歩いてる……まるでデートみたいだ。


 周囲からの視線が痛いよ……きっと姉弟に見られてるのかもしれないな……


 恥ずかしい……




 そのまま僕たちは本屋に着いたのでそのまま雑誌コーナーを見に行った。


 するとそこに見知った黒髪ロングの女子の顔があった。


「フフフ……やはり100キロババアは実在する……この写真が証拠です!」


「に、仁木さん?」


 僕が声をかけると仁木さんは飛び上がって驚く。


「あ、淳志さん!奇遇ですねここで出会うとは……って会長もいるんですか。もの凄い覇気の正体は貴方でしたか……」


 仁木さんは美波さんに頭を下げる。


「ごきげんよう麻里奈ちゃん。このオカルト雑誌の発売日だったのね」


「はいそうです。私は幽霊専門ですけど。これにはUMAだったり古代遺跡だったり何でも掲載されてますね……ところで会長は幽霊って信じますか?」


 仁木さんは会長に詰め寄る。


「幽霊って神秘的じゃないですかね。人が死んでも直ぐには無くならずこの世にとどまり続けられる…私も幽霊との交信に挑戦し始めて早10年です。失敗続きですが」


 仁木さんって意外に幽霊に対しては熱いんだね……




「確かにそう考えると良く見えるわね幽霊って。今度のお墓参りにも気合が入るわ」


「信じてもらえてうれしいです。それに引き換えウチの部員は……」


 仁木さんはそう怨念のこもった声を出す。すると後ろから男がやって来た。


「フハハハハ!仁木よ。闇夜叉の8巻が手に入ったぞ!」


 光士郎の声だ。二人で本屋に来てたんだね……


「おっ!会長ではないか!まさか淳志とデ、デートをしておられるのか!」


 光士郎の声が大きいので周囲に響き渡る。いやそんなに広めなくても……すると僕が危惧している通りのことが……


「淳志サーン!デートなんデスか!」


「と、土岐さん?!一人で買い物?」


「いや師匠もいますヨ?」


 え?僕が目を凝らしてみると奥に陰の気をまとった渋川君がいた。


「淳志殿……まさか貴殿は既にそのフェーズに進んでいるというのかね……」


「二人とも向こうの漫画コーナーで漫画を眺めていてな……偶然出会ったのだよ」


 光士郎はそう胸を張る。まさかここで同クラスの人間が5人も揃うとは……


「それで?それで?淳志サンはデートなんデスか?」


 土岐さんが僕をさらに詰めてくる。


「デ、デートではないよ。ね?美波さん?」


 僕は恐る恐る隣の美波さんの顔を見る。すると彼女は


「さぁ……どうかしらね?」


 妖艶な笑みで僕に微笑んだ。心なしかギュっと手を握る力も強くなったように感じる。


「ふぬぬ……まさか淳志殿と会長が仲良くしているとは……そして拙者に春がこないとは……」


「お言葉ですがラブコメ漫画にとらわれていては真の恋は見つかりませんよ…」


「フハハ!仁木も言ってくれるなぁ!まぁ仁木は男女より男子同士の恋の方が好きだろうな。さっきもそっち系の漫画をたくさん買い込む姿が……」


「う、煩いです」


 仁木さんは光士郎の口を思いっきり塞いだ。


「え?仁木サンももしかして腐……」


「なるほど……仁木殿も隅には置けない」


 渋川君と土岐さんはニヤニヤしながら仁木さんを見る。


「べ、別に私はコミケの都市伝説コーナーのついでに行っているだけで……」


「コミケの話はしてないデース!」


 仁木さんは顔を赤くしているが、な、なるほど仁木さんってそういう趣味が……


「まぁ人の趣味をあーだこーだ言うのは止めた方が良いわね。行きましょう淳志君?」


 美波さんはそれを少し注意してから僕の腕を引っ張っていった。

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