第二章:アジトへの誘引と高級なる檻
ヨハネスブルグ國際空港に降り立ったクロエを迎えたのは、高級スーツを着こなした、新ボスの息がかかった現地の若いエリート構成員たちだった。
「クロエ樣ですね。我がボスの私有地へご案內します。最高のおもてなしをご用意しております」
何も知らないクロエは、防彈仕樣のラグジュアリーな高級リムジンへと迎え入れられた。車窓の向こうには、廣大で荒涼とした南アフリカの大地が廣がっている。地平線の彼方に沈む夕日が、不吉なほど眞っ赤に車內を染め上げる。
車が數時閒を經て、地平線の彼方に佇む新ボスのアジト――高大な壁に圍まれた廣大な私有地へと滑り込んだ瞬閒、クロエの周圍の空氣が一變した。
本館の豪華な應接室に通されたクロエの前に、靜かに新ボスが現れる。
「よく來たな、クロエ。君の參入で、私のポートフォリオは完璧なものとなる」
「エレーナはどこ!? ビジネスの話なんてどうでもいい、彼女を返しなさい!」
激昂して立ち上がろうとしたクロエの背後から、音もなく現れた現地の若い構成員たちが、彼女の細い手首に特殊な高級レザー製の拘束具を嵌めた。
「暴れるな。君のその傷一つない滑らかな肌、完璧な骨格……それ自體が、數百萬ドルの價値を持つ資產だ。私はビジネスマンだ。商品に無駄な傷はつけない」
新ボスは冷徹に言い放ち、抵抗するクロエの衣服を手際よく、しかし丁寧に剥ぎ取らせ、シルクのガウン一枚へと着替えさせた。彼女は髮の毛一本傷つけられることなく、本館の地下にある、大理石で作られた高級な「ガラス張りの品評室」へと連行されていった。
新ボスはアジトの監視モニターを通じて、クロエが完全に網にかかった樣子を滿足げに見つめていた。
「どんどん集まってくるな。このアジトは、世界最高峰の美と富が集まるプラットフォームだ。クロエ、君は綺麗なままで、最高のステージへと出荷してやる」




