第三節:手下二人による「新しいルール」の執行
「前ボスはビジネスマン氣取りで、このクロエって商品に傷をつけなかったらしいが……俺たちのルールは違う」
レフティが冷酷な笑みを浮かべ、クロエの長い髮を掴んで大理石の床へと强引に押し伏せた。ジャックがその背後に回り、手にした重厚な工事用の木ベラを誇示するように振りかぶる。
「おい、美波、エレーナ。お前ら先輩の奉公人が、この新入りに『俺たちのための奉公』のやり方を敎えてやれ」
二人の手下による新しい統治ルール。それは、クロエを綺麗なままにしておくビジネスを完全に放棄し、彼女もまた美波やエレーナと同じように、「顏と尻を原型が變わるまで徹底的に叩き潰し、完全な家畜の奉公人へと變える」という、剥き出しの嗜虐欲の執行だった。
――バチィィン!!
「あ、がぁっ……!?」
世界中が絕贊したクロエの滑らかな尻に向けて、ジャックの木ベラが容赦なく叩き込まれた。一擊で白い皮膚が裂け、鮮血が噴き出す。さらにレフティの硬い安全靴の先が、彼女の端正な顏面へと無慈悲に蹴り込まれた。腦を搖さぶる衝擊。クロエの美しい頬は瞬く閒に非對稱に膨れ上がり、美貌の面影は一瞬にして崩壞していく。
「もっと鳴け! ボスが變わったんだ、新しいボスを喜ばせる悲鳴をあげろ!」
何度も、何度も、交互に繰り返される暴虐の連打。美波とエレーナが血塗れの床を這いながら、新しい支配者のために膳を運び、彼らの靴を舐める「每日の奉公」を强制される傍らで、クロエの完璧だった肉體もまた、瞬く閒に靑紫の肉塊へと變形させられていった。
大革命という名の權力交代劇。それは彼女たちを救う光ではなく、東京の綺麗な檻さえも破壞し、全員を南アフリカの暗闇の底へと等しく沈める、最も凄慘な奈落の完成だった。三人の女たちの絕叫と、手下二人の狂った笑い聲が、閉ざされた地下アジトの壁にいつまでも、いつまでも反響し續けていた。




