第二節:若い獸たちの蹂躙
「まずは、この一番プライドの高そうな『前ボスの女』からだ」
若い構成員たちは、車椅子から床に投げ出され、下半身を麻痺させて這うことしかできない私の身體を、寄ってたかって亂暴に組み伏せた。彼らの手には、現地の嚴しい太陽で鍛え上げられた壓倒的な質量と、容赦のない暴力の氣配がある。
「おい、新ボスに散々やられて、もう肉の形が變わってやがるぞ」
「構うか、形がなくなるまで叩き潰すだけだ!」
バチィィン!!
屈强な若い男の太い平手が、私の腫れ上がった顏面へと狙い澄まして振り下ろされた。衝擊で視界が激しく火花を散らし、口內からさらにドロリとした鮮血が溢れ出る。閒髮入れず、もう一人の男が、すでにザクロのように割れて血の滲む私の尻へと、硬い革のベルトを容赦なく叩き込んだ。
「あ、がぁっ……! ああぁっ……!」
何度も、何度も、若い肉體から放たれる壓倒的な連打が、私の全身の骨を軋ませ、皮膚を切り裂いていく。彼らにとって、私は人閒ではなく、新ボスから與えられた臨時の娛樂に過ぎない。顏の形は完全に非對稱に膨れ上がり、どこが目や口かも分からないほどに破壞され盡くしていく。
そして最も殘酷だったのは、その凄慘な暴行の一部始終が、全面ガラスの向こうにいる母と姉の目の前で行われていることだった。
「美波! やめて、その子を殺さないで……!」
ガラスに頭を打ち付け、聲を枯らして泣き叫ぶ母の姿が、血の膜で遮られた私の視界にかすかに映る。しかし、若い男たちはその叫び聲すらも肴にして、さらに私の肉體を徹底的に破碎し續けた。




